2023年4月3日放送スタートの第108作となるNHK連続テレビ小説「らんまん」
主人公の植物学者・槙野万太郎(まきのまんたろう)は「神木隆之介」さん、ヒロイン・寿恵子(すえこ)は「浜辺美波」さんが演じます。あらすじは、以下の通りです。
江戸時代末期の高知県、酒造業を営む商家に待望の男の子・槙野万太郎が誕生。虚弱な子どもだが、植物のことが大好き。両親を早くに亡くした万太郎は祖母・タキの手で育てられる。幕末から昭和にかけ、愛する植物のため「日本独自の植物図鑑を編纂する」夢へと邁進する。
詳細はこちら>>各週のあらすじ・見所
【第24週】(2023/09/12~)、万太郎が手紙や植物標本でやり取りをする人物が「南方熊楠(みなかたくまぐす)」です。
博物学者「南方熊楠」は実在人物です。実際に、万太郎の実在モデル・牧野富太郎さんと交流もありました。
南方熊楠(みなかたくまぐす)とは?エコロジーの先駆者
こちらの肖像画は、おれに似てる!と巷で話題の、粘菌の研究で有名な南方熊楠先生。 pic.twitter.com/ElpjV3nAtI
— トヨマネ|パワポ芸人 (@toyomane) May 28, 2013
南方熊楠(みなかたくまぐす)【1867~1941】は、和歌山県出身の博物学者、植物学者です。
19歳からアメリカ、イギリスなどへ海外遊学。研究の対象は、粘菌をはじめ、キノコ、藻類、コケ、シダなど花を咲かせない植物「隠花植物」の研究に力を注ぐ。
民俗学の分野では柳田国男と並ぶ重要な役割を果たして、地域の自然保護にも力を注いだエコロジストの先駆け。
南方熊楠の手紙・ハチクの標本とは?牧野富太郎と交流した書簡が保管
南方熊楠さんは、万太郎の実在モデル「牧野富太郎」さんと同時期に活躍した植物学者です。
南方熊楠は牧野富太郎に、採集した植物の鑑定を依頼しています。牧野と熊楠の手紙のやり取りや植物標本が「南方熊楠顕彰館」などに保管されています。
生涯一度も会うことが叶わなかった2人ですが、互いにリスペクトし、一目置く存在だったとされています。
南方熊楠は、本当は花の咲く植物の研究をしたかったが、同時期に活躍する牧野富太郎のすごさを知って、あえて花の咲かない「隠花植物」の研究をしたとも言われています。
南方熊楠さんが、牧野富太郎さんに送った植物標本の中には、120年に1度しか開花しない「花を咲かせたハチク」も含まれています。
「らんまん」でも【第24週】(2023/09/12~)に、万太郎と南方熊楠のやり取りがエピソードとして描かれます。
また、現時点(2023/09/14)では手紙と標本のやり取りのみですが、「南方熊楠」は今後、ドラマ内に登場するのか?登場するとしたら誰が演じるのか?・・・については、以下でまとめています。
ハチク(淡竹)とは?120周期で花を咲かせる
広島でハチク(淡竹)が120年ぶりに開花。咲けば竹はすべて枯れ、自己破滅への序章となるhttps://t.co/6I4mWqtOWk
竹といっても様々な種類がある。世界では1,250種類、日本には約670種の竹が分布しているそうだ。そして今回の主役は、日本三大有用竹の1種、ハチク(淡竹)である。 pic.twitter.com/l2l8U4NPKl
— カラパイア@不思議と謎の大冒険 (@karapaia) September 9, 2023
ハチク(淡竹)は中国原産の多年生常緑植物です。タケノコの一つの種類で、ハチクは一般的なタケノコより細長いです。
開花周期は約120年とされており、開花後は枯死すると言われています。
南方熊楠さんが、牧野富太郎さんに送った「開花したハチク」の植物標本は1903年(明治36年)9月27日付の地元の新聞に包まれており、ちょうど1903年に開花したとされています。
ハチクは120年周期で花を咲かせるため、1903年から120年が経った「らんまん」が放送されている、ちょうど2023年に日本の各地でハチクの開花が確認されています。
南方熊楠と交流することで、万太郎は大学助手を辞職
「らんまん」では、万太郎と南方熊楠の交流は、【第24週】(2023/09/12~)から描かれます。NHK番組表の「あらすじ」に以下があります。
「らんまん」第119話(2023/09/14)
徳永(田中哲司)から、国が推し進める神社合祀令に反対している熊楠に深入りするなとくぎを刺された万太郎(神木隆之介)。しかし、野宮(亀田佳明)から神社の森の悲惨な現状を伝える手紙が届き、居ても立っても居られなくなる。 一方、寿恵子の店には逸馬(宮野真守)がやってくる。逸馬は、万太郎に資産家の青年・永守徹(中川大志)を紹介する。
出典:NHK番組表
徳永教授(田中哲司)からは、国が推し進める「神社合祀令(複数の神社の一つにする)」に反対している南方熊楠に深入りするなと言われる万太郎ですが・・・
やがて万太郎は「神社合祀令」をどうにか食い止めたいと思い、大学を辞め一植物学者として生きることを決意します。
実際に「南方熊楠」は、神社の合祀で伝承されてきた民俗が絶え、自然の生態系が破壊されることを恐れ「神社合祀反対運動」を起こした人物です。
まとめ
NHK朝ドラ「らんまん」万太郎が手紙や植物標本でやり取りをする人物が、「南方熊楠」です。博物学者「南方熊楠」は実在人物です。
他にも「らんまん」の登場人物・キャスト一覧は、以下をチェックしてください。
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