2024年1月7日スタートの第63作となるNHK大河ドラマ「光る君へ」
「光る君へ」の主人公・紫式部を演じるのは「吉高由里子」さんです。そして、大石静さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
平安時代(10世紀後半)に、千年の時を超える恋愛長編小説「源氏物語」を書き上げた女性・紫式部/まひろ(吉高由里子)の物語。
紫式部/まひろは藤原道長(柄本佑)への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏(光る君)のストーリーを紡いでゆく。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を描く大河ドラマ。
「光る君へ」のもう一人の主人公・藤原道長(柄本佑)は、最終的な官職は最高位の「太政大臣(だいじょうだいじん)」に就任します。
なかなか分かりづらい、平安時代の官位制度、「官位」と「官職」について紹介します。
平安時代の官位制度は「位階」と「官職」で構成
平安時代の官位制度は、「位階」と「官職」によって構成されていました。「官位制度」は、貴族社会と政治機構の中で重要な役割を果たしていました。
「位階」と「官職」は密接に関連しており、「位階」が高いほど重要な「官職」に就くことができます。
例えば、従三位以上の「位階」を持つ者が、「大納言」といった高位の「官職」に就くことが可能です。
位階(いかい)とは?
「位階(いかい)」は、貴族や官人の社会的地位を示すもので、昇進や給与に影響を与えました。位階は以下のように分類されます。
- 正一位(しょういちい)
- 従一位(じゅいちい)
- 正二位(しょうにい)
- 従二位(じゅにい)
- 正三位(しょうさんみ)
- 従三位(じゅさんみ)
- 正四位上(しょうしいのじょう)
- 正四位下(しょうしいのげ)
- 従四位上(じゅしいのじょう)
- 従四位下(じゅしいのげ)
- 正五位上(しょうごいのじょう)
- 正五位下(しょうごいのげ)
- 従五位上(じゅごいのじょう)
- 従五位下(じゅごいのげ)
- 正六位上(しょうろくいのじょう)
- 正六位下(しょうろくいのげ)
- 従六位上(じゅろくいのじょう)
- 従六位下(じゅろくいのげ)
- 正七位上(しょうしちいのじょう)
- 正七位下(しょうしちいのげ)
- 従七位上(じゅしちいのじょう)
- 従七位下(じゅしちいのげ)
- 正八位上(しょうはちいのじょう)
- 正八位下(しょうはちいのげ)
- 従八位上(じゅはちいのじょう)
- 従八位下(じゅはちいのげ)
- 大初位上(だいしょいのじょう)
- 大初位下(だいしょいのげ)
- 少初位上(しょうしょいのじょう)
- 少初位下(しょうしょいのげ)
「従三位(じゅさんみ)」以上が公卿、「従五位下(じゅごいのげ)」が貴族となります。
官職(かんしょく)とは?
「官職(かんしょく)」は具体的な職務を指し、各職務に対して必要な「位階」が定められていました。「官職」はたくさんあるため、以下では主な官職を紹介します。
- 太政大臣(だいじょうだいじん)…最高位の官職
- 左大臣(さだいじん)…太政大臣に次ぐ高位の官職
- 右大臣(うだいじん)…左大臣の次に高位の官職
- 内大臣(ないだいじん)…右大臣の次の官職
- 大納言(だいなごん)中納言(ちゅうなごん)…大臣の下に位置
- 参議(さんぎ)…中納言の下
- 蔵人頭(くろうどのとう)…天皇の側近
「摂政」「関白」も官職の一つですが、他の通常の官職とは異なる特徴を持っていて、「摂政」が幼少の天皇を補佐、関白は成人した天皇の補佐する特別な官職です。
次から、「光る君へ」主要人物の、最高位の「位階」と「官職」を紹介します。
藤原道長の位階は「従一位」、官職は「太政大臣」など
藤原道長(柄本佑)は長女・藤原彰子(見上愛)の産んだ、後一条天皇が長和5年(1016年)天皇に即位、外祖父として「摂政」になります。
翌、寛仁元年(1017年)12月、従一位太政大臣に任じられます。(「摂政」はすでに嫡男・頼通に譲る)
藤原為時の位階は「正五位下」、官職は「越後守」など
まひろ(吉高由里子)の父・藤原為時(岸谷五朗)は永観2年(984年)、花山天皇(本郷奏多)が即位すると官職「式部丞・六位蔵人」に任じられます
紫式部の「式部」の名称は、この時の父・為時の官職に由来しているとされます。
花山天皇が986年「寛和の変」で退位すると、官職を得られない時代が続きます。
藤原道長が政治の権力を持つと、長徳2年(996年)に位階「従五位下」官職「越前守」に、寛弘6年(1009年)には位階「正五位下」官職「左少弁」に任命されます。
まとめ
NHK大河ドラマ「光る君へ」聞いてもすぐには理解できない、平安時代の「官位」と「官職」について紹介しました。
他にも「光る君へ」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。
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