2024年4月1日(月)放送スタートの、第110作となるNHK連続テレビ小説「虎に翼」
ヒロイン・猪爪寅子は、「伊藤沙莉(いとう・さいり)」さんが演じます。「虎に翼」のあらすじは、以下の通りです。
寅子は戦前に日本初の女性弁護士となり、日本中から注目され憧れの的に。ところが、戦争へと突き進んでいく日本では法学を使える場は急速に消えてしまう。
戦後、寅子は裁判官になることを決意。寅子は困難な時代に道なき道を切り開き、弱者を救っていくリーガルエンターテインメント。
「虎に翼」【第4週・第5週】、寅子の父・猪爪直言は「共亜事件」に巻き込まれ、逮捕されます。
ドラマ内に登場する、戦前の日本の裁判の準備手続きの一つ「予審(よしん)」について紹介します。
「虎に翼」寅子の父・直言は逮捕され「予審」で取り調べ
汚職事件「共亜事件」により、帝都銀行の経理課長だった寅子の父・猪爪直言(岡部たかし)は警察に逮捕されます。
また、ドラマ内で起こる「共亜事件」は、戦前、実際に起こった「帝人事件」がモデルと推測されます。
逮捕された直言は、予審により取り調べを受けます。戦前の刑事訴訟法にあった「予審(よしん)」について紹介します。
戦前の刑事訴訟法にあった「予審(よしん)」とは?
戦前の日本における「予審(よしん)」は、大正時代から昭和時代初期にかけて行われた裁判の準備手続きの一つです。
この制度は、公判前の準備段階で重要な役割を果たし、現在の裁判手続きとは異なる特徴を持っています。
予審の目的とは?
予審の目的は、公判を効率的かつ公正に進めるための準備を行うことです。
事件の事実関係を明確にし、証拠を整理し、どの証拠が重要かを判断することが予審の役割でした。
予審の流れと公判への移行
- 予審開始「予審判事が指名され予審が開始」
- 証拠の収集と調査「予審判事は、警察や検察官から提出された証拠を調査」
- 被告人の尋問「予審判事は被告人に尋問(取り調べ)を行う」
- 証人の尋問「重要な証人が予審に呼ばれ、事前に証言を行う」
予審での調査が終わると、予審判事は公判に適しているかどうかを判断し、公判移送決定を下します。この決定により、本格的な裁判が開始されます。
予審の問題点
予審の尋問(取り調べ)は弁護士の立会いが認められていなかったため、脅迫や拷問が起こりやすかったとされます。
被疑者の勾留期間も決まっていなかったため、精神的に追い詰められて、犯してない罪を自白することも起きました。
戦後の予審の廃止
第二次世界大戦後、連合国の占領下で日本の司法制度は大きく変革され、前述の問題点もあり、予審制度は廃止されました。
代わりに、現在の公判前整理手続きが導入され、より透明性の高い裁判手続きが確立されました。
まとめ
NHK朝ドラ「虎に翼」にも登場する、戦前の日本の裁判の準備手続きの一つ「予審(よしん)」について紹介します。
他にも「虎に翼」の登場人物・キャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。
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