「ブラッサム」珠の初恋?島村辰彦(工藤阿須加)のモデル|宇野千代の恋文事件
朝ドラ「ブラッサム」で、葉野珠(石橋静河)が働く尋常小学校の同僚教師として登場するのが、工藤阿須加さん演じる島村辰彦(しまむら・たつひこ)です。
第3週「化粧と、初恋」では、新任教師として珠の前に現れ、珠が次第に惹かれていく相手として描かれます。
珠のモデル・宇野千代は、代用教員時代に新しく赴任してきた男性教師に恋をし、生徒に恋文を届けさせたことなどが町の噂となって、学校を免職された史実があります。
島村辰彦の実在モデルは明らかになっていませんが、この宇野千代の初恋エピソードがモチーフになっていると考えられます。
島村辰彦の役どころと、宇野千代の初恋・恋文事件の史実、演じる工藤阿須加さんのプロフィールを解説します。
※以下、史実に基づきますが、ネタバレがありますのでご注意ください※
「ブラッサム」珠が初恋?島村辰彦は小学校教員
「ブラッサム」で、工藤阿須加さんが演じる小学校教員・島村辰彦のキャラクターは以下の通りです。
島村辰彦は、珠が働くことになる尋常小学校の同僚教師。広島の師範学校(教員を養成する学校)を卒業し、熱意をもって地元・岩国に戻ってきた青年。
第3週「化粧と、初恋」では、新学期に化粧をして登校した珠と、新任教師の島村が出会います。島村は生徒と根気強く向き合う珠の姿を褒め、教師としての考え方に共通点が多い二人は、すぐに打ち解けていきます。
珠は島村に少しずつ惹かれていき、第13話(10月14日放送)では、島村への思いをつづった紙片を学校で落としてしまう場面が描かれます。
珠のモデル・宇野千代の生涯については、以下の記事で解説しています。
島村辰彦の実在モデルは?宇野千代が恋した新任教師がモチーフか
島村辰彦の実在モデルとなった人物は、現時点では明らかになっていません。
一方で、宇野千代には、代用教員として働いていた川下村尋常小学校(現在の岩国市立川下小学校)で、新しく赴任してきた男性教師に恋をしたという史実があります。
島村辰彦の「珠と同じ尋常小学校の教師」「珠が惹かれていく相手」という設定は、この初恋エピソードがモチーフになっていると考えられます。
ただし、宇野千代の初恋相手の男性教師については、実名や経歴が公的な資料では明らかになっていません。初恋相手のモデルを断定する情報も見られますが、裏付けとなる資料は確認できていません。
また、「広島の師範学校を卒業」「地元・岩国に戻ってきた」という島村辰彦の経歴は、史実の男性教師について伝わっていない部分で、ドラマ独自の設定とみられます。
宇野千代の初恋と恋文事件|代用教員から免職・失恋まで
宇野千代(出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」)
珠のモデル・宇野千代(うの・ちよ)は、明治から平成までを生きた作家です。代用教員時代の初恋は、宇野千代が故郷・岩国を離れるきっかけにもなりました。
代用教員になり、初めての夏休みに化粧を覚える
宇野千代は1914年(大正3年)16歳のときに岩国高等女学校を卒業し、川下村尋常小学校の代用教員(正規の教員免許を持たずに教える教員)として採用されました。
教師になって初めての夏休み、実家に戻った千代は、継母・リュウが脱衣所に残していた白粉(おしろい)を顔につけてみます。化粧をした自分の姿にうっとりした千代は、学校が始まってからも毎日化粧をして通うようになったと伝わっています。
新任の男性教師に恋をし、生徒に恋文を届けさせる
翌1915年(大正4年)17歳のとき、千代が勤める小学校に、新しく男性教員が赴任してきます。千代はこの教師に激しい恋をしました。
千代は生徒にラブレター(恋文)を届けさせるなど大胆な行動をとり、二人の仲はやがて町中の噂となります。のちに千代を囲んだ同窓会では、「私は先生の恋文を運んだ郵便屋でした」と打ち明けた教え子もいたといいます。
噂が広まった結果、千代は教師を免職となりました。
免職後、恩師を頼って京城へ渡る
免職された千代は、逃げるように岩国を離れ、女学校時代の恩師のつてを頼って京城(現在の韓国・ソウル)へ渡ります。京城では家政婦のような仕事をしながら、毎晩のように男性へ手紙を書いていたとされています。
千代はその後も生涯にわたって何度も住まいを変えますが、この京城行きが、その放浪の始まりとなりました。
帰国して会いに行くも、冷たく突き放される
ところが、京城の千代のもとに男性から絶縁状が届きます。動揺した千代はすぐに帰国し、男性の転任先だった山奥の小学校を訪ねました。
しかし男性の態度は冷たく、千代の初恋は失恋に終わります。「心が離れた恋人は追わない」という千代の恋愛観には、このときの経験が影響しているとも考えられます。
帰国後の千代は、従兄の藤村忠(ふじむら・ただし)を頼って京都へ移り、やがて作家の道へ進んでいきます。藤村忠は、のちに千代の2人目の夫となる人物です。
「ブラッサム」では、金子大地さん演じる木村保の実在モデルが藤村忠と考えられます。藤村忠との結婚の史実については、以下の記事で解説しています。
出典:岩国市「宇野千代 ―岩国の旅―」
出典:山口県観光連盟「おいでませ山口へ」
島村辰彦を演じる「工藤阿須加」プロフィール|朝ドラ出演は3作目
工藤阿須加さんの取材記事・前編が公開されました。企画・インタビュー・執筆を担当しています。
#工藤阿須加 #農業始めちゃいました #求人ボックスジャーナル
https://t.co/gAArUsxm7g— 株式会社アルペジオ (@arpwork) May 23, 2026
島村辰彦を演じるのは、俳優の「工藤阿須加(くどう・あすか)」さんです。父親は、元プロ野球選手で、福岡ソフトバンクホークスの監督として日本一に5度導いた工藤公康さんです。
工藤阿須加さんのプロフィールは以下の通りです。
| 生年月日 | 1991年8月1日 |
|---|---|
| 出身地 | 埼玉県 |
2012年、ドラマ「理想の息子」で俳優デビュー。2013年にはNHK大河ドラマ「八重の桜」で、主人公・八重の弟・山本三郎を演じる。
その後もドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」、映画「ちょっと今から仕事やめてくる」「ハケンアニメ!」、実写映画「ゴールデンカムイ」シリーズなど、話題作に数多く出演。
朝ドラへの出演は、2015年度後期「あさが来た」、2019年度前期「なつぞら」に続き、「ブラッサム」が3作目となります。
まとめ
「ブラッサム」で工藤阿須加さんが演じる島村辰彦は、珠が働く尋常小学校の同僚教師です。
実在モデルとなった人物は明らかになっていませんが、宇野千代が代用教員時代に恋をした新任教師のエピソードがモチーフになっていると考えられます。
他にも「ブラッサム」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。
放送後1週間以内なら、ネットで見られる「NHK ONE」で「ブラッサム」を視聴できます。ただし、1週間を過ぎた回は、有料の「NHKオンデマンド」で視聴できます。
そこでオススメなのが、動画配信サービス「U-NEXT」を経由して「NHKオンデマンド」に登録する方法です。
- U-NEXTは31日間の無料トライアルあり
- 登録時に1,000円分のポイントがもらえる
- そのポイントをNHKオンデマンド「まるごと見放題パック」に使える
- 「ブラッサム」から過去作「ひよっこ」「ひまわり」「おしん」なども見放題
\ お試し視聴可能 /
※2026/10/04時点の情報です。最新情報は「U-NEXT」公式サイトで、ご確認ください。
また、「U-NEXT」をオススメしている理由、注意点などは以下で解説しています。

