2024年4月1日(月)放送スタートの、第110作となるNHK連続テレビ小説「虎に翼」
ヒロイン・猪爪寅子は、「伊藤沙莉(いとう・さいり)」さんが演じます。「虎に翼」のあらすじは、以下の通りです。
寅子は戦前に日本初の女性弁護士となり、日本中から注目され憧れの的に。ところが、戦争へと突き進んでいく日本では法学を使える場は急速に消えてしまう。
戦後、寅子は裁判官になることを決意。寅子は困難な時代に道なき道を切り開き、弱者を救っていくリーガルエンターテインメント。
寅子が生まれたのは、1914年(大正3年)です。「虎に翼」は寅子が昭和初期に初の女性弁護士になり、戦後、裁判官になる物語です。
寅子の年齢とドラマ内の出来事を、【年表】にまとめて紹介します。
- 「虎に翼」寅子の生年月日は「1914年11月13日」か?
- 【シーン別】猪爪寅子の年表・年齢・時代設定(満年齢で紹介)
- 【第1話】オープニング「日本国憲法」公布、1946年(昭和21年頃)
- 【第1話】お見合いする寅子は女学校の最終学年「16歳」1931年(昭和6年)初夏
- 【第6話】寅子は「明律大学女子部」入学「17歳」1932年(昭和7年)春
- 【第11話】寅子は「明律大学女子部」2年生に「18歳」1933年(昭和8年)
- 【第15話】寅子は「明律大学法学部」入学「20歳」1935年(昭和10年)春
- 【第4週】「共亜事件」で寅子の父・直言が逮捕「20~22歳」1935年(昭和10年)10月
- 【第26話】初受験の「高等試験」に寅子が不合格「22歳」1937年(昭和12年)6月
- 【第27話】寅子は雲野法律事務所に就職「23歳」1938年(昭和13年)4月
- 【第29話】寅子は高等試験を再受験し合格「24歳」1938年(昭和13年)11月
- 【第31話】寅子は弁護士修習生として「雲野法律事務所」に就職「24歳」1939年(昭和14年)春
- 【第32話】寅子は弁護士となる「25歳」1940年(昭和15年)10月
- 【第33話】寅子は依頼を断られ続ける「26歳」1941年(昭和16年)9月
- 【第36話】優三と新婚生活「27歳」1942年(昭和17年)1月
- 【第37話】寅子が妊娠「28歳」1943年(昭和18年)5月
- 【第39話】寅子が出産、戦争で家族は「登戸」に引越「29歳」1944年(昭和19年)春
- 【第41話】寅子は疎開先で終戦を迎える「30歳」1945年(昭和20年)8月
- 【第42話】寅子は両親が暮らす「登戸」に戻り生活「31歳」1946年(昭和21年)
- 【第45話】【第46話】寅子は裁判官を目指す「32歳」1947年(昭和22年)
- 【第48話】民法改正の民政局で働く「32歳」1947年(昭和22年)5月
- 【第52話】寅子は「家庭裁判所設立準備室」に異動「33歳」1948年(昭和23年)10月
- 【第55話】家庭裁判所が設立、寅子は裁判官に任命「34歳」1949年(昭和24年)年始
- 【第61話】梅子と再会、愛のコンサート「34歳」1949年(昭和24年)4月
- 【第66話】星航一と出会う「35歳」1950年(昭和25年)
- 【第71話】アメリカ視察から帰国「36歳」1951年(昭和26年)
- 【第75話】新潟に異動、優未と二人暮らし「37歳」1952年(昭和27年)
- 【第81話】桜川涼子と玉に再会、寅子「37歳」1952年(昭和27年)
- 【第92話】美佐江が補導、寅子「38歳」1953年(昭和28年)
- 【第96話】東京地裁へ異動、寅子「40歳」1955年(昭和30年)
- 【第101話】星航一との再婚に悩む、寅子「40歳」1955年(昭和30年)7月
- 【第105話】星家に寅子と優未が同居、寅子「41歳」1956年(昭和31年)
- 【第110話】後輩の判事補・秋山真理子が出産、寅子「41歳」1956年(昭和31年)12月
- 【第111話】「原爆裁判」第1回口頭弁論、寅子「45歳」1960年(昭和35年)2月
- 【第112話】「原爆裁判」鑑定人尋問、寅子「46歳」1961年(昭和36年)6月
- 【第114話】「原爆裁判」の原告「吉田ミキ」の被害者尋問、寅子「47歳」1962年(昭和37年)1月
- 【第115話】「原爆裁判」が結審、寅子「49歳」1963年(昭和38年)12月
- 【第116話】学生運動が活発、家庭裁判所の部長・寅子「54歳」1969年(昭和44年)1月
- 【第119話】少年法改正論議、寅子「55歳」1970年(昭和45年)3月
- 【第121話】法制審議会少年部会、寅子「55歳」1970年(昭和45年)10月
- 【第122話】星朋一が家裁に移動、寅子「56歳」1971年(昭和46年)春
- 【第125話】美位子の上告が最高裁で受理、寅子「57歳」1972年(昭和47年)4月
- 【第126話】山田よね、美位子の大法廷で弁論、寅子「57歳」1972年(昭和47年)5月
- 【第127話】尊属殺人で起訴された美位子の最高裁・大法廷で判決、寅子「58歳」1973年(昭和48年)4月
- 【第129話】横浜家庭裁判所の所長に就任、寅子「59歳」1974年(昭和49年)春か?
- 最終回【第130話】寅子が亡くなって15年後、1999年(平成11年)
- 【まとめ】三淵嘉子さんが朝ドラ放送時にご存命なら「109歳」
「虎に翼」寅子の生年月日は「1914年11月13日」か?
「虎に翼」【第1話】オープニングが終わった後、1931年(昭和6年)初夏の寅子のお見合いシーンから始まります。
寅子は高等女学校に通っていて、最終学年(高等女学校5年)です。(当時の高等女学校は5年生)
このことから逆算しても、ヒロイン寅子は1914年(大正3年)生まれとなります。
そして、寅子の実在モデルは、女性法律家の先駆者「三淵嘉子」さんです。「三淵嘉子」さんの生年月日は「1914年(大正3年)11月13日」です。
「三淵嘉子」さんは「五黄の寅年(1914年)」生まれで、「トラママ」と呼ばれました。
「虎に翼」のヒロイン寅子も強運の星「五黄の寅年」生まれで、「寅子(ともこ)」と名付けられます。「五黄の寅年」については、以下でまとめています。
ドラマ内やNHK公式からは、ヒロイン寅子の誕生日・月日の詳細は発表されていません。
ただし、実在モデルと同様に、ヒロイン寅子の生年月日の設定は「1914年11月13日」だと考えています。(※あくまで推測なのでご了承ください)
余談ですが、前作「ブギウギ」のヒロイン・福来スズ子(趣里)も、1914年生まれで、寅子と同い年になります。
また、実在モデルの「三淵嘉子」さんのプロフィール、略歴については、以下をチェックしてください。
【シーン別】猪爪寅子の年表・年齢・時代設定(満年齢で紹介)
ここからは猪爪寅子の年齢と年表を、シーンごとに紹介しています。現在の年齢の数え方の「満年齢」で表記します。
※ドラマの中で、寅子の年齢がセリフなどで出てくるときは、「数え年」での表現だと思います。
昭和の戦後まで、年齢表現は「数え年」が一般的です。「数え年」とは生まれた時点で1歳とし、1月1日のたびに1歳ずつ加えていく年齢の数え方です。
「満年齢」は生まれた時点は0歳で、誕生日を迎えるたびに1歳ずつ加えていく数え方です。
※寅子の生年月日は、実在モデル「三淵嘉子」さんと同じ「1914年11月13日」と仮定して計算します。
出来事 | 寅子の年齢 | 西暦(和暦) |
生まれ年 | 0歳 | 1914年(大正3年) |
【第1週】物語の始まり | 16歳 | 1931年(昭和6年)初夏 |
【第2週】明律大学女子部入学 | 17歳 | 1932年(昭和7年)春 |
【第3週】明律大学女子部2年生 | 18歳 | 1933年(昭和8年) |
【第4週】明律大学法学部入学 | 20歳 | 1935年(昭和10年)春 |
【第4週】共亜事件で直言が逮捕 | 20歳 | 1935年(昭和10年)10月 |
【第24話】共亜事件の判決 | 22歳 | 1936年(昭和11年)12月 |
【第26話】高等試験に不合格 | 22歳 | 1937年(昭和12年)6月 |
【第27話】法律事務所に就職 | 23歳 | 1938年(昭和13年)4月 |
【第29話】高等試験に合格 | 24歳 | 1938年(昭和13年)11月 |
【第7週】弁護士修習、結婚 | 24~26歳 | 1939~41年(昭和14~16年) |
【第8週】出産、戦争末期 | 27~29歳 | 1942~44年(昭和17~19年) |
【第9週】終戦、寅子を悲劇が襲う | 30~32歳 | 1945~47年(昭和20~22年) |
【第10週】裁判官を目指す | 32歳 | 1947年(昭和22年) |
【第11週】家庭裁判所設立準備室 | 33~34歳 | 1948~49年(昭和23~24年) |
【第12週】判事補(裁判官)就任 | 34歳 | 1949年(昭和24年) |
【第13週】梅子と再会、愛のコンサート | 34歳 | 1949年(昭和24年) |
【第14週】星航一と出会う | 35歳 | 1950年(昭和25年) |
【第15週】アメリカから帰国 | 36歳 | 1951年(昭和26年) |
【第16週】新潟に異動 | 37歳 | 1952年(昭和27年) |
【第17週】涼子様と再会 | 37歳 | 1952年(昭和27年) |
【第18週】航一の過去が判明 | 37歳 | 1952年(昭和27年) |
【第19週】美佐江が補導 | 37~38歳 | 1952~53年(昭和27~28年) |
【第20週】東京地裁「原爆裁判」 | 40歳 | 1955年(昭和30年) |
【第21週】航一との再婚に悩む | 40歳 | 1955年(昭和30年) |
【第22週】星家で生活 | 41歳 | 1956年(昭和31年) |
【第23週】「原爆裁判」が結審 | 45~49歳 | 1960~63年(昭和35~38年) |
【第24週】「学生運動」が激化 | 54~55歳 | 1969~70年(昭和44~45年) |
【第25週】「少年法改正」審議 | 55~57歳 | 1970~72年(昭和45~47年) |
【第26週】裁判官として最後の仕事 | 57~59歳 | 1972~74年(昭和47~49年) |
【最終話】寅子亡くなり15年後 | 1999年(平成11年) |
※年齢は「満年齢」で計算
【第1話】オープニング「日本国憲法」公布、1946年(昭和21年頃)
「虎に翼」【第1話】オープニング、川原に座る寅子が「日本国憲法」と書かれた新聞を読んでいるシーンから始まり、以下のナレーションがあります。
「昭和21年、公布された日本国憲法の第14条にこうあります。すべて国民は法の下に平等であって…」
その後、司法省・人事課長を務める桂場等一郎(松山ケンイチ)を訪れるシーンになります。
「日本国憲法」が公布されたのは「1946年11月3日」、施行されたのは「1947年5月3日」です。
後の【第44話】で分かりますが、寅子は佐田優三(仲野太賀)の死と向き合うため、河原で焼き鳥を食べます。焼き鳥に包まれた新聞紙に書かれていたのが、新しい「日本国憲法」公布の記事です。
(第1話で見たときは古い新聞かと思いましが、焼鳥のタレで汚れた新聞でした)
オープニングは「日本国憲法」公布直後の1946年11月3日頃と推測されます。この頃の寅子の年齢は31歳になります。
(寅子の生年月日の設定は「1914年11月13日」と仮定、誕生日を過ぎていた場合は32歳)
【第1話】お見合いする寅子は女学校の最終学年「16歳」1931年(昭和6年)初夏
【第1話】OPが終わると、1931年(昭和6年)初夏、お見合いをしている寅子のシーンに時代が遡ります。
「昭和6年(1931)東京」のテロップが入り、「昭和6年、日本国憲法公布の15年前」というナレーションが入ります。
高等女学校の最終学年で学んでいる、寅子の年齢は16歳です。
【第6話】寅子は「明律大学女子部」入学「17歳」1932年(昭和7年)春
【第6話】「昭和7年(1932)春」のテロップが入り、「昭和7年春、寅子は今日、明律大学女子部に入学します」というナレーションが入ります。
「明律大学女子部」入学した、寅子の年齢は17歳です。
また、「明律大学」のモデルは「明治大学」です。
【第11話】寅子は「明律大学女子部」2年生に「18歳」1933年(昭和8年)
【第11話】「昭和8年(1933)」のテロップが入り、「昭和8年、寅子が明律大学女子部の2年生になって半年が経ちました」というナレーションが入ります。
「明律大学女子部」2年生になった、寅子の年齢は18歳です。
【第15話】寅子は「明律大学法学部」入学「20歳」1935年(昭和10年)春
【第15話】「昭和10年(1935)春」のテロップが入り、「寅子たちは、女子部を卒業しました」というナレーションが入ります。
「明律大学女子部」を卒業、「明律大学法学部」に入学した、寅子の年齢は20歳です。
【第4週】「共亜事件」で寅子の父・直言が逮捕「20~22歳」1935年(昭和10年)10月
【第21話】「昭和10年(1935)十月」のテロップが入り、「直言が逮捕されてから4ヶ月、手紙も電報も一通も送られて来ていません」というナレーションが入ります。
寅子の父・直言(岡部たかし)は、汚職事件「共亜事件」で逮捕されます。
予審が終わり、直言が家に帰って来たのは1935年10月、この時の寅子の年齢は20歳です。
【第24話】「昭和11年(1936)十二月」のテロップが入り、「共亜事件」の判決が言い渡されます。この時の寅子の年齢は22歳です。
寅子の父・直言が逮捕される「共亜事件」は、戦前、実際にあった汚職事件「帝人事件」がモデルとされます。詳細は以下をチェックしてください。
【第26話】初受験の「高等試験」に寅子が不合格「22歳」1937年(昭和12年)6月
【第26話】「昭和12年(1937)六月」のテロップ、「共亜事件の終わりから半年」というナレーションが入り、寅子が初めて受験した「高等試験」が始まります。
寅子は「高等試験(現在の司法試験)」に不合格、この時の寅子の年齢は22歳です。
【第27話】寅子は雲野法律事務所に就職「23歳」1938年(昭和13年)4月
【第27話】「昭和十三年(1938)四月」のテロップが入り、「明律大学を卒業した寅子は、働きながら次の試験に向けて、勉強を続けていくことになりました」というナレーションが入ります。
寅子は「雲野法律事務所」で働きながら、「高等試験」の合格を目指します。この時、寅子の年齢は23歳です。「雲野法律事務所」の代表・雲野六郎は、芸人「塚地武雅」さんが演じます。
【第29話】寅子は高等試験を再受験し合格「24歳」1938年(昭和13年)11月
【第29話】「昭和十三年(1938)十一月」のテロップが入り、「(口述試験から)そして1ヶ月後」のナレーションが入ります。
寅子は高等試験に合格、日本初の女性弁護士が誕生します。この時、寅子の年齢は24歳です。(寅子の生年月日の設定は「1914年11月13日」と仮定、誕生日を過ぎた場合)
【第31話】寅子は弁護士修習生として「雲野法律事務所」に就職「24歳」1939年(昭和14年)春
【第31話】「昭和十四年(1939)」のテロップが入り、「昭和十四年・春、優三は、直言の工場に住み込みで働くことになりました」のナレーションが入ります。
この時、寅子の年齢は24歳です。11月を迎えると25歳になります。
【第32話】寅子は弁護士となる「25歳」1940年(昭和15年)10月
【第32話】「昭和十五年(1940)十月」のテロップが入ります。「雲野法律事務所」で弁護士修習を終えて、寅子は弁護士になります。
この時、寅子の年齢は25歳です。11月を迎えると26歳になります。
【第33話】寅子は依頼を断られ続ける「26歳」1941年(昭和16年)9月
【第33話】弁護士になった寅子ですが、「来る日も来る日も、依頼人に断られつづけ、そんな日々が翌年の秋まで続きました」というナレーションの後、「昭和十六年(1941)九月」のテロップが入ります。
この時、寅子の年齢は26歳です。
そして寅子は、良い関係にあった花岡悟(岩田剛典)が連れていた婚約者・小高奈津子(古畑奈和)とバッタリ出会います。
この件と、弁護士として未婚の女性では信頼がないこともあり、【第34話】で寅子は書生だった佐田優三(仲野太賀)にプロポーズされ結婚します。
【第36話】優三と新婚生活「27歳」1942年(昭和17年)1月
【第36話】「昭和十七年(1942)一月」のテロップが入り、寅子の母・はるの手帳(日記)には、「一月二十四日(土)」の日付が書き込まれています。
優三と新婚生活が始まり、弁護士とし依頼が受けられるようになった、この時の寅子の年齢は27歳です。
【第37話】寅子が妊娠「28歳」1943年(昭和18年)5月
【第37話】「昭和十八年(1943)五月」のテロップが入り、寅子の妊娠が判明します。この時の寅子の年齢は28歳です。
【第39話】寅子が出産、戦争で家族は「登戸」に引越「29歳」1944年(昭和19年)春
【第39話】「昭和十九年(1944)春」のテロップが入り、「寅子たちは戦争の影響で、家の地所を軍に引き渡すことになりました」のナレーションがあります。
ナレーションベースで、すでに寅子の娘「優未(ゆみ)」が未年(1943年12月生まれ)に誕生したことが分かります。この時の寅子の年齢は29歳です。
寅子たち家族は、父・直言(岡部たかし)が経営する会社「登戸火工」で暮らすことに。「登戸火工」がある場所、詳細については以下でまとめています。
【第41話】寅子は疎開先で終戦を迎える「30歳」1945年(昭和20年)8月
【第41話】東京大空襲があった後「昭和二十年(1945)七月」のテロップが入り「直言とはるは登戸に残り、寅子と花江だけ、子どもたちを連れて疎開していました」のナレーションがあります。
その後、終戦を迎え、寅子たちは両親がいる神奈川県「登戸」に戻ります。この時の寅子の年齢は30歳です。
寅子のモデル「三淵嘉子」さんが、実際に疎開していたのは「福島県坂下町」です。
【第42話】寅子は両親が暮らす「登戸」に戻り生活「31歳」1946年(昭和21年)
終戦後、寅子は両親が暮らす「登戸」に戻り、一緒に生活を始めます。
【第42話】「昭和二十一年(1946)」のテロップが入り「そして、年が明けました」のナレーションがあります。
そして1946年5月、優三の消息は分からないまま、数ヶ月が経ちます。寅子は再び、弁護士としての仕事を探しますが、1946年10月になっても働き口は見つかりません。
この時の寅子の年齢は31歳です。戦後、ここから寅子にとっての悲劇が続きます。
【第45話】【第46話】寅子は裁判官を目指す「32歳」1947年(昭和22年)
【第45話】「昭和二十二年(1947)三月」のテロップが入り、「そしてまた、時が流れて、昭和22年の春が来ました」のナレーションがあります。
夫・優三(仲野太賀)の戦死と向き合った寅子は、新しい「日本国憲法」が公布されると、寅子は法律家の道を再び志し、法曹会館・人事課で働く桂場等一郎(松山ケンイチ)を訪ねます。
【第46話】でも再び「昭和二十二年(1947)三月」のテロップが入ります。ここから「裁判官編」が始まります。
寅子は男女平等となった法律の下で、戦前は女性がなることができなかった「裁判官」としての採用を願い出ます。
この時の寅子の年齢は32歳です。
【第48話】民法改正の民政局で働く「32歳」1947年(昭和22年)5月
【第48話】「昭和二十二年(1947)五月」のテロップが入り、「その後、民法の改正案に対する意見を、さまざまな政治団体、市民団体、労働組合などから集めることになりました」のナレーションがあります。
寅子は司法省・人事課長を務める桂場等一郎(松山ケンイチ)を訪ねますが、桂場等一郎は難色を示します。
熱弁する寅子に興味を持った久藤頼安が、「人手不足の上に、GHQも彼女を見たら喜ぶ」と後押し、寅子は司法省で民法改正を担当する「民事局民法調査室」で働くことになります。
この時の寅子の年齢は32歳です。
【第52話】寅子は「家庭裁判所設立準備室」に異動「33歳」1948年(昭和23年)10月
【第52話】「昭和二十三年(1948)十月」のテロップが入り、「花岡さんが亡くなって1年・・・」のナレーションがあります。
寅子は「家庭裁判所設立準備室」に異動、チョビ髭の多岐川幸四郎(滝藤賢一)と出会い、部下として働きます。この時の寅子の年齢は33歳です。
【第55話】家庭裁判所が設立、寅子は裁判官に任命「34歳」1949年(昭和24年)年始
【第55話】「昭和24年1月1日、家庭裁判所生まれた初めての朝です」のナレーションがあります。
寅子たちの努力により、1949年(昭和24年)1月1日、家庭裁判所が設立にこぎつけます。
そして、【第56話】寅子は「最高裁判所家庭局事務官」兼「東京家庭裁判所判事補(裁判官)」に任命されます。この時の寅子の年齢は34歳です。
【第61話】梅子と再会、愛のコンサート「34歳」1949年(昭和24年)4月
【第61話】「1949年(昭和24年)四月」のテロップが入り、「はるが亡くなり、二ヶ月以上が経とうとしています」のナレーションがあります。
寅子は家庭裁判所の「裁判官」として、さらに「家庭局」の仕事も兼任します。この時の寅子の年齢は34歳です。
裁判官としては、明律大学女子部の同級生・大庭梅子(平岩紙)に再会します。そして、寅子は上司・多岐川(滝藤賢一)が企画した「愛のコンサート」の出演歌手の交渉を行います。
【第66話】星航一と出会う「35歳」1950年(昭和25年)
「愛のコンサート」後、「茨田りつ子」がラジオで「佐田寅子」の名前を出し、褒めたことで寅子は有名人となります。
【第66話】雑誌の取材を受ける寅子に合わせて、「1950年(昭和25年)」のテロップが入ります。この時の寅子の年齢は35歳です。
寅子は星朋彦(平田満)の本の改稿作業の手伝いを依頼され、長官室を訪ねた時に息子の星航一と出会います。星航一は「岡田将生」さんが演じています。
【第71話】アメリカ視察から帰国「36歳」1951年(昭和26年)
【第71話】「1951年(昭和26年)」のテロップが入り、「昭和26年、終戦から6年目」のナレーションがあります。
寅子は視察のためアメリカに渡り、日本へ帰国します。この時の寅子の年齢は36歳です。
寅子のモデル「三淵嘉子」さんも実際に、3ヶ月ほど渡米、アメリカの「家庭裁判所」などを見学しています。「三淵嘉子」さんのアメリカ視察の史実については、以下でまとめています。
【第75話】新潟に異動、優未と二人暮らし「37歳」1952年(昭和27年)
【第75話】のラスト「1952年(昭和27年)春」のテロップが入り、「寅子たちは、新潟での新生活を始めることとなるのです」のナレーションがあります。
判事に昇格した寅子は新潟県・三條市(三条市)で、優未と二人暮らしを始めます。この時の寅子の年齢は37歳です。
寅子のモデル「三淵嘉子」さんは、1952年に「名古屋地方裁判所」へ異動していて、史実とは異なる展開となっています。詳細は以下をチェックしてください。
【第81話】桜川涼子と玉に再会、寅子「37歳」1952年(昭和27年)
【第81話】「1952年(昭和27年)」のテロップが入り、「昭和27年、寅子と涼子、14年ぶりの再会です」のナレーションがあります。
寅子は新潟地方裁判所の近くにある喫茶店「ライトハウス」で、桜川涼子(桜井ユキ)と玉(羽瀬川なぎ)に再会します。桜川涼子は新潟で喫茶店を経営しているのでした。
この時の寅子の年齢は37歳です。
【第86話】も同様に「1952年(昭和27年)」のテロップが入ります。第18週の寅子の年齢も37歳で進みます。
【第90話】では、星航一(岡田将生)は泣きながら戦時中の罪について語ります。航一の過去の秘密「総力戦研究所」については、以下でまとめています。
【第92話】美佐江が補導、寅子「38歳」1953年(昭和28年)
【第92話】「1953年(昭和28年)一月」のテロップが入り、「そして、年をまたいだ、昭和28年一月」のナレーションがあります。
三条市の大地主・森口の娘・美佐江(片岡凜)は、前年の年末に売春事件の容疑で補導され、年明けに審判不開始となります。その後、三月に美佐江は東大に合格にします。
この時の寅子の年齢は38歳です。
美佐江を演じるのは、朝ドラ出演がツイッター(X)でバズった女優「片岡凜」さんです。
【第96話】東京地裁へ異動、寅子「40歳」1955年(昭和30年)
【第96話】「1955年(昭和30年)春」のテロップが入り、「昭和30年、寅子たちが新潟を離れる日がやって来ました」のナレーションがあります。
寅子は東京地裁へ異動、東京に戻ることになります。この時の寅子の年齢は40歳です。
【第20週】からは、後半の山場となる「原爆裁判」が描かれます。「1955年(昭和30年)7月」に、「原爆裁判 第一回準備手続」が開始しされます。
「原爆裁判」の史実については、以下で詳細をまとめています。
【第101話】星航一との再婚に悩む、寅子「40歳」1955年(昭和30年)7月
【第101話】「1955年(昭和30年)七月」のテロップが入ります。
星航一との再婚に悩む、寅子の年齢は40歳です。
そして【第104話】「1955年(昭和30年)10月」に、「原爆裁判 第二回準備手続」が開始しされます。
【第105話】星家に寅子と優未が同居、寅子「41歳」1956年(昭和31年)
寅子と航一は「婚姻届」を出さずに、それぞれの名字を名乗った上で「夫婦のようなもの」なることを決意します。
【第105話】「1956年(昭和31年)春」のテロップが入り、「時は流れて、昭和31年の春」のナレーションがあります。
寅子と優未は星家で同居を始めます。この時の寅子の年齢は41歳です。【第22週】(第106話~)も同じ年齢で物語は進みます
【第110話】後輩の判事補・秋山真理子が出産、寅子「41歳」1956年(昭和31年)12月
【第110話】「1956年(昭和31年)十二月」のテロップが入ります。寅子の後輩の判事補・秋山真理子(渡邉美穂)が産休を取り子供を出産します。
寅子は秋山を含めに女性法曹のために労働環境を整えたいと考え「育児のための長期休暇取得の提案書」などをまとめ、桂場等一郎(松山ケンイチ)に提出しています。
この時の寅子の年齢は42歳です。
寅子の後輩・秋山真理子を演じるのは、元・日向坂46「渡邉美穂」さんです。詳細は以下をチェックしてください。
【第111話】「原爆裁判」第1回口頭弁論、寅子「45歳」1960年(昭和35年)2月
【第111話】1959年(昭和34年)11月「原爆裁判」は約4年間、27回にも及ぶ準備手続を終えます。
「1960年(昭和35年)二月」のテロップが入り、「原爆裁判」第1回口頭弁論が開かれます。この時の寅子の年齢は45歳です。
【第112話】「原爆裁判」鑑定人尋問、寅子「46歳」1961年(昭和36年)6月
「1961年(昭和36年)六月」のテロップが入ります。星航一(岡田将生)の継母・百合(余貴美子)の痴呆症が進行しており、平日はお手伝いさんを付けることに。
そして、「原爆裁判」は1年半が経っても結審せず、国際法学者を呼び鑑定人尋問が行われます。この時の寅子の年齢は46歳です。
【第114話】「原爆裁判」の原告「吉田ミキ」の被害者尋問、寅子「47歳」1962年(昭和37年)1月
「1962年(昭和37年)一月」のテロップが入ります。「原爆裁判」の原告の1人で、法廷に立つことを承諾した被爆者「吉田ミキ」が広島から上京します。
この時の寅子の年齢は47歳です。
被爆者「吉田ミキ」を演じるのは、女優「入山法子」さんです。
【第115話】「原爆裁判」が結審、寅子「49歳」1963年(昭和38年)12月
「1963年(昭和38年)十二月」のテロップが入ります。8年近く続いた「原爆裁判」は結審、原告・被爆者たちの損害賠償請求は棄却され、国が勝訴となります。
この時の寅子の年齢は49歳です。
ただし、原子爆弾は「国際法からみて違法な戦闘行為」と認定する画期的な判決文となりました。この「原爆裁判」では、世界で初めて原爆投下を国際法違反と認定したものであり、核兵器の使用に関する国際的な議論に大きな影響を与えました。
【第116話】学生運動が活発、家庭裁判所の部長・寅子「54歳」1969年(昭和44年)1月
「1969年(昭和44年)一月」のテロップが入ります。寅子は「東京家庭裁判所」少年部の部長として務めています。
この時の寅子の年齢は54歳です。
1969年は「学生運動」が活発となり、【第24週】からは「東大安田講堂事件」に関する刑事事件が描かれます。
「東大安田講堂事件」の史実の詳細については、以下をご覧ください。
【第119話】少年法改正論議、寅子「55歳」1970年(昭和45年)3月
「1970年(昭和45年)三月」のテロップが入ります。
全国で若者たちによる騒乱事件が多発、少年法を改正して厳罰化すべきだという声が高まり、政治家たちは少年法改正論議を始めます。
この時の寅子の年齢は55歳です。
【第121話】法制審議会少年部会、寅子「55歳」1970年(昭和45年)10月
「1970年(昭和45年)十月」のテロップが入ります。
法務省、検察、裁判所、有識者などから選ばれた「法制審議会少年部会」の委員により、少年法改正の議論が始まります。寅子も委員の一人として参加します。
この時の寅子の年齢は55歳です。
【第122話】星朋一が家裁に移動、寅子「56歳」1971年(昭和46年)春
星航一(岡田将生)の息子で裁判官の朋一(井上祐貴)は、最高裁事務総局から家裁に異動を命じられます。
「1971年(昭和46年)春」のテロップが入り、寅子のいる家庭裁判所に異動してきた朋一が挨拶するシーンがあります。
この時の寅子の年齢は56歳です。
【第125話】美位子の上告が最高裁で受理、寅子「57歳」1972年(昭和47年)4月
「1972年(昭和47年)四月」のテロップが入ります。尊属殺人で起訴された斧ヶ岳美位子(石橋菜津美)の上告が最高裁で受理され、15人の裁判官による大法廷が開かれることに。
この時の寅子の年齢は57歳です。
【第126話】山田よね、美位子の大法廷で弁論、寅子「57歳」1972年(昭和47年)5月
「1972年(昭和47年)五月」のテロップが入ります。裁判官全員(15名)が参加する大法廷で、美位子の弁護人・山田よね(土居志央梨)が弁論します。
この時の寅子の年齢は57歳です。
【第127話】尊属殺人で起訴された美位子の最高裁・大法廷で判決、寅子「58歳」1973年(昭和48年)4月
「1973年(昭和48年)四月」のテロップが入ります。尊属殺人で起訴された斧ヶ岳美位子の最高裁・大法廷での判決日がやってきます。
この時の寅子の年齢は58歳です。
【第129話】横浜家庭裁判所の所長に就任、寅子「59歳」1974年(昭和49年)春か?
春の桜が咲く頃、寅子は横浜家庭裁判所の所長に就任します。テロップなどは入りませんでしたが、「1974年(昭和49年)春」頃かと思います。(※あくまで推測です)
1974年春と仮定すると、寅子の年齢は59歳です。
最終回【第130話】寅子が亡くなって15年後、1999年(平成11年)
「1999年(平成十一年)」のテロップが入り、「平成11年、寅子が亡くなり15年がたちました」のナレーションが入ります。
このナレーションから計算すると、寅子が亡くなったのは1984年、69歳の時です。(寅子のモデル・三淵嘉子さんも69歳で亡くなっています)
最終回は、寅子の娘・優未(川床明日香)が自宅で「着付け・茶道教室」、雀荘や寄生虫研究、雑誌の編集など多忙な毎日を送っているシーンから始まります。優未の視点からストーリーが進み、イマジナリー寅子が登場しました。
寅子の娘、大人に成長した優未を演じるのは女優「川床明日香」さんです。
【まとめ】三淵嘉子さんが朝ドラ放送時にご存命なら「109歳」
NHK朝ドラ「虎に翼」ヒロイン・猪爪寅子が生まれたのは1914年(大正3年)です。寅子の年齢とドラマ内の出来事を、【年表】にまとめて紹介しました。
もし、寅子のモデル「三淵嘉子」さんが、「虎に翼」放送開始の2024年4月までご存命としたら満年齢で「109歳」になります。(三淵嘉子さんは69歳で亡くなっています)
他にも「虎に翼」の登場人物・キャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。
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