2024年1月7日スタートのNHK大河ドラマ「光る君へ」
「光る君へ」の主人公・紫式部を演じるのは「吉高由里子」さんです。そして、大石静さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
平安時代(10世紀後半)に、千年の時を超える恋愛長編小説「源氏物語」を書き上げた女性・紫式部/まひろ(吉高由里子)の物語。
紫式部/まひろは藤原道長(柄本佑)への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏(光る君)のストーリーを紡いでゆく。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を描く大河ドラマ。
【第44話】藤原道長は、「一家三后(自分の3人の娘が3代天皇の皇后)」を達成します。
「一家三后(いっかさんごう)」とは何か?そして、藤原道長の摂政としての権力や、その歴史的事実を解説します。
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【第44話】藤原道長は「一家三后」を達成、「望月の歌」を詠む
【第44話】退位を迫られた三条天皇(木村達成)は、藤原娍子(朝倉あき)との子・敦明親王を東宮(皇太子)にすることを条件に譲位します。
そして、道長の娘・藤原彰子(見上愛)と一条天皇(塩野瑛久)の子供・敦成(あつひら)が9歳で即位し、後一条天皇となります。
これにより藤原道長(柄本佑)は摂政となり、名実ともに国家の頂点に立つことになります。
三条天皇が亡くなると、東宮となっていた敦明親王は自ら皇太子の辞退し、一条天皇と中宮彰子の第三皇子・敦良(あつなが)親王が皇太子となります。
さらに、道長は娘・威子(佐月絵美)を後一条天皇の中宮とし、自分の娘3人が3代天皇の皇后となる「一家三后」を達成します。
「一家三后」を達成した道長は「望月の歌」を詠みます。有名な和歌「望月の歌」の意味と新解釈については、以下の記事でまとめています。
道長が達成した一家三后(いっかさんこう)とは?
「一家三后(いっかさんごう)」とは、平安時代の藤原道長が達成した一族の権力の象徴的な言葉です。
この言葉は、道長の娘たち3人が3代天皇それぞれ中宮や皇后といった最高位の后妃になったことを指します。これは、道長が天皇家と強く結びつくことで、藤原家が政治の実権を握るために行った策略の成果です。
「一家三后」は、「一家立三后(いっかりつさんごう)」「一家三立后(いっかさんりっこう)」と書かれることがあります。
「一家三后」達成の経緯
- 999年、道長は娘の彰子を一条天皇の女御として入内させ、翌年には中宮に昇格
- 1011年、三条天皇即位後、道長は娘の妍子を中宮とする
- 1016年、道長は三条天皇を退位させ、彰子の子供・敦成親王を後一条天皇として即位させる
- 1018年、道長は娘の威子を後一条天皇の中宮とする
「一家三后」の道長の娘
「一家三后」を達成した道長の娘は、以下の通りです。
藤原彰子(ふじわらのあきこ)
藤原道長の長女で、一条天皇の中宮(正妻)となりました。彼女の産んだ子供が後に後一条天皇となり、藤原家の地位をさらに強固にしました。
藤原妍子(ふじわらのすけこ)
藤原道長の次女で、三条天皇の中宮となりました。三条天皇の在位中も道長は政治に影響力を持ち続けました。
藤原威子(ふじわらのたけこ)
道長の四女で、後一条天皇の中宮となります。後一条天皇は彰子と一条天皇の子供です。
藤原道長が「一家三后」を達成したことは、藤原家が天皇の外戚(母方の親族)として絶大な権力を持っていたことを象徴します。
后妃を通じて、藤原家は皇位継承や宮廷内の重要な決定に影響を与えることができました。これは、道長の権勢を表す有名な和歌「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」にも表れています。
藤原道長の摂政としての在位は1年間と短い
「摂関政治」とは、摂政と関白が、天皇を補佐しながら実質的な政治権力を握った政治体制を指します。摂政は「幼少の天皇を補佐」、関白は「成人した天皇を補佐」する役職です。
道長は、1016年に一条天皇の後を継いだ三条天皇を退位させ、自らの外孫である後一条天皇を即位させた際、摂政の地位に就任します。
道長は摂政という形式的な地位にはこだわらず、1017年には息子の藤原頼通に摂政の地位を譲り、自らは「太政大臣」の地位を保持しつつ、その後も政務を支えます。
藤原道長の摂政としての在位は約1年と短いですが、後を継いだ頼通が、約50年に渡って「摂関政治」を行い父と共に藤原氏の全盛期を築きます。
まとめ
NHK大河ドラマ「光る君へ」【第44話】藤原道長は摂政となり、「一家三后」を達成します。
「一家三后」と、名実ともに国家の頂点に立った藤原道長の「摂政」について紹介しました。
他にも「光る君へ」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。
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