2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」
「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
江戸の出版王と称された「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。
田沼意次の時代に「黄表紙本」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎など、後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。
蔦屋重三郎が「錦絵」の作成を依頼する、絵師「礒田湖龍斎(いそだ・こりゅうさい)」を演じるのは、お笑い芸人「鉄拳」です。
「鉄拳」は、ノーメイク、素顔のままで「べらぼう」に出演しています。また、江戸中期に活躍した絵師・礒田湖龍斎の生涯についても紹介します。
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【第4話】蔦重は礒田湖龍斎の錦絵「雛形若菜初模様」の出版に奔走

大河ドラマ「べらぼう」では、【第4話】に芸人「鉄拳」が演じる絵師・礒田湖龍斎(いそだ・こりゅうさい)が登場します。あらすじは以下の通りです。
第4話(2025/01/26)あらすじ
『一目千本』で成功した蔦重(横浜流星)は、次なる一手に、呉服屋の入金で店の着物を着た女郎の錦絵を作る計画を立てるも、自身の知名度の低さで資金集めに苦戦する。そんな中、西村屋(西村まさ彦)が共同制作の話を持ちかけ、錦絵作りは順調と思われたが…。一方、田安治察(入江甚儀)亡き後、賢丸(寺田心)は、田沼意次(渡辺謙)が画策した白河藩への養子の一件を撤回するため松平武元(石坂浩二)にある頼みを命じるが…。
出典:NHK番組表
蔦屋重三郎(横浜流星)は1772年、吉原大門口の引手茶屋「蔦屋次郎兵衛(中村蒼)」の店を間借りして、書店を開業します。
遊女評判記「一目千本」で成功した蔦重は次に「錦絵(多色木版画の浮世絵)」の出版を計画します。蔦重と共同制作する西村屋(西村まさ彦)の計らいにより、絵師は美人画を得意とする「礒田湖龍斎」に決まります。
西村屋は、礒田湖龍斎の錦絵「雛形若菜初模様(ひいながたわかなのはつもよう)」を出版します。

「べらぼう」では「礒田湖龍斎」を、お笑い芸人「鉄拳」がノーメイク、素顔のままで演じています。
「鉄拳」は「礒田湖龍斎」を演じるために自宅で1か月、毎回4時間ほど絵を描く練習を重ねたそうです。ドラマ内で礒田湖龍斎が「錦絵」を描くシーンは、吹き替えなしで実際に「鉄拳」の手元が使用されています。
浮世絵師「礒田湖龍斎(いそだこりゅうさい)」の生涯とは?

↑礒田湖龍斎・筆「雛形若菜初模様・玉や内しら玉」
出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-2244?locale=ja)
礒田湖龍斎は、江戸時代中期に活躍した浮世絵師で、1735年(享保20年)に生まれました。
本名は磯田正勝、通称は庄兵衛であり、土浦藩の武士から浮世絵師へと転身する波乱の人生を送ります。
武士から浮世絵師へ
礒田湖龍斎は、もともと現在の茨城県土浦市にあたる土浦藩に仕える武士でした。しかし藩を離れて浪人となり、その後、江戸の両国橋薬研堀(現在の東京都中央区東日本橋)に住み、浮世絵の世界に身を投じました。
絵師としての活躍
明和年間(1764~1772年)頃から絵師としての活動を始め、当初は鈴木春信の影響を受けた作品を制作します。春信の没後、安永年間には独自の画風を確立し、美人風俗画の人気絵師として名を馳せました。
代表作と画風の特徴
礒田湖龍斎の代表作には以下があります。
- 『名鳥坐鋪八景』(1774~1775年頃)
- 『雛形若菜の初模様』(1776~1782年頃)
特に「柱絵」と呼ばれる細長い画面に描かれる作品を得意とし、優美な構図と巧みな筆致が高く評価されました。また、リアリティ溢れる美人画で知られ、華やかな花魁や庶民の女性を描きながら、当時の生活や文化を鮮やかに表現しました。
晩年と評価
晩年、湖龍斎は浮世絵師としては珍しく、僧位の第三位である「法橋」を授与されました。この時期には版画から肉筆画に専念し、「法橋湖竜斎」の落款を持つ作品を多く残しています。
礒田湖龍斎の没年は1790年頃とされていますが、詳細は不明です。その独自の画風と技術は、江戸時代の浮世絵界に大きな影響を与えました。
礒田湖龍斎を演じる芸人「鉄拳」プロフィール
【反響】お笑い芸人・鉄拳、“素顔”で大河『べらぼう』出演!https://t.co/85xZXG0H5W
蔦重初期の錦絵「雛形若菜初模様」を手掛けた浮世絵師・礒田湖龍斎を演じる。筆で描くのは今回が初めてで、自宅で約1カ月、1日4時間程度、浮世絵を猛特訓。作品を描いているシーンは、すべて鉄拳が演じている。 pic.twitter.com/3Q3KpQNOZ3
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 25, 2025
「礒田湖龍斎」を演じるのは、お笑い芸人「鉄拳(てっけん)」です。プロフィールは以下の通りです。
生年月日 | 1972年5月12日 |
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出身 | 長野県大町市 |
特技 | パラパラ漫画制作 |
お笑い芸人、イラストレーター。元々漫画家志望だったが、お笑い芸人として活動を始め、白塗りメイクとフリップ芸でブレイク。
その後、徐々に人気が落ち芸人を辞める決断をするも、パラパラ漫画で再び脚光を浴びる。代表作にイギリスのバンド・MUSEの楽曲をバックに夫婦の半生を描いた『振り子』、朝ドラ『あまちゃん』劇中アニメーションなどがある。
「鉄拳」は大河ドラマ「べらぼう」が初出演、テレビドラマは『海の上の診療所』に出演して以来、約12年ぶりの出演になります。
まとめ

NHK大河ドラマ「べらぼう」、絵師「礒田湖龍斎」を演じるのは、お笑い芸人「鉄拳」です。
「鉄拳」は大河ドラマ初出演、「べらぼう」にはノーメイク、素顔で「礒田湖龍斎」を演じています。
他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。


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