NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルとしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
朝ドラ「あんぱん」第15話、嵩の弟・柳井千尋(中沢元紀)が読み始めたのは、法学者・穂積陳重による著書「法窓夜話」(1916年)です。
千尋が出会ったこの一冊は、千尋が将来への夢を家族に語る重要なシーンと重なっています。
また、法学者・穂積陳重の長男は、朝ドラ「虎に翼」に登場した寅子(伊藤沙莉)の恩師・穂高重親(小林薫)のモデルです。
「あんぱん」第15話、嵩の弟・千尋が手に取った運命の一冊とは?

第15話では、主人公の嵩の弟・柳井千尋(中沢元紀)が図書館で借りて、読み始めた一冊の法律書が、視聴者の間で大きな注目を集めました。
千尋が読み始めたのは、法学者・穂積陳重による著書「法窓夜話(ほうそうやわ)」(1916年)です。
この一冊との出会いは、その後、千尋が将来への夢を家族に語る重要なシーンとなります。柳井家の食事のシーンで、千尋は義理の父・寛(竹野内豊)に以下のように話します。

「将来は法律家になりたいと思うちょります。貧しゅうて今日食べるものもない子どもらや、社会で虐げられた女性ら、そういう人らを法の力で救いたいがです」
千尋は法律家になりたいと話し、医院の跡を継げず申し訳ないと謝ります。
千尋の運命を変えた一冊、「法窓夜話」は、「虎に翼」で小林薫さんが演じた「穂高重親」の実在モデルの父親の著書になります。
朝ドラ「あんぱん」と「虎に翼」がリンク!穂高重親(小林薫)モデル・穂積重遠の父の著書

「法窓夜話」の著者・穂積陳重の長男「穂積重遠」が、朝ドラ「虎に翼」で小林薫さんが演じた「穂高重親」の実在モデルです。
穂高重親は「虎に翼」のヒロイン・猪爪寅子(伊藤沙莉)の生涯の師で、寅子が女性法律家への道へ進むことになったキッカケとなる人物です。
朝ドラ「あんぱん」と「虎に翼」、異なる作品同士の見事なリンクに、視聴者の間でも大きな話題となりました。
「虎に翼」で小林薫さんが演じた「穂高重親」のモデル「穂積重遠」さんについては、以下の記事で詳細をまとめています。

法窓夜話(ほうそうやわ)とは?
千尋が手にした「法窓夜話(ほうそうやわ)」は、1916年に刊行された、穂積陳重による随筆集です。
「法律」という堅いテーマを、一般の人にもわかりやすく、親しみやすいエピソードで語った作品であり、当時としては珍しい法律エッセイのスタイルを取っています。内容は、
- 法律の考え方や成り立ち
- 日常生活と法律のかかわり
- 海外の法律事情
などを、短い話の連なりで紹介するものです。
単なる専門書ではなく、法律を「人間の暮らし」と結びつけて描いているため、今日でも「法を志す者の教養書」として読み継がれています。
まとめ

朝ドラ「あんぱん」第15話、千尋が読んでいた法律書「法窓夜話」は、朝ドラ「虎に翼」の登場人物と深い関係のある書物として、視聴者の話題となりました。
一方で、漫画家を目指す嵩は「のらくろ」などの漫画を読んでいます。嵩がドラマ内で読んでいる漫画は、以下でまとめています。

他にも「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。


無料の「NHKプラス」なら、放送後1週間分の朝ドラ「あんぱん」が視聴可能です。ただし、過去1週間以上前の朝ドラを見るためには、有料の「NHKオンデマンド」の契約が必要です。
動画配信サービス「U-NEXT」経由なら「31日間無料トライアル」、初月1,000ポイントもらえるので、「NHKオンデマンド」のお試し視聴が可能です。「あんぱん」から過去作「虎に翼」「ブギウギ」「らんまん」「おしん」なども見放題です。
\ お試し視聴可能 /
※2025/04/11時点の情報です。最新情報は「U-NEXT」公式サイトで、ご確認ください。
また、「U-NEXT」をオススメしている理由、注意点などは以下で解説しています。