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「べらぼう」主人公・蔦屋重三郎の史実/生涯とは?「横浜流星」が演じる

「べらぼう」主人公・蔦屋重三郎の史実/生涯とは?「横浜流星」が演じる

2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」

「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。

江戸の出版王と称された「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。

田沼意次の時代に「黄表紙本」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎ら後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。

 

「べらぼう」の主人公、江戸のメディア王として知られる「蔦屋重三郎」の史実、そして演じる「横浜流星(よこはま・りゅうせい)」さんのプロフィールを紹介します。

※この記事の内容は、当サイトが運営する「YouTube」で解説しています。動画でご覧になりたい方は、以下をご視聴ください。

 

蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)は何をした人?史実を解説

蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)は何をした人?史実を解説

江戸時代の出版文化を語る上で欠かせない存在が、「蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)」【1750~1797】です。

浮世絵や洒落本などを手掛けた出版人として知られ、江戸のメディア王とも呼ばれます。以下より、蔦重の生涯を紹介していきます。(※年齢は数え年)

「蔦屋重三郎」の年表については、以下の記事でまとめています。

「べらぼう」年表と出来事、蔦屋重三郎の年齢まとめ
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新吉原で生まれ、喜多川家の養子に

「蔦屋重三郎」は1750年、新吉原(現在の東京都台東区千束)で生まれます。

父は尾張出身の「丸山重助(まるやま・じゅうすけ)」と、江戸生まれの母「津与(つよ)」、幼名は珂理(からまる)。

7歳の時に両親は離婚し、遊郭案内をする引手茶屋「蔦屋(つたや)」を営む喜多川家の養子となります。

 

吉原大門口に書店「耕書堂」を開店、出版業への道へ

蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)

1772年、23歳となった重三郎は吉原大門口に書店「耕書堂(こうしょどう)」を開店します。

1773年に吉原案内書「吉原細見」の小売を始め、1774年には北尾重政の「一目千本」を刊行し、版元としての処女作となりました。

1775年には「吉原細見」の版元だった鱗形屋が無断重版による処罰を受けて経営が悪化、これを機に重三郎が「吉原細見」の出版に本格的に乗り出します。

これらが重三郎の出版業の礎となります。

 

「狂歌本」と「黄表紙」で事業拡大し黄金期を迎える

1780年代の重三郎は狂歌ブームに乗じて事業を拡大します。「大田南畝(おおた・なんぽ)」や「山東京伝(さんとう・きょうでん)」といった人気作家との交流を深め狂歌本(挿絵入りの風刺的な和歌のパロディー)を出版、次々とヒット作を世に送り出しました。

他にも重三郎は「恋川春町(こいかわ・はるまち)」や「朋誠堂喜三二(ほうせいどう・きさんじ)」と協力し、黄表紙(大人向けの漫画本)や洒落本(大人向けのコメディ小説)で事業を拡大させ、蔦重は黄金期を迎えます。

1783年には「耕書堂」を日本橋通油町(現在の中央区大伝馬町)に進出させ、一流の店が並ぶ地域で存在感を示します。

 

「寛政の改革」で罰金刑、「喜多川歌麿」の浮世絵で事業継続

1787年、松平定信が老中に就任し、質素倹約や風俗の取締の強化などで出版規制が強まる「寛政の改革」が始まります。1791年、この改革により重三郎は多大な罰金刑を受け、苦難に見舞われます。

↑喜多川歌麿「歌撰恋之部 物思恋」より

しかし、蔦重は1793年に「喜多川歌麿」の浮世絵、美人大首絵シリーズ「歌撰恋之部」を刊行し、大ヒットとなり事業を継続します。

続いて1794年、重三郎は謎の新人「東洲斎写楽」の才能を発掘し、写楽の役者絵(浮世絵)を刊行しました。約140点の作品を世に送り出し、浮世絵界に新風を巻き起こします。

 

重三郎は48歳で脚気で亡くなる

1796年の夏、重三郎は「江戸患い」と呼ばれた脚気にかかり、寝たきりとなります。1797年の5月6日に病状が悪化し、48歳で蔦重は亡くなります。

「耕書堂」の財産は、番頭の勇助が二代目蔦屋重三郎を引き継ぎ、重三郎が立ち上げた蔦屋は四代目(1861年)まで続きました。

 

蔦屋重三郎の功績とは?

蔦屋重三郎は、江戸時代に日本のメディア産業とポップカルチャーの基盤を築いた先駆者です。彼は商人にとどまらず、時代の潮流を読み取り、新たな文化を創造した編集者でありプロデューサーでもありました。

喜多川歌麿や葛飾北斎といった後世に名を残す芸術家たちを世に送り出し、多色刷りの美しい本を出版するなど、当時の最新印刷技術を駆使して斬新な作品を次々と生み出しました。これにより、庶民の間に読書文化が広まり、江戸文化の発展に大きく貢献しています。

 

 

蔦屋重三郎を演じる「横浜流星」プロフィール

大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは、俳優の「横浜流星(よこはま ・りゅうせい)」さんです。プロフィールは以下の通りです。

生年月日 2000年10月26日
出身 神奈川県
趣味 音楽鑑賞
特技 極真空手 初段

本名も横浜流星。特技は極真空手で初段を持ち、中学3年時に世界大会で優勝。

2011年にファッション誌「nicola」のメンズモデルを務め、2014年には「烈車戦隊トッキュウジャー」で注目を集める。

2019年の映画「愛唄 −約束のナクヒト−」で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演ドラマは「私たちはどうかしている」「着飾る恋には理由があって」、映画は「嘘喰い」「春に散る」など。

横浜流星さんは、大河ドラマ初出演にして初主演です。「べらぼう」の会見で、大河ドラマへの出演は「役者として1つの目標だった」とコメントしています。

 

まとめ

NHK大河ドラマ「べらぼう」、主人公・蔦屋重三郎は、俳優の「横浜流星」さんが演じます。

江戸のメディア王と呼ばれる蔦重の生涯を紹介しました。

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