2022年10月3日放送スタートの第107作となるNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」
ヒロイン・岩倉舞(いわくらまい)は、福原遥(ふくはらはるか)さんが演じます。あらすじは、以下の通りです。
ものづくりの町・東大阪で生まれたヒロイン岩倉舞。長崎・五島列島に住む祖母や様々な人との絆きずなを育みながら、パイロットとして空を飛ぶ夢に向かっていくストーリー。
大阪で生まれたヒロイン岩倉舞は、祖母が住む街・長崎県の五島列島で、「ばらもん凧」と出会います。
「ばらもん凧」のように空高く飛びたいと、ヒロイン岩倉舞の空へのあこがれはパイロットを目指すキッカケになります。
「舞いあがれ!」のキーアイテム、五島列島の伝統的工芸品「ばらもん凧」とは一体何なのか?紹介します。
「ばらもん凧(だこ)」は長崎県の伝統的工芸品
長崎県、五島列島の西端に位置する福江島に古くから作り伝えられたのが「ばらもん凧(だこ)」です。
平成5年(1993年)には、長崎県の伝統的工芸品に指定されています。
ばらもん凧のデザインは「鬼に噛まれても立ち向かう武士の兜」
「ばらもん凧」の絵柄は変わっていて、以下の特徴があります。
絵柄ついては、全体の上部が鬼、中段部が武者兜の後ろ姿、下段部が嵐の中の渦をデザインされており、嵐の中鬼が真正面から兜をくわえたままでも前へ進み続ける、敵に後姿を見せぬ勇猛な武者を表現しています。
五島に古くから伝わる「ばらもん凧」は鬼に兜を噛まれても進み続ける武士の姿がモチーフになった縁起物です✨
男の子の健やかな成長を願って端午の節句に揚げる風習があります🪁
現在はGWに鬼岳近くで一斉に揚げる催しが行われていますよ😄#五島市 #五島列島 #福江島 #ばらもん凧 #鬼岳 pic.twitter.com/UijxT9jzQx— 山本二三美術館 (@goto_nizo_museu) April 10, 2022
上部には武士に噛みつく鬼が描かれ、中段には鬼に噛まれても立ち向かう武士の兜が描かれています。
長い歴史の中で、「ばらもん凧」のデザインも豊富になり「鬼に噛まれても立ち向かう武士の兜」だけでなく、クリスチャンの十字架をあしらったものもあるそうです。
「ブーン」と独特の音が鳴る
幼少期のヒロイン舞(浅田芭路)が、五島列島で「ばらもん凧」を上げるシーンがあります。そのシーンでは「ばらもん凧」から、「ブーン」と独特の音が鳴っていました。
「ばらもん凧」は空に上がると、凧の上部に付いた弓状の「うなり」が、あの独特の音を出すそうです。
「ばらもん凧」の名前の由来・意味は?
聞き慣れない「ばらもん」の言葉の由来は、五島の方言「ばらか」からきています。
【ばらか】とはご答弁「活発」「元気な」「荒々しい」「向こう見ず」という意味があります。
五島列島では、男の子の出産・初節句などのお祝いなどに、無事で元気に成長することを祈って空高く「ばらもん凧」を上げます。
第5話(2022/10/07)、初めて「ばらもん凧」を見た幼少期の舞(浅田芭路)は、祖母・祥子(高畑淳子)に「あれ何」と、聞きます。
祥子は「ばらもん凧たい。”元気もん”ちゅう意味たい」と答えるシーンがありました。
五島列島の方言「五島弁」については、以下でまとめています。
まとめ
NHK朝ドラ第107作「舞いあがれ!」大阪で生まれたヒロイン岩倉舞(福原遥)は、祖母が住む街・長崎県の五島列島で、「ばらもん凧」と出会います。
五島列島の伝統的工芸品「ばらもん凧」は、ヒロインがパイロットの夢を目指すキッカケとなる、キーアイテムです。
また、「ばらもん凧」は長崎県五島市のふるさと納税の返礼品でもらうことが可能です。以下、ふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」から寄付が可能です。
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