2024年4月1日(月)放送スタートの、第110作となるNHK連続テレビ小説「虎に翼」
ヒロイン・猪爪寅子は、「伊藤沙莉(いとう・さいり)」さんが演じます。「虎に翼」のあらすじは、以下の通りです。
寅子は戦前に日本初の女性弁護士となり、日本中から注目され憧れの的に。ところが、戦争へと突き進んでいく日本では法学を使える場は急速に消えてしまう。
戦後、寅子は裁判官になることを決意。寅子は困難な時代に道なき道を切り開き、弱者を救っていくリーガルエンターテインメント。
寅子の恩師・穂高重親は、「小林薫(こばやし・かおる)」さんが演じています。
穂高重親の実在モデルは、女性法律家の育成に力を入れ、明治大学女子部を創設した「穂積重遠」さんです。
明律大学教授の法学者・穂高重親(ほだか・しげちか)
穂高重親 ✎ #小林薫
高名な法学者。女子教育に熱心で明律大学女子部の立ち上げに尽力し、教べんをとる。おおらかで何事にも動じないが、ひょうひょうとしておちゃめな一面も持つ。寅子(伊藤沙莉)にとっての「生涯の師」。#朝ドラ #トラつば #4月1日スタート pic.twitter.com/zwEtk6io39
— 朝ドラ「虎に翼」公式(4/1放送開始) (@asadora_nhk) March 16, 2024
猪爪寅子(伊藤沙莉)の恩師で、明律大学教授の法学者が「穂高重親(ほだか・しげちか)」です。役どころは以下の通りです。
女子教育に熱心で明律大学女子部の立ち上げに尽力し、教べんをとる。おおらかで何事にも動じないが、ひょうひょうとしておちゃめな一面も持つ。「法の世界」における寅子にとっての「生涯の師」。
寅子は、明律大学で講義する裁判官「桂場等一郎(松山ケンイチ)」の授業中に、「婚姻状態にある女性は無能力者」という言葉を聞き、法律に興味を持ちます。
そして、明律大学教授の「穂高重親」は、寅子に「明律大学女子部法科」へ進学することを勧めます。「穂高重親」は、寅子の運命を変える恩師です。
戦前の日本において、「女性は結婚すると無能力者になる」という法律上の事実については、以下で解説しています。
「虎に翼」穂高重親の実在モデルは「穂積重遠」渋沢栄一の孫
「穂高重親」の実在モデルは、明治大学女子部を創設した「日本家族法の父」と呼ばれる「穂積重遠(ほづみ・しげとお)」さんです。
「虎に翼」で寅子の恩師・穂高重親を演じる「小林薫」さんのNHKドラマ・ガイド「虎に翼 Part1」P54のインタビュー記事によると、「モチーフとなった方は渋沢栄一の縁者だと聞いて驚きました」と答えています。
渋沢栄一の縁者ということから、実在モデルは「穂積重遠」さんで間違いないかと思います。また、名前も「穂高重親(虎に翼)」と「穂積重遠(モデル)」と、ほぼ一緒です。
実在モデル「穂積重遠」さんの略歴は、以下の通りです。
穂積重遠(1883年‐1951年)は、日本の法学者であり、最高裁判所判事を歴任し「日本家族法の父」といわれる。
1883年4月11日 、穂積陳重の長男として東京に生まれる。母は渋沢栄一の娘・歌子。母型の祖父が渋沢栄一。
穂積重遠の功績で注目されるのは、女性法律家の育成と教育への貢献。1929年に明治大学専門部内に女子部を創設、女性たちが法律の道に進むための教育機会を提供する。
当初入学した150名の学生の中から、1932年には54名が卒業、1936年からは女性も高等文官試験司法科(現在の司法試験)の受験が可能とった。
小林薫さん演じる「穂高重親」は、「虎に翼」で寅子の父・直言(岡部たかし)が逮捕される汚職事件「共亜事件」の弁護人を担当します。
「共亜事件」は、実在の事件「帝人事件」がモチーフとなっています。「帝人事件」では、モデルとされる「穂積重遠」が、実際に弁護人を担当しました。
また、ヒロイン・猪爪寅子のモデルは、女性法律家の先駆者「三淵嘉子」さんです。実在モデル「三淵嘉子」さんについては、以下でまとめています。
※「虎に翼」は実話をエピソードにしている場合もありますが、フィクションとして制作されたオリジナル作品です。
小林薫プロフィール、大河ドラマ「青天を衝け」では渋沢栄一の父を演じる
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寅子の恩師・穂高重親を演じるのは、「小林薫(こばやし・かおる)」さんです。プロフィールは以下の通りです。
生年月日 | 1951年9月4日 |
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出身 | 京都 |
1971年から1980年まで唐十郎が主宰する劇団「状況劇場」で活動。主な出演ドラマは「ナニワ金融道」「Dr.コトー診療所」シリーズ、映画は「恋文」「舟を編む」など。
前述の通り、「虎に翼」小林薫さんが演じる「穂高重親」の実在モデルは、渋沢栄一の孫にあたる人物です。2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」では、渋沢栄一の父・ 渋沢市郎右衛門を演じていました。
朝ドラは「天うらら」「カーネーション」に続く、「虎に翼」が3作目の出演になります。
まとめ
NHK朝ドラ「虎に翼」ヒロイン寅子の恩師・穂高重親を演じるのは「小林薫」さんです。
「穂高重親」の実在モデルは、「日本家族法の父」と呼ばれる「穂積重遠」さんです。
他にも「虎に翼」の登場人物・キャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。
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