NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」は2012年4月2日スタート、2012年9月29日まで全156回放送されたドラマです。
ヒロイン・下村梅子を演じたのは、「堀北真希」さんです。「梅ちゃん先生」のあらすじは以下の通りです。
昭和20年、終戦直後の東京・蒲田。優秀な姉や兄と違い、失敗ばかりで劣等感を抱いていた末っ子・下村梅子。ある日、梅子は父・建造が一人の医師として、戦災孤児の命を懸命に救おうとする姿を目の当たりにする。
医師という職業の素晴らしさを実感した梅子は、一念発起し医師を志すことに。大学病院での勤務後、町医者となり、幼なじみと結婚。名もなき人々に寄り添って、地域医療に生きた梅子のひたむきな日々を描く。
朝ドラ第86作「梅ちゃん先生」の実在モデルは誰？原作・実話はあるのか？紹介していきます。
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原作なし、脚本家・尾崎将也のオリジナル作品
朝ドラ「梅ちゃん先生」の脚本を手掛けるのは、「尾崎将也（おざきまさや）」さんです。
「梅ちゃん先生」は脚本家・尾崎将也さんの書き下ろしのオリジナルストーリーのため原作はありません。
尾崎将也さんのプロフィールは以下の通りです。
1960年生まれ、兵庫県出身。1992年フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞。2010年には映画監督デビュー。主な脚本作品は「アットホーム・ダッド」「結婚できない男」「特命係長 只野仁」「僕の初恋をキミに捧ぐ」など。
下村梅子（堀北真希）の実在モデルは誰？
NHK朝ドラは、実在モデルがいる場合が多いです。例えば2023年「らんまん」は、「日本の植物学の父」と牧野富太郎さん、2020年「おちょやん」では、上方女優・浪花千栄子さんなどです。
ただし、「梅ちゃん先生」は脚本家・尾崎将也のオリジナルストーリーです。そのため、ヒロイン下村梅子の実在モデルはいません。
とはいえ、「梅ちゃん先生」のストーリー作りのために取材したり、参考にしている人物はいます。
例えば、朝ドラの名作「おしん」は脚本家・橋田壽賀子さんのオリジナル作品で、実在モデルはいません。取材した人物から、おしんのヒロイン像を作り上げています。
昭和20年代のた蒲田医師会の女医の実体験が反映
堀北真希さん演じるヒロイン・下村梅子は、1952年（昭和27年）に医師免許を取得してます。
「梅ちゃん先生」の台本づくりには、昭和20年代に医大に入学した蒲田医師会の女医の実体験が反映されています。
梅ちゃん先生は昭和二十年に医大に入学したことになっていて，同年代に入学した蒲田医師会の女医さん方がNHKの取材を受け，彼女たちの当時の実体験が台本づくりに反映されている．
出典：日医NEWS
また、下村梅子が通う「城南女子医学専門学校」に関しては、東邦大学が前身となる「帝国女子医学薬学専門学校」時代の資料を提供し、取材協力をしてます。
実在モデル・原作はありませんが、取材した人物や過去の資料を参考に「梅ちゃん先生」の物語が作られています。
新5,000円札の「津田梅子」は間違い
2024年度から「5,000円札」に採用された歴史的人物「津田梅子」さんが、「梅ちゃん先生」のモデルと勘違いされる人も多いようです。
ヒロイン「梅子」と名前は同じですが、これは間違いです。
「津田梅子」さんは明治の教育家で、日本初の女子留学生の一人で、女子英学塾（津田塾大学）を創設した、女子教育の先駆者です。
「津田梅子」さんは1864年（江戸時代）生まれであり、「梅ちゃん先生」の梅子は、1929年（昭和4年）生まれの設定で、時代背景も目指していたものも違います。
「津田梅子」さんはNHK朝ドラに登場したのは脇役として1982年「ハイカラさん 」、1986年「はね駒」があります。
そして、朝ドラ「あさが来た」のヒロイン・白岡あさ（波瑠）のモデルとしても勘違いされる方もいるようです。「あさが来た」のヒロインの実在モデルは、日本の女性実業家「広岡浅子」です。
「津田梅子」さんが主人公として描かれたドラマは、2022年のテレビ朝日「津田梅子〜お札になった留学生〜」（主演・広瀬すず）が放送されています。
小説「梅ちゃん先生」のノベライズはあり
「梅ちゃん先生」に原作とされる本ありませんが、ノベライズ化された小説は出版されています。
ノベライズとは尾崎将也さんの「梅ちゃん先生」の脚本をもとに、小説として本が出版されることです。
まとめ
NHK朝ドラ第86作「梅ちゃん先生」は脚本家・尾崎将也さんのオリジナルストーリーです。そのため原作なし・実話もありません。
ヒロイン・下村梅子（堀北真希）の実在モデルもいませんが、取材した女医の先生、過去の資料を参考に物語が作られています。
「梅ちゃん先生」はBS12で、2023年4月29日（月）から再放送スタートです。再放送の日程は以下をチェックしてください。
（※追記※）BS12で再放送の「梅ちゃん先生」は、放送終了しています。
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