2024年1月7日スタートのNHK大河ドラマ「光る君へ」
「光る君へ」の主人公・紫式部を演じるのは「吉高由里子」さんです。そして、大石静さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
平安時代(10世紀後半)に、千年の時を超える恋愛長編小説「源氏物語」を書き上げた女性・紫式部/まひろ(吉高由里子)の物語。
紫式部/まひろは藤原道長(柄本佑)への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏(光る君)のストーリーを紡いでゆく。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を描く大河ドラマ。
【第45話】道長の正妻・源倫子(黒木華)が、道長の栄華を物語にして書き残して欲しいと赤染衛門(凰稀かなめ)に頼みます。
赤染衛門が正編(第1巻~第30巻)を書いたとされる「栄花物語」について紹介します。
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「道長の物語」源倫子は最初まひろに、その後【第45話】赤染衛門に依頼
「光る君へ」で源倫子(黒木華)は最初、まひろ(吉高由里子)に藤原道長の栄華を物語に書き残して欲しいと頼みます。
【第45話】では、まひろは宮廷を離れ、旅に出かけることに。その後、源倫子は新たな執筆者として、赤染衛門に依頼します。
赤染衛門が道長の栄華を描いた歴史物語が「栄花物語(えいがものがたり)」です。
「栄花物語」は藤原道長の栄華を中心に描いた歴史物語で、赤染衛門がその前半部分の執筆者だと言われていますが、確実な証拠はありません。
源倫子が赤染衛門に直接依頼したという記録もないため、このエピソードは「光る君へ」の創作になります。
また、「光る君へ」で赤染衛門を演じるのは、元宝塚の女優「凰稀かなめ」さんです。
「栄花物語(えいがものがたり)」とは?内容と作品の評価
「栄花物語」は、平安時代中期の11世紀半ばに書かれた歴史物語です。全40巻の大作で、正編30巻と続編10巻から構成されています。
主に藤原道長から頼通の時代を中心に描かれてり、当時の平安貴族の全盛期を後世に残そうとする目的があったと推測されます。
「栄花物語」の概要
「栄花物語」は「源氏物語」と並んで、平安時代を代表する長編物語の一つとして知られていて、平安時代の宮廷生活や文化を知る上で貴重な作品です。
「栄花物語」は、宇多天皇即位(887年)から堀河天皕の時代(1092年)までの約200年間を描いています。
主に藤原道長から頼通の時代を中心に、藤原家とその子孫の栄華を描いています。
「栄花物語」の作者
作品の成立は11世紀半ば頃と考えられています。正編30巻を赤染衛門、続編10巻のうち7帖を女流歌人「出羽弁」、残り3帖を複数の女性が著したとする説が有力とされます。
「栄花物語」の内容と特徴
正編(第1巻~第30巻)では、三条天皇と中宮彰子、東宮敦成親王を中心とした宮中の日常生活が克明に記されています。藤原道長の子息たちの立后や昇進、娘たちの入内や立后など、藤原氏繁栄の足跡をたどります。
続編(第31巻~第40巻)では、正編から時が経過し、登場人物も変化していきます。内裏炎上や台風被害など、宮中を襲った災害についての記述や、藤原氏の衰退も暗示されはじめます。
「栄花物語」の魅力と評価
栄花物語の最大の魅力は、平安貴族の日常生活や文化・習俗が克明に描き出されている点にあります。公的行事から私的な遊興に至るまで、当時の宮廷の様子が生き生きと伝わってきます。
作品は平安時代の歴史や文化を知る上で欠かせない資料とされており、その資料的価値の高さが評価されています。政治の表舞台だけでなく、後宮や女房たちの暮らしぶりまで、宮廷の内側から活写している点は他の作品にはない特色です。
まとめ
NHK大河ドラマ「光る君へ」源倫子に依頼され、赤染衛門は道長の栄華を描いた歴史物語「栄花物語」を執筆します。
赤染衛門が正編(第1巻~第30巻)を書いたとされる「栄花物語」について紹介しました。
他にも「光る君へ」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。
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