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「虎に翼」寅子を襲う悲劇、兄・直道/夫・優三が出征、父・母は戦後すぐ亡くなる

「虎に翼」寅子を襲う悲劇、兄・直道/夫・優三が出征、父・母は戦後すぐ亡くなる

2024年4月1日(月)放送スタートの、第110作となるNHK連続テレビ小説「虎に翼」

ヒロイン・猪爪寅子は、「伊藤沙莉(いとう・さいり)」さんが演じます。「虎に翼」のあらすじは、以下の通りです。

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となったヒロイン・猪爪寅子(いのつめ・ともこ)の物語。

寅子は戦前に日本初の女性弁護士となり、日本中から注目され憧れの的に。ところが、戦争へと突き進んでいく日本では法学を使える場は急速に消えてしまう。

戦後、寅子は裁判官になることを決意。寅子は困難な時代に道なき道を切り開き、弱者を救っていくリーガルエンターテインメント。

 

「太平洋戦争」の戦局が悪化すると、寅子は多くの悲劇に見舞われます。このあたりは、寅子の実在モデル「三淵嘉子」さんの史実に沿って、進むのかと思います。

戦争によって寅子を襲う、数々の「悲劇」と「別れ」について紹介していきます。

※基本的に史実がほとんどですが、以下よりネタバレがありますので、ご了承ください※

 

「虎に翼」戦争による悲劇を乗り越え【第1話】最初のシーンへと繋がる

「虎に翼」戦争による悲劇を乗り越え【第1話】最初のシーンへと繋がる

【第8週】からは、「太平洋戦争」の戦局が悪化、寅子は多くの不幸に見舞われます。

「虎に翼」【第1話】オープニングは、川原に座る寅子が「日本国憲法」と書かれた新聞を読んでいるシーンから始まり、以下のナレーションがあります。

「昭和21年、公布された日本国憲法の第14条にこうあります。すべて国民は法の下に平等であって…」

 

戦争が終わり、新しい日本国憲法が制定され、すべての国民は法の下で平等であり、人種、心情、性別などで差別されない世の中がやってきます。

寅子がやっと手に入れた平等は、多くの悲劇によって得られたものとなり、【第1話】の冒頭シーンへと繋がります。

そして、寅子は再び法律家への道へと進み出し、戦後、家庭裁判所の設立に尽力、女性裁判官となります。

以下より、【第8週】から寅子に起こる悲劇を紹介していきます。

 

1943年、兄・直道に赤紙が届き出征、戦死する

1943年(昭和18年)、寅子の兄・直道(上川周作)に赤紙(召集令状)が届き、花江(森田望智)と2人の子供を残して出征します。

寅子のモデル「三淵嘉子」さんの史実では兄はいないため、直道の実在モデルは「三淵嘉子」さんの弟で、長男「武藤一郎」さんがモデルと推測しています。

長男「武藤一郎」さんは、1944年(昭和19年)6月、2回目の召集で沖縄へ向かっていたところ、船が鹿児島沖で沈没し、亡くなっています。

 

「虎に翼」でも寅子の兄・直道は戦死、日本に帰ることはありませんでした。直道の戦死公報が届いて間もなく、終戦を迎えます。

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1944年、夫・優三にも赤紙が届き出征、戦病死で亡くなる

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寅子は佐田優三(仲野太賀)と結婚、1943年(昭和18年)に娘「優未」を出産します。子供が生まれた後、1944年に優三にも赤紙が届き、出征することに。

モデルの「三淵嘉子」さんは書生の「和田芳夫」さんと結婚しています。「和田芳夫」さんは体が弱かったため徴兵を免れていましたが、戦争末期、「芳夫」さんは軍隊に召集され、戦地に行きます。

「芳夫」さんは中国で病気を発症し、終戦後に九州へ帰って来たときにはすでに危篤の状態で、「三淵嘉子」さんとは会えずに亡くなってしまいます。

 

「虎に翼」でも、寅子の夫・優三は戦病死、生きて帰ってくることはありませんでした。

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また、モデルの「三淵嘉子」さんは戦後に再婚しており、「虎に翼」でも同様のエピソードが描かれるかと思います。寅子の恋愛・結婚については、以下をチェックしてください。

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父・直言は「登戸火工」が廃業状態、病で倒れ亡くなる

寅子の父・猪爪直言(岡部たかし)が経営する「登戸火工」は発煙筒や信号弾を製造、戦争中は軍に供給していたためする順調でした。

ドラマの中に出てくる「登戸火工」は、「昭和火工(現:日本工機株式会社)」をモデルと推測しています。

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終戦後は、軍に関係する工場であったため操業ができず、「武藤貞雄(父・直言のモデル)」さんは生活に苦しみ、酒が増え、肝硬変を患うことになります。

 

「虎に翼」でも、「登戸火工」は廃業状態となり、直言は体調を崩し、その後、亡くなります。

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父「直言」、夫「優三」の悲劇を乗り越え、【第1話】オープニングに繋がります。

新しい「日本国憲法」が公布されると、寅子は法律家の道を再び志し、法曹会館・人事課で働く桂場等一郎(松山ケンイチ)に会いに行きます。

 

花岡悟は戦後、法を遵守し、餓死する

戦後、「日本国憲法」が公布され、再び寅子が法律家の道を進み始めた後に起こった、悲劇です。

1947年(昭和22年)、花岡悟は裁判官として法律を遵守したため、法律で禁止されている闇市のものを一切食べず、栄養失調で亡くなります。

この「花岡悟」の悲劇は、裁判官として活躍した実在人物「山口良忠」さんの、以下のエピソードを一部モチーフにしていると推測しています。

第二次世界大戦後、多くの闇市での食糧取引が問題となっており、山口は裁判官として法律に基づき、これらの事件を担当。法律を遵守することの重要性と自己犠牲の精神に基づき、自ら闇米を食べることを拒否し続けます。

山口は食糧管理法に従った結果、最終的には栄養失調による疾病で亡くなります。

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母・はるも戦後まもなく亡くなる

戦後、寅子は「家庭裁判所」設立に尽力、1949年(昭和24年)に、東京家庭裁判所判事補となり、女性として裁判官になります。

モデル「三淵嘉子」さんの母・ノブさんは、1947年1月、脳溢血で亡くなっています。その後、同じ年に父・貞雄さんが、肝硬変で亡くなります。

 

史実とは少し違いますが、1949年、寅子が世話をしている、戦災孤児・道男との交流で、母・はる(石田ゆり子)は心労がたたって心臓発作で倒れてしまいます。

父親とは違い、時には厳しく寅子に接してきた母・はるも、戦後まもなく亡くなることに。

戦災孤児でスリのリーダー・道男は、若手俳優「和田庵」さんが演じています。

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まとめ

NHK朝ドラ「虎に翼」太平洋戦争の戦局が悪化すると、寅子は多くの悲劇に見舞われます。戦争による別れが【第1話】最初のシーンへと繋がります。

他にも「虎に翼」の登場人物・キャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

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