NHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」は1979年4月2日にスタートして9月29日まで全156回放送されたドラマです。
※2021年9月27日(月)よりBSプレミアム(BS4K)で毎週(月)~(土)午前7時15分から再放送されています。
朝ドラ第23作目となる「マー姉ちゃん」のヒロイン・磯野マリ子役は熊谷真実さんが演じています。
熊谷真実さん演じる長女の磯野マリ子が、母、姉妹4人の家族を支え、第二次世界大戦を乗り越え、戦後、「サザエさん」の生みの親となる妹・マチ子(田中裕子)を世に送り出すまでを描いた物語です。
「マー姉ちゃん」の元ネタ、実在モデルは「サザエさん」を生み出した長谷川町子さんのお姉さん「長谷川毬子(はせがわまりこ)」さんです。
朝ドラ「マー姉ちゃん」に登場する実在人物などについて解説していきます。
「マー姉ちゃん」の元ネタ・原作は「サザエさんうちあけ話」
朝ドラ「マー姉ちゃん」の元ネタ・原作は長谷川町子さんが「サザエさん」連載終了後から4年、当時58歳の時に書いた自伝エッセイ漫画「サザエさんうちあけ話」です。
自伝エッセイ漫画「サザエさんうちあけ話」の内容は以下の通りです。
長谷川町子の生い立ちから田河水泡への弟子入り、戦時中に西日本新聞社に勤務していたこと、そして『サザエさん』の誕生、『サザエさん』の単行本出版、度重なる病気による『サザエさん』休載秘話などを町子自らが綴っている。
NHK朝ドラ「マー姉ちゃん」では、原作「サザエさんうちあけ話」を元に脚本家・小山内美江子さんによって脚色されています。
小山内美江子さんは「3年B組金八先生」やNHK大河ドラマ「徳川家康」「翔ぶが如く」なども手掛けています。
また、小山内美江子さんの息子は映画監督・役者としても活躍する「利重剛」さんです。朝ドラには、「とと姉ちゃん」「ちむどんどん」などに役者として出演しています。
熊谷真実演じるヒロイン・磯野マリ子の実在モデルは「長谷川毬子」
1979年に放送し、高視聴率で人気を博した連続テレビ小説『マー姉ちゃん』が明日から再放送されます!
毎週月曜日〜土曜日 午前7:15〜
NHK BSプレミアム・BS4K 同時放送
長谷川町子の家族をモデルにした作品です。ぜひご覧ください!#マー姉ちゃん#サザエさん pic.twitter.com/B4iftsF77G— 長谷川町子美術館 (@machikomuseum) September 26, 2021
前述の通り、熊谷真実さんが演じる「マー姉ちゃん」こと磯野マリ子の実在モデルは「長谷川毬子(はせがわまりこ)」さんです。
「サザエさん」を生んだ長谷川町子さんの実のお姉さんになります。長谷川家は3姉妹で、「長谷川町子(はせがわまちこ)」は田中裕子さんが演じています。
朝ドラの中の役名は、原作と違い以下のように「長谷川」ではなく、サザエさんの一家の苗字「磯野」に変わっています。3姉妹とその母親の役名は以下のとおりです。
- 長谷川毬子 ⇒ 磯野マリ子(熊谷真実)※ヒロイン
- 長谷川町子 ⇒ 磯野マチ子(田中裕子)※サザエさんの作者
- 長谷川洋子 ⇒ 磯野ヨウ子(平塚磨紀)※幼少期は「早川里美」が演じる
- 長谷川貞子 ⇒ 磯野はる(藤田弓子)※3姉妹の母親
1979年に田中裕子さんは「マー姉ちゃん」がデビュー作になります。このあと1983年から放送された朝ドラ第31作「おしん」で主役を演じることになります。
おしんの原作、実在モデルについては以下でまとめています。
「マー姉ちゃん」の家族が博多弁・福岡住まいの理由
「サザエさん一家」が住んでいるのは「東京都世田谷区桜新町あさひが丘3丁目」とうい設定です。
長谷川家が実在モデルとなっている「マー姉ちゃん」の磯野家が、福岡に住んでいて、福岡弁なのが気になります。
実は「サザエさん」さんを生み出しだ長谷川町子さんの一家は、もともとの生まれは佐賀県出身で幼少期に福岡に引っ越し、長谷川町子さんは福岡の女学校に通います。
そのためドラマ開始直後は、磯野家は福岡住まいで博多弁を話しています。
朝ドラ「マー姉ちゃん」のドラマの内容の通り、父親が亡くなったことにより、一家揃って上京することになります。
「のらくろ」の田河水泡(たがわすいほう)を演じる「愛川欽也」
愛川欽也の田河水泡きた!#マー姉ちゃん pic.twitter.com/ux6pkUsWuX
— Cosmic Baton Boy フミさん (@looney1940) October 31, 2021
東京に引っ越してきた磯野一家。マチ子(田中裕子)がマンガ「のらくろ」を読んでいる時に、「田河水泡先生の弟子になりたい」と思い立ちます。
そして姉のマリ子(熊谷真実)と一緒に、「のらくろ」原作者の田河水泡(たがわすいほう)先生の自宅を訪れます。
「のらくら」の漫画家・田河水泡(たがわすいほう)を演じるのは「愛川欽也」さんです。
菊池寛(きくちかん)を演じるフランキー堺
愛川欽也の田河水泡もすごくいいけど、フランキー堺の菊池寛もものすごくいいね。
フランキー堺、久々に映像見た気がする。
いいわー#マー姉ちゃん#フランキー堺 pic.twitter.com/qIrJ5BPCjq
— せつないオトナの会。 (@setsunaiotona) November 29, 2021
マー姉ちゃん(熊谷真実)が小説家・菊池寛(きくちかん)の挿絵を書くことになります。菊池寛を演じているのはコメディアン・俳優の「フランキー堺」さんです。
菊池寛は実在の人物で、「真珠夫人」などが有名な小説家・ジャーナリストです。文藝春秋社を設立、芥川賞、直木賞の創設にかかわっています。
ドラマの中の「姉妹出版」のモデルは「姉妹社」
田河水泡に弟子入りして漫画家デビューした長谷川町子さんは、「サザエさん」の単行本出版のため、姉の毬子さんなどと一緒に「姉妹社(しまいしゃ)」を立ち上げます。
「マー姉ちゃん」のドラマ内では「姉妹出版」と名前が少し変わってます。
「姉妹社」は長谷川町子さんの「サザエさん」の漫画著書を専門に取り扱っていて、著作権管理を行っていました。長谷川町子さんが亡くなったり、姉・毬子さんの高齢などの理由により「姉妹社」は1993年に解散となっています。
梅田のジュンク堂で姉妹社のサザエさん買ってきた #姉妹社 pic.twitter.com/UA47Xhhnjw
— 臭海 (@qnimizugakita) January 13, 2020
姉妹社版の「サザエさん」は絶版となっていますが、長谷川町子さんの生誕100年記念して、復刊版が販売されています。
まとめ
朝ドラ「マー姉ちゃん」の実在モデルは、サザエさんを生んだ・長谷川町子さんのお姉さん「長谷川毬子」さんです。
原作は長谷川町子さんの自伝「サザエさんうちあけ話」です。
最後に「マー姉ちゃん」はNHKオンデマンドの配信なし
「マー姉ちゃん」は動画配信サービス「NHKオンデマンド」では視聴できません。(※2022/02/17時点の情報)
「NHKオンデマンド」は月額990円(税込)で、PC・スマホなどからネットでNHKの番組を視聴できる動画配信サービスです。
また、「マー姉ちゃん」は古い作品なのでをDVDの販売などもありません。「マー姉ちゃん」が見られるのは、NHKの再放送だけです。
無料の「NHKプラス」なら、放送後1週間分の朝ドラが視聴可能です。ただし、過去1週間以上前の朝ドラを見るためには、有料の「NHKオンデマンド」の契約が必要です。
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