「どうする家康」天正地震とは？秀吉が家康討伐を諦め、懐柔策へ転換

2023年スタートの第62作となるNHK大河ドラマ「どうする家康」

「どうする家康」の主人公・徳川家康を演じるのは「松本潤」さんです。そして、古沢良太さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。

三河の岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康（徳川家康）は、駿河の大国・今川家の人質として暮らしていた。

1560年（永禄３年）今川義元は、織田領である尾張へ進撃するが、桶狭間で義元が討たれた知らせが届けられる。岡崎城主となり、三河を平定する未熟な家康に次々と訪れる試練！？そして天下統一まで、家康どうするのか？家康の決断を描いていく大河ドラマ。

「どうする家康」では第34話（2023/09/03）に「天正地震」が描かれます。ドラマで描かれる「天正地震」について解説します。

「天正地震（てんしょうじしん）」の史実は？
「天正地震」の被害で家康討伐を諦め「懐柔路線」へ
どうする家康「天正地震」第34話あらすじ、主な登場人物
まとめ

「天正地震（てんしょうじしん）」の史実は？

1584年（天正12年）、徳川家康と豊臣秀吉（羽柴秀吉）が覇権を争った、「小牧・長久手の戦い」が起こります。「小牧・長久手の戦い」は、軍事的には徳川家康が勝利、政治的には豊臣秀吉が勝利した戦いです。

局地的に敗戦した秀吉は、徳川軍の総大将だった織田信雄だけに和睦を申し入れ、大義名分を失った家康は、三河に撤退します。

「どうする家康」小牧長久手の激闘とは？かんたん解説・あらすじNHK大河ドラマ「どうする家康」で描かれる「小牧・長久手の戦い」は、徳川家康と豊臣秀吉が覇権を争った戦です。「小牧長久手の激闘」について解説します。...

「小牧・長久手の戦い」が終わると秀吉は朝廷より、天皇を除けば最高位の官位である関白に命じられます。これにより全国の戦国大名に臣従を要求、天下を取る地盤を固めた秀吉は、徳川家康の討伐を計画します。

その時期に起こったのが「天正地震（てんしょうじしん）」です。

「天正地震」は天正13年11月29日（1586年1月18日）に、中部地方で発生した巨大地震です。

「天正地震」は未曾有の大地震でしたが、戦国時代末期のため正確な震源地やマグニチュード、被害地域はわかっていません。

「天正地震」の被害で家康討伐を諦め「懐柔路線」へ

「天正地震」の被害は、家康が治める三河よりも、秀吉が主に治める近畿地方の方が甚大だったとされています。

そのため、秀吉は「天正地震」の被害により家康の討伐を諦め、家康に対して懐柔策をとることになります。

「天正地震」がなければ、秀吉は徳川家を滅ぼすことができたとされる説もあります。

懐柔策を取ることになった秀吉は、家康を屈服させるため自分の妹である・朝日姫を差し出し、家康の正室とします。

それでも、なかなか上洛しなかった家康に対して、最終的には母親・大政所を岡崎に送ることになります。これにより最終的に家康は上洛に応じ、秀吉に臣従することになります。

どうする家康「天正地震」第34話あらすじ、主な登場人物

「どうする家康」で、「天正地震」が描かれるのは第34話（2023/09/02）「豊臣の花嫁」です。

第34話（2023/09/02）あらすじは、以下の通りです。

打倒・秀吉（ムロツヨシ）を誓ったはずの数正（松重豊）が豊臣方に出奔、徳川家中に衝撃が走る。敵に手の内を知られたも同然となり、家康（松本潤）は追い詰められるが、そこに未曽有の大地震が発生し、両軍戦どころではなくなる。何とか家康を上洛させたい秀吉は、妹の旭（山田真歩）を家康に嫁がせ、さらに老いた母まで人質に差し出す。秀吉に屈服するか、全面対決するかの二択を迫られた家康は……。

出典：NHK「どうする家康」公式HP

「第34話」に関連する主な登場人物は以下の通りです。