2019年4月からスタートの「なつぞら」
朝ドラ初のフルアニメのオープニングで話題となっています。
どうしてアニメになったかと言うと・・・
広瀬すずさん演じるヒロインの「奥原なつ」は、1937年生まれ。戦災孤児となり、亡き父の戦友・柴田剛男に引き取られ、北海道の十勝に移り住みますが、やがて草創期を迎えていたアニメーション業界で、アニメーターとして活躍するという物語だからです。
アニメが深く関わってくる「なつぞら」のストーリーに合わせて、90秒のオープニングはフルアニメです。
「なつぞら」のOPアニメは、一体誰が作成したのか、調べてみました。
OPアニメは刈谷仁美さんがキャラクターデザイン・演出・原画を担当
ベテランアニメーターの舘野仁美(たてのひとみ)さんがプロデューサーとなり、新人アニメーター・刈谷仁美(かりやひとみ)さんが中心となって作成されたのが、NHKの朝ドラ「なつぞら」のオープニングアニメです。
刈谷仁美さんがキャラクターデザイン・演出・原画を担当しています。
刈谷仁美(かりやひとみ)さんプロフィール
20代前半の若さで大抜擢された刈谷仁美さん。高知県出身のアニメーターです。
プロフィールは以下の通りです。
2017年、専門学校在学中に短篇アニメ『漫画から出てきちゃった話』を制作。同作品でインター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル観客賞3 位を受賞。第6回新人アニメーター大賞受賞。東京アニメアワードフェスティバル2019 にて、アニメオブザイヤー部門個人賞受賞。今回、全編がアニメーションで制作されたタイトルバックの監督・原画・キャラクターデザインを手掛ける。
20代の若さで、NHKの朝ドラのオープニングアニメとは、相当なプレッシャーもあったと思われます。
舘野仁美(たてのひとみ)さんプロフィール
舘野仁美さんは福島県出身で、2014年までスタジオジブリで、動画チェックを手がけられたベテランアニメーターです。
プロフィールは以下の通りです。
「未来少年コナン」に衝撃を受け、アニメーターを志す。1987年よりスタジオジブリに在籍。「となりのトトロ」以降、「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「思い出のマーニー」など、ジブリ作品の動画チェックを数多く手がける。現在はアニメーション制作会社「ササユリ」代表。タイトルバックではプロデューサーを担当。
現在は西荻窪にある「ササユリカフェ」も経営しています。刈谷さんとの出会いも、ササユリカフェだったようです。
著書に「エンピツ戦記 – 誰も知らなかったスタジオジブリ」があります。ジブリ作品のアニメーターとして、裏方に徹した舘野仁美さんによる回顧録です。
「なつぞら」OPアニメ制作秘話【スピッツの主題歌がヒント】
2019年3月25日に発売されたNHKドラマ・ガイドのムック本「連続テレビ小説 なつぞら Part1」に刈谷仁美さんと舘野仁美さんの二人の対談インタビュー記事が掲載されています。
刈谷:大きなヒントになったのは主題歌の世界観でした。自分が好きなアニメのオープニングを考えてみたとき、音楽と歌詞と動画が合っていることが、いちばん大切だなと思っていたんです。デモを聞いたら、とてもすてきな歌で一気にイメージが湧いてきた感じでした。
出典:NHKドラマ・ガイド「連続テレビ小説 なつぞら Part1」P81
「なつぞら」の主題歌を担当しているのはスピッツです。タイトルは「優しいあの子」。
刈谷さんは草野マサムネさんが作詞・作曲した曲にインスピレーションされて、オープニングアニメを制作したんですね。
さらにガイドブックにはこんなことも書かれていました。
90秒のアニメの動画で描く枚数は劇場版アニメなら「900枚」なんだそうですが、「なつぞら」のオープニングでは「2100枚」を超える枚数になっているそうです。
スピッツの優しいがメロディと曲調と、刈谷さんの手がけたOPアニメとピッタリで、毎朝の「なつぞら」のオープニングを彩ってくれそうです!
「なつぞら」のタイトル、アニメのカットも刈谷仁美さんが手がける
OPアニメ以外にも、以下の「なつぞら」の装飾されたタイトル、
これまでの『なつぞら』の出演者情報や会見の様子などは、コチラをご覧ください。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すずhttps://t.co/sSqm6J2MkV pic.twitter.com/eDxOesC1x2
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年1月7日
そして、ドラマ中にでてくるアニメのカットも刈谷仁美さんが手がけています。
今日は『なつぞら』の第1週完成試写会でした。
ヒロイン・なつ役の広瀬すずさんと、なつの子供時代を演じる粟野咲莉ちゃんが会見に出席。広瀬さんが「ツルツル〜」と咲莉ちゃんのほっぺをグリグリしていました♪#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #粟野咲莉#なつと子なつ pic.twitter.com/heUu6TAkXH— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年3月6日
ドラマの中には出てきませんが、役者さんが使う「なつぞら」の台本も刈谷さんが、すべて描き下ろした表紙になっています。
「なつぞら」のアニメ指導、監修は舘野仁美さん
「なつぞら」ではヒロインの奥原なつがアニメーターを夢見て、活動をはじめます。
そのドラマの中のアニメーション制作シーンでは、舘野仁美さんがアニメーターとしての動きを、役者さんに教えたり、作画指導も監修しています。
【最後に】アニメ界の創成期を描いた「なつぞら」
「半分、青い。」では、漫画家を夢見たヒロインでしたが、「なつぞら」ではアニメーターです。
前半はヒロインの「奥原なつ」が戦災孤児として北海道に引き取られた物語が中心だと思いますが、いつごろからアニメーターのシーンが出てくるか楽しみです!
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