本圀寺(ほんこくじ)の変とは?「豊臣兄弟!」第11話の史実をわかりやすく解説
2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長を演じるのは「仲野太賀」さんです。八津弘幸さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
「豊臣兄弟!」は秀吉(演:「池松壮亮)の弟であり、名補佐役として知られる秀長(演:仲野太賀)を主人公に、兄弟の絆と共に戦国を駆け上がったサクセスストーリー。「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」と言われる秀長の視点から、兄弟の立身出世と天下統一を描く。
【第11話】では、将軍となった足利義昭(尾上右近)の仮御所・本圀寺が三好三人衆に襲われる「本圀寺の変(ほんこくじのへん)」が描かれます。
「本圀寺の変」とはどんな事件だったのか?史実をわかりやすく解説します。
「豊臣兄弟!」第11話|三好三人衆が将軍・義昭の本圀寺を襲撃
「豊臣兄弟!」【第11話】のNHK公式のあらすじは、以下の通りです。
畿内を手中に収めた信長(小栗旬)は、小一郎(仲野太賀)と藤吉郎(池松壮亮)に新たな命令を下す。大和を治める武将・松永久秀(竹中直人)を介し、堺の商人・今井宗久(和田正人)らに、矢銭二万貫を納めさせろというのだ。だが堺の商人はくせ者ぞろいで、兄弟は苦戦を強いられる。そんな中、将軍となった義昭(尾上右近)を引きずり下ろしたい三好三人衆が、信長不在の機会を狙い、義昭のいる京の本圀寺を襲撃する。
出典:NHK公式
「本圀寺の変」とは一体、何だったのでしょうか?
「本圀寺の変」とは?史実をわかりやすく解説|1569年、三好三人衆が義昭を襲撃
「本圀寺の変」は、1569年(永禄12年)1月に起きた、三好三人衆による将軍・足利義昭襲撃事件です。
足利義昭は、織田信長に擁立されて15代将軍となりました。しかし当時の京都周辺は、まだ完全に落ち着いた状況ではありません。信長によって京を追われた三好三人衆は、将軍となった義昭を排除する機会をうかがっていました。
そんな中で起きたのが、「本圀寺の変」です。
本圀寺の変が起きた背景
1568年(永禄11年)、信長は足利義昭を奉じて上洛し、義昭は第15代将軍に就任します。このとき、義昭の仮御所となったのが京都六条にあった本圀寺でした。
ところが、信長は義昭の将軍就任を見届けたあと、美濃の情勢や兵糧の問題もあって、同年10月には岐阜へ戻ります。そのため、本圀寺に残されたのは、わずかな守備兵で、決して万全とはいえない状態でした。
将軍のいる場所としては、かなり不安の残る状況だったのです。
三好三人衆とは?
「三好三人衆」とは、当時の畿内政治を大きく動かした三好長逸・三好宗渭・石成友通の3人を指します。もともとは戦国大名・三好長慶を支えた重臣たちでしたが、長慶の死後、三好家の実権を握るようになりました。
しかも彼らは、1565年(永禄8年)に13代将軍・足利義輝が殺害された「永禄の変」にも関わったことで知られています。
義昭は、その義輝の弟にあたる人物です。三好三人衆にとって、信長に擁立された新将軍・義昭の存在は見過ごせなかったのでしょう。
「豊臣兄弟!」で三好三人衆を演じる役者は、以下の通りです。
- 三好長逸(演:中野英樹)
- 三好宗渭(演:奥田洋平)
- 石成友通(演:阿部亮平)
「本圀寺の変」の経緯|1569年1月に何があった?
1569年1月、三好三人衆は約1万の軍勢で京へ進軍し、義昭のいる本圀寺を包囲します。義昭方は、わずかな守備兵で本圀寺に籠もって防戦し、厳しい状況の中で援軍を待つことになりました。
明智光秀らが奮戦してなんとか1日持ちこたえ、翌日に細川藤孝・池田勝正・荒木村重らの援軍が到着して形勢逆転。桂川のほとりで三好勢を撃退しました。
この「本圀寺の変」は、史料『信長公記』における明智光秀の初登場としても知られています。
信長は「本圀寺の変」にどう動いた?|大雪の中を2日で駆け付ける
「本圀寺の変」の知らせを受けた信長は、大雪の中を少数の供回りだけで岐阜から出発したと伝わります。
通常よりかなり急いで京を目指しましたが、信長が到着したときには、すでに戦いはほぼ決着していました。それだけ、この事件が信長にとっても重大だったことがうかがえます。
本圀寺の変が歴史に与えた影響
「本圀寺の変」のあと、信長は畿内がなお不安定であることを改めて認識したと考えられています。その後、義昭のために二条に新たな御所(のちの旧二条城)が整えられ、義昭は本圀寺から移ることになります。
この頃から明智光秀は信長政権の中で次第に存在感を強めていきます。本圀寺の変は、そうした後の展開を考えるうえでも見逃せない出来事です。
そして、信長と義昭の関係はこのあと少しずつ変化していき、やがて対立へと向かっていきます。
「本圀寺の変」豊臣兄弟の活躍の史実は?|大河ドラマはオリジナルか
史実では、本圀寺の変で藤吉郎(のちの秀吉)や小一郎(のちの秀長)がどのように関わったのかは、はっきりしていません。史料や一般的な説明でも、兄弟の具体的な活躍はあまり見えてこない部分です。
そのため、「豊臣兄弟!」【第11話】では、オリジナルストーリーとして描かれている可能性があります。
まとめ
大河ドラマ「豊臣兄弟!」【第11話】で描かれる「本圀寺の変」は、1569年1月に三好三人衆が信長不在の隙を突いて、将軍・足利義昭の仮御所を約1万の兵で襲撃した事件です。
史実では明智光秀らの奮戦でかろうじて持ちこたえた義昭方は、翌日の援軍到着で逆転勝利。信長も大雪の中を2日で駆けつけましたが、到着時にはすでに決着していました。
他にも「豊臣兄弟!」に登場するキャストや制作スタッフの一覧は、以下の記事で詳しくまとめています。
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