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虎に翼「共亜事件」で寅子の父が逮捕!「帝人事件」がモデル

虎に翼「共亜事件」で寅子の父が逮捕!「帝人事件」がモデル

2024年4月1日(月)放送スタートの、第110作となるNHK連続テレビ小説「虎に翼」

ヒロイン・猪爪寅子は、「伊藤沙莉(いとう・さいり)」さんが演じます。「虎に翼」のあらすじは、以下の通りです。

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となったヒロイン・猪爪寅子(いのつめ・ともこ)の物語。

寅子は戦前に日本初の女性弁護士となり、日本中から注目され憧れの的に。ところが、戦争へと突き進んでいく日本では法学を使える場は急速に消えてしまう。

戦後、寅子は裁判官になることを決意。寅子は困難な時代に道なき道を切り開き、弱者を救っていくリーガルエンターテインメント。

 

「虎に翼」【第4週・第5週】、寅子の父・猪爪直言は「共亜事件」に巻き込まれ、逮捕されます。

物語序盤の大きな見どころとなる汚職事件「共亜事件」は、実際に起きた「帝人事件」がモデルと推測されます。

 

寅子の父・猪爪直言が贈賄罪で逮捕!「共亜事件」は【第4週・第5週】に描かれる

「虎に翼」寅子の父・猪爪直言が逮捕!「共亜事件」は【第4週・第5週】に描かれる

汚職事件「共亜事件」に、寅子の家族たちは巻き込まれます。帝都銀行の経理課長だった寅子の父・猪爪直言は警察に逮捕されます。

NHK番組表に、以下のあらすじがあります。

「虎に翼」【第20話】2024/04/19

突然、猪爪家に検察が押しかけ、はる(石田ゆり子)は直言(岡部たかし)が贈賄で逮捕されたと告げられる。証拠品として家中を物色され、途方に暮れる寅子(伊藤沙莉)たちに、下宿人の優三(仲野太賀)は法律の知識を活かしてできることをしようと提案する。寅子たちは無罪を信じて帰りを待つが、直言の逮捕はほんの皮切りに過ぎず、世間を大きく揺るがす大汚職事件「共亜事件」として事態はどんどん悪くなっていく。

出典:NHK番組表

 

「虎に翼」で描かれる「共亜事件」は、共亜紡績の株が高騰すると分かっていて、不正に得た利益が財界にばらまかれた汚職事件です。

共亜紡績の重役や、大蔵省の官僚、現役大臣などが次々と逮捕され、寅子の父・猪爪直言は株の取引の実務を担い、賄賂を送った罪で逮捕されることに。

ドラマ内で起こる「共亜事件」は、戦前、実際に起こった「帝人事件」がモデルと推測されます。

 

「帝人事件」とは?内閣を総辞職させるための「でっちあげ事件」

虎に翼「帝人事件」とは?内閣を総辞職させるための「でっちあげ事件」

「帝人事件(ていじんじけん)」は、1934年(昭和9年)に発生した大規模な疑獄事件です。

「疑獄事件」とは、政治家や公務員などが賄賂を受け取ることに関連した汚職事件のことです。

 

この事件の責任を取り、当時の斎藤実内閣は総辞職に追い込まれます。ところが、逮捕、起訴された全員が裁判で無罪判決が下されます。

「帝人事件」は現在では、内閣を総辞職させるための「でっちあげ」事件だった考えられています。

また、戦後の1948年(昭和23年)に起こった「帝銀事件」(毒物による銀行強盗殺人事件)とは、異なる事件なのでご注意ください。(※こちらの事件の方が有名です)

 

「帝人事件」の内容

1927年に「鈴木商店」が倒産、「鈴木商店」の子会社だった帝国人造絹糸(帝人)の株式が台湾銀行の担保になります。

「元鈴木商店」の金子直吉が、鳩山一郎や財界人グループに働きかけ、帝人の11万株を買い戻し、その直後の増資による株価上昇で利益をあげます。

1934年、「時事新報」により贈収賄事件として暴露記事が掲載、議会でも政治問題化。

台湾銀行、帝人の首脳、黒田大蔵次官、銀行局長ら全16人が相次いで検挙され、1934年7月に斎藤実内閣は総辞職に追い込まれます。

 

起訴された全員が無罪、現在は「でっちあげ事件」とされる

「帝人事件」で起訴された16人は、裁判では証拠不十分で全員が無罪となります。

現在では平沼騏一郎を中心とする右翼勢力が、内閣総辞職を仕組んだ「でっちあげ」事件だったと考えられます。

 

「帝人事件」は戦前の日本の司法史の重要な事件

「帝人事件」は、戦前の日本の司法史における重要な事件の一つで、政治的な圧力に屈しない司法の姿勢を示した事例です。

「帝人事件」の判決を起案したの「石田和外」裁判官です。「虎に翼」の登場人物・桂場等一郎(松山ケンイチ)の実在モデルが「石田和外」さんです。

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また、「石田和外」裁判官は「帝人事件」の判決で「水中に月影を掬(きく)するが如し」の名文句で、全員に無罪を言い渡しています。「虎に翼」でも、この判決文は描かれます。

「虎に翼」判決文「あたかも水中に月影を掬いあげようとするかのごとし」
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「虎に翼」で「共亜事件」に関連する登場人物

「虎に翼」では、寅子の父・猪爪直言が逮捕される「共亜事件」は第4週・第5週に描かれます。

「共亜事件」に関連する「虎に翼」の主な登場人物は、以下の通りです。それぞれの人物の詳細は、リンク先をチェックしてください。

 

また、寅子の母・はる(石田ゆり子)が結婚以来、毎日、手帳に日記をつけています。この手帳が「共亜事件」では重要なアイテムとなります。

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まとめ

NHK朝ドラ「虎に翼」【第4週・第5週】寅子の父・猪爪直言が贈賄罪で逮捕される「共亜事件」が描かれます。

「共亜事件」は、戦前に実際にあった汚職事件「帝人事件」がモデルとなっています。

他にも「虎に翼」の登場人物・キャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

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