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ブギウギ「コペカチータ」とは?エノケンと笠置シヅ子、初共演舞台の新曲

ブギウギ「コペカチータ」とは?エノケンと笠置シヅ子、初共演舞台の新曲

2023年10月2日放送スタート、第109作となるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」

ヒロイン・福来スズ子(花田鈴子)は、「趣里(しゅり)」さんが演じます。「ブギウギ」のあらすじは、以下の通りです。

大正の終わり、大阪・下町の小さな銭湯の看板娘・花田鈴子は、歌って踊るのが大好きな天真爛漫な女の子。鈴子は「歌と踊りでみんなを笑顔にしたい」と、道頓堀に新しくできた歌劇団に入団。生まれ故郷・香川への思い、大阪の華やかなステージ、そして夢を追いかけ東京へ・・・“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていくヒロインの物語。

 

スズ子は戦後、喜劇王・タナケン(生瀬勝久)と、舞台で共演することなります。

初共演する舞台で音楽を担当する羽鳥善一(草彅剛)は、スズ子のために新曲「コペカチータ」を作詞・作曲します。

「コペカチータ」とは、どんな曲なのか?スズ子のモデル「笠置シヅ子」さんが、戦後、実際に歌った「コペカチータ」の史実などを紹介します。

 

「コペチカータ」とは?戦後に初めて笠置シヅ子のために服部良一が作曲

まずは「YouTube」などで、スズ子のモデル「笠置シヅ子」さんが歌う「コペカチータ」を聞いてください。

ラッパと娘」の踊りたくなるようなリズミカルな曲ではなく、なんだか不思議なリズムとメロディです。

 

服部良一「コペカチータ」作詞・作曲の経緯

服部良一さんは1944年6月、軍の陸軍報道班員として「上海」に渡ります。ジャズの都と呼ばれた「上海」で、服部良一さんはジャズやブギウギの土台を作り上げています。

服部良一さんの「上海渡航」については、以下の記事でまとめています。

「ブギウギ」羽鳥善一の上海渡航、モデル・服部良一の音楽会「夜来香ラプソディ」の史実
「ブギウギ」羽鳥善一の上海渡航、モデル・服部良一の音楽会「夜来香ラプソディ」の史実NHK朝ドラ「ブギウギ」羽鳥善一(草彅剛)は、軍の陸軍報道班員として上海を訪れます。羽鳥善一のモデル「服部良一」さんは戦前、上海へ3回の渡航経験があり、上海でジャズやブギウギの土台を作り上げました。...

 

上海で終戦を迎えた服部良一さんは、1945年12月に第一回の引き揚げ船で日本へ帰国、すぐに音楽活動を再開します。

一方、笠置シヅ子さんは1946年3月、喜劇王・エノケンと有楽座「舞台は回る」で、初共演を果たします。

その舞台の音楽監督だった服部良一さんは、戦後、初めて笠置シヅ子さんために新曲「コペカチータ」を作詞・作曲します。(作詞は服部良一のペンネーム「村雨まさを」でクレジット)

 

不思議なリズム「コペカチータ」の意味

「コペカチータ」の歌い出しの歌詞は「不思議なリズムだ」となっており、服部良一さんも不思議なリズムを想定して作曲しているものと思います。

※朝ドラ「ブギウギ」では、「ラララ、ラララ、不思議なリズムだ」の歌い出しはカットされています。

ジャズ・スウィングから始まり、ルンバ、そして間奏はタンゴになるなど、リズムとメロディが次々と変わっていきます。

以下の書籍によると、一曲の構成が情熱的なオペレッタで、笠置シヅ子さんの声質を最大限に活かした服部良一さんの実験的野心作となっているそうです。

※オペレッタとは「小さいオペラ」の意味です。「コペカチータ」は小歌劇を思わせるような、壮大な音楽なのでしょう。

参考文献:「笠置シヅ子ブギウギ伝説」

 

 

また、「コペカチータ」という単語は、上記の書籍でも「謎のフレーズ」と記載があり、特に意味はないようです。

「ラッパと娘」の「バドジズ・デジドダー」のように、意味のないフレーズなのかもしれません。

 

タナケンの舞台で戦後の新曲「コペカチータ」を披露

「ブギウギ」タナケンの舞台で戦後の新曲「コペカチータ」を披露

朝ドラ「ブギウギ」でも、スズ子(趣里)のために、羽鳥善一(草彅剛)は、戦後の新曲「コペカチータ」を作曲します。

NHK番組表に、以下の「ブギウギ」のあらすじがあります。

第16週「ワテはワテだす」【第76話】あらすじ

喜劇「舞台よ!踊れ!」の幕が上がる。タナケン(生瀬勝久)に稽古ですべてを受け止めると言われたとおり、スズ子(趣里)は大阪弁で芝居に挑む。そして、羽鳥善一(草彅剛)の新曲「コペカチータ」も見事に歌い上げる。舞台は大好評で、タナケン・スズ子のコンビは話題となった。そんなある日、トミ(小雪)から伝言があると、社長秘書室長の矢崎(三浦誠己)が、スズ子と愛助(水上恒司)のもとにやってくる。

出典:NHK番組表

 

【第76話】(2024/01/19)、タナケン(生瀬勝久)と初共演した喜劇「舞台よ!踊れ!」で、スズ子は「コペカチータ」を披露します。

タナケンを演じるのは「生瀬勝久」さんです。タナケンの実在モデルは、日本の喜劇王・エノケン(榎本健一)です。

「ブギウギ」タナケン(棚橋健二)は「生瀬勝久」が演じる、モデルはエノケン
「ブギウギ」タナケン(棚橋健二)は「生瀬勝久」が演じる、モデルはエノケンNHK朝ドラ「ブギウギ」タナケン(棚橋健二)を演じるのは「生瀬勝久(なませ・かつひさ)」さんです。タナケンの役どころ、実在モデル・エノケン(榎本健一)の史実、演じる「生瀬勝久」さんのプロフィールを紹介します。...

 

まとめ

NHK朝ドラ「ブギウギ」タナケンとスズ子が初共演する舞台で、音楽を担当する羽鳥善一は新曲「コペカチータ」を作詞・作曲します。

スズ子のモデル「笠置シヅ子」さんが、戦後、実際に歌った「コペカチータ」の史実などを紹介しました。

また、「コペカチータ」以外に、福来スズ子がドラマ内で歌う曲、歌唱シーンについては以下でまとめています。

「ブギウギ」スズ子が歌う曲・劇中歌、レビュー演目・歌唱シーンまとめ
「ブギウギ」スズ子が歌う曲・劇中歌、レビュー演目・歌唱シーンまとめNHK朝ドラ「ブギウギ」は、ヒロイン・福来スズ子の歌唱シーンも多いです。ドラマ内で登場した曲・歌謡曲・童謡などをまとめました。...

 

スズ子のモデル「笠置シヅ子」さんが歌う「コペカチータ」は、デジタル配信されています。

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