NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルとしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
朝ドラ「あんぱん」では漫画家を目指す主人公・嵩が漫画を読むシーンがたびたび登場します。
ドラマに登場した雑誌や漫画は昭和初期の当時、実際に人気を博していた実在の作品です。劇中に登場した漫画や雑誌を紹介していきます。
【第6話】幼少期の嵩は父・清が作った「少年倶楽部」を手に取る
【第6話】幼少期の嵩(木村優来)は、伯父・寛(竹野内豊)から渡された父・清(二宮和也)の作った「少年倶楽部」を手に取り、夢中になって読むシーンが描かれました。
「少年倶楽部」は、実際に大日本雄弁会(現・講談社)が1914年(大正3年)から発行していた少年向け雑誌で、当時の子どもたちに絶大な人気を誇りました。
柳井清(二宮和也)のモデル・柳瀬清も、かつて講談社で雑誌『雄辯』の編集者として働いていました。実在モデルの生涯については、以下の記事でまとめています。

劇中で嵩が読んでいたマンガは?昭和初期から

朝ドラ「あんぱん」漫画が大好きな青年に成長した嵩(北村匠海)が手にしていた漫画は、当時人気を博していた実在の作品です。
劇中に登場した実在のマンガは以下のとおりです。
- 『タンク・タンクロー』(阪本牙城・1935年)
- 『のらくろ軍曹』(田河水泡・1934年)
- 『フクちゃん』(横山隆一・1936年)
出典:NHK連続テレビ小説『あんぱん』
ロボット漫画の先駆け『タンク・タンクロー』
『タンク・タンクロー』は、1934年から「幼年倶楽部」に掲載された、漫画家・阪本牙城(さかもと・がじょう)によるSF漫画です。
朝ドラ「あんぱん」【第12話】、嵩がシーソーに腰掛けて『タンク・タンクロー』を読んでいるシーンがありました。
金属の身体を持つ主人公「タンクロー」が悪者をやっつけるという内容で、日本初のロボットヒーロー漫画とも言われています。
国民的キャラの原点『のらくろ軍曹』
『のらくろ軍曹』は、漫画家「田河水泡(たがわ・すいほう)」による作品で、1931年から雑誌「少年倶楽部」で連載が始まりました。
朝ドラ「あんぱん」【第15話】、嵩が自分の部屋で『のらくろ軍曹』を読んでいるシーンがありました。
主人公は犬の兵隊「のらくろ」。もとは野良犬だったのらくろが軍隊に入隊し、次第に出世していくという物語で、1934年から「軍曹」に昇進。以降は『のらくろ軍曹』として親しまれました。
ユーモアと勇気あふれる描写、そして動物たちの擬人化による親しみやすさから、当時の子どもたちに爆発的な人気を博しました。
国民的人気を誇った『フクちゃん』
『フクちゃん』は、横山隆一による漫画で、1936年に「東京朝日新聞」で連載が始まりました。(もともとは『江戸ッ子健ちゃん』の脇役として登場)
丸顔の少年・フクちゃんが家族や友人たちと繰り広げる日常を、温かいユーモアで描いていて、子どもたちに絶大な人気を誇りました。
まとめ

朝ドラ「あんぱん」劇中で嵩が読んでいた実在の漫画・雑誌は、以下の通りです。
- 雑誌『少年倶楽部』
- 『タンク・タンクロー』(阪本牙城・1935年)
- 『のらくろ軍曹』(田河水泡・1934年)
- 『フクちゃん』(横山隆一・1936年)
他にも「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。


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