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「べらぼう」堂号「耕書堂(こうしょどう)」名前の由来、歴史とは?

「べらぼう」堂号「耕書堂(こうしょどう)」名前の由来、歴史とは?

2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」

「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。

江戸の出版王と称された「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。

田沼意次の時代に「黄表紙本」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎など、後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。

 

蔦屋重三郎は1772年、吉原大門口の引手茶屋「蔦屋次郎兵衛」の店を間借りして、書店「耕書堂(こうしょどう)」を開業します。

「べらぼう」にも登場する堂号「耕書堂」の名前の由来、史実について紹介します。

※この記事の内容は、当サイトが運営する「YouTube」で解説しています。動画でご覧になりたい方は、以下をご視聴ください。

 

【第4話】耕書堂(こうしょどう)をオープン、平賀源内が名付ける

【第4話】耕書堂(こうしょどう)をオープン、平賀源内が名付ける

大河ドラマ「べらぼう」では、【第4話】に「耕書堂」のエピソードが描かれます。あらすじは以下の通りです。

第4話(2025/01/26)あらすじ

『一目千本』で成功した蔦重(横浜流星)は、次なる一手に、呉服屋の入金で店の着物を着た女郎の錦絵を作る計画を立てるも、自身の知名度の低さで資金集めに苦戦する。そんな中、西村屋(西村まさ彦)が共同制作の話を持ちかけ、錦絵作りは順調と思われたが…。一方、田安治察(入江甚儀)亡き後、賢丸(寺田心)は、田沼意次(渡辺謙)が画策した白河藩への養子の一件を撤回するため松平武元(石坂浩二)にある頼みを命じるが…。

出典:NHK番組表

 

蔦屋重三郎(横浜流星)は、自身が版元となり「錦絵(多色木版画の浮世絵)」を出版します。

「錦絵」を出版するにあたり、蔦重は平賀源内(安田顕)に本屋の堂号(版元としての屋号)を付けてもらうように依頼します。

大河ドラマ「べらぼう」では、この時に平賀源内が「耕書堂」の名付けの親として描かれます。

 

「耕書堂」の名前の由来とは?平賀源内が名付け親は史実?

「耕書堂」の名前の由来とは?平賀源内が名付け親は史実?

蔦屋重三郎の「耕書堂(こうしょどう)」の名前の由来については、明確な記録は見当たりません。ただし、名前の由来としては、「耕書堂」の漢字から以下の解釈がされています。

「耕書堂」の名前には書物を通じて世を耕し、新しい知識や芸術を広めるという蔦屋重三郎の志を表現した。

また、大河ドラマ「べらぼう」で描かれた平賀源内が名付け親になったという歴史史料はありません。

そのため、平賀源内が「耕書堂」の名前を付けたエピソードは、大河ドラマの創作だと推測されます。

 

書店「耕書堂」の歴史とは?

書店「耕書堂」の歴史とは?

蔦屋重三郎は1772年、吉原大門口の引手茶屋「蔦屋次郎兵衛」の店の一角を借りて書店「耕書堂」を開業します。

「耕書堂」は遊郭に関連する書籍や絵本などを取り扱い、特に「吉原細見」という定期刊行物が人気を博しました。この出版物は、遊女や遊郭の情報を詳細に記したガイドブックとして、多くの顧客に支持されます。

蔦重は出版業を通じて事業を拡大し、1783年には店舗を日本橋通油町(現在の中央区大伝馬町)へ移転します。この移転により、江戸の商業の中心地である日本橋でさらなる発展を遂げ、多くの顧客を引き寄せることに成功しました。

日本橋の「耕書堂」は、蔦重が版元としての地位を確立する本拠地となり、「江戸のメディア王」として影響力を拡大させます。

1796年、48歳で蔦重が亡くなると「耕書堂」の財産は番頭の勇助が引き継ぎ、二代目・蔦屋重三郎となります。その後も事業は続き、蔦屋重三郎が立ち上げた蔦屋は四代目まで継承され、1861年(文久元年)まで存続しました。

蔦重の「耕書堂」は、江戸時代における出版文化を象徴する存在となり、後の日本の出版業にも多大な影響を与えました。

「蔦屋重三郎」の生涯については、以下の記事で詳細をまとめています。

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「耕書堂」の現在は?

「耕書堂」は1861年に廃業しています。日本橋大伝馬町があった蔦重の「耕書堂」は、現在は史跡の看板が立っているのみで、何も残っていません。

蔦屋重三郎「耕書堂」跡

住所:〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町13

 

まとめ

NHK大河ドラマ「べらぼう」、主人公・蔦屋重三郎は書店「耕書堂」を開業します。

江戸のメディア王・蔦重の拠点となった「耕書堂」の名前の由来、史実について紹介しました。

他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。

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