2022年4月11日放送スタートの第106作となるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」
ヒロイン・比嘉暢子(ひがのぶこ)は、黒島結菜(くろしまゆいな)さんが演じています。
2022年の沖縄本土復帰50年を記念した、沖縄本島北部「やんばる」と呼ばれる地方を中心にしたドラマ。沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子と、強い絆で結ばれた四人兄妹の「家族」と「ふるさと」のストーリーです。
「ちむどんどん」のヒロイン・比嘉暢子は沖縄県・北部のやんばる地域の村で育ちます。
暢子は本土復帰となる1972年に高校を卒業後、上京してレストランで修行することになります。
上京して移り住んだ街は、神奈川県横浜市鶴見区です。鶴見区は、現在も沖縄県出身の「ウチナンチュー(沖縄の人)」が、多く住む街です。
「リトル沖縄」と呼ばれる鶴見区、そして沖縄出身者が集まった背景を紹介します。
ヒロイン比嘉暢子(黒島結菜)は料理人を目指し上京
幼い頃から食べることや、料理をすることが大好きだったヒロイン・比嘉暢子は、沖縄が本土復帰する1972年に高校を卒業します。
暢子は、人に料理を作るという「ちむどんどん(胸が高鳴る)」する夢を見つけ、上京することに。
そして、沖縄料理に夢をいだき、東京のイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」で働き始めます。
朝ドラのタイトルにもなっている「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「胸がわくわくする気持ち」を表します。
暢子が上京して住む「横浜市鶴見区」沖縄県民が多く住む街
ヒロイン暢子が上京して、移り住む街は「神奈川県横浜市鶴見区」です。実際に鶴見区には、現在でも沖縄県出身者が数万人も生活しています。
東海堂横浜営業所 イン
鶴見 沖縄タウン〜😆❗️ pic.twitter.com/g5q0GzgnWm— 空手衣の東海堂 横浜営業所 (@tokaidoyokohama) April 10, 2022
鶴見区の仲通りには「おきなわ物産センター」「沖縄そば」などのお店が集まり、「リトル沖縄」と呼ばれています。
鶴見区内には、沖縄料理点が10軒以上あり、三線や琉球舞踊などの教室も開かれます。沖縄文化に気軽に触れる街です。
ドラマ内でも暢子は、沖縄県人会会長・平良三郎(片岡鶴太郎)に助けられ、鶴見の下宿先と働くレストランを紹介してもらいます。
暢子の下宿先となる沖縄居酒屋「あまゆ」の店主・金城順次を演じるのは、「志ぃさー(藤木勇人)」さんです。沖縄方言指導も担当しています。
また、ヒロイン暢子が下宿する横浜市「鶴見区」でも、実際にロケ場所として使われる可能性があります。ドラマの撮影場所は、以下でまとめています。
沖縄県出身の人が横浜市鶴見区に移住した理由
「ちむどんどん」のドラマ内でも描かれるかと思いますが、沖縄から鶴見への移住が始まったのは100年以上前の大正・昭和初期頃からです。
当時の横浜市鶴見区は、臨海部の埋め立て工事が進み、様々な企業が進出してきていました。それらの企業の工場等で働くため、日本全国からたくさんの出稼ぎ労働者が鶴見に集まっていました。
一方、当時の沖縄では、産業の中心だったサトウキビの凶作や砂糖価格の暴落などにより、生活難に陥る農民らが続出。働き口を求め、京浜工業地帯の中核である鶴見に移住する沖縄県民が増え、以降、横浜・鶴見沖縄県人会の設立等を経て、コミュニティとして定着していきました。
およそ100年前から、沖縄県での生活難により京浜工業地帯へ働き口を求めて、沖縄から鶴見へ移住する出稼ぎ労働者が多くなります。
沖縄からの移住者が増えるに連れ、沖縄のコミュニティが出来上がり、鶴見の知り合いを頼って、さらに移住者が増えたのが理由です。
前述の通り、鶴見区にある仲通り商店街周辺は、「リトル沖縄」とも呼ばれます。
鶴見区では沖縄伝統のイベントが開催
現在でも多くの沖縄移住者、そして子供の2世、3世が住む鶴見区では、沖縄が由来のイベントも多く開催されています。
例えば、以下のようなイベントが鶴見区では開催されています。(※新型コロナウイルスの影響で開催されない場合も)
- 沖縄角力大会(例年7月頃)
- エイサー道じゅねー(例年8月頃)
- 鶴見ウチナー祭
「沖縄角力大会(おきなわずもう)」は、沖縄に伝わる伝統的な相撲です。「エイサー道じゅねー」はお盆に行われる沖縄のお祭りです。最近では「鶴見ウチナー祭」も開催され、盛り上がりを見せています。
「ちむどんどん」ドラマ内でも、鶴見区の沖縄県人会による「沖縄角力大会」のシーンがあります。
まとめ【京急鶴見駅から徒歩20分】
「ちむどんどん」ヒロイン・比嘉暢子が高校を卒業後、上京してレストランで修行します。移り住むのは現在も沖縄県出身の「ウチナンチュー(沖縄の人)」が、多く住む街・神奈川県横浜市鶴見区です。
鶴見区の仲通りには「おきなわ物産センター」「沖縄そば」などのお店が集まり、「リトル沖縄」と呼ばれています。
沖縄文化が感じられる鶴見区の仲通りは、京急鶴見駅から徒歩約20分です。東京駅からも電車で35分程度です。
沖縄本島に行くのはお金がかかり大変ですが、ちょっとした沖縄体験なら、東京駅から簡単に行ける鶴見区での観光もオススメです。
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