「ばけばけ」パイナップルは明治時代の日本・松江に存在した?伝来時期と史実
「ばけばけ」【第39話】ではフルーツの「パイナップル」が登場、トキとタエが初めて食べる印象的なシーンがありました。
ドラマの舞台設定は1890年(明治23年)ですが、当時の日本でパイナップルが手に入ったのでしょうか?
パイナップルの起源や日本への伝来時期を、史実に基づいて解説します。
「ばけばけ」第39話、トキは初めてパイナップルを食べる
「ばけばけ」【第38話】では、ヘブン(トミー・バストウ)がトキに、パイナップルの”お使い”を頼む場面が描かれます。
そして【第39話】タエ(北川景子)の家を訪ねたトキが、パイナップルを戸惑いながら切って、美味しく食べるシーンがあります。
また、家族そろってパイナップルを祖父・勘右衛門のちょんまげに見立てるという、ほほえましい演出もありました。
パイナップルの歴史と日本への伝来|いつ・どこで広まった?
劇中で登場したパイナップルの起源、そして明治時代の島根・松江でも手に入ったのでしょうか。
パイナップルの起源とは?南米から世界へ広がったルーツを解説
パイナップルは、南アメリカの熱帯地域(主にブラジルやパラグアイ)を原産地とするフルーツです。
15世紀末、クリストファー・コロンブスが新大陸を探検した際にカリブ海諸島で発見し、スペインを通じてヨーロッパに伝わりました。
その後、17世紀にはオランダ人やスペイン人によってアジアや東南アジアに持ち込まれ、フィリピンや台湾などで栽培が始まりました。
日本にパイナップルが伝わったのはいつ?小笠原・長崎・沖縄の史実
日本では1830年、小笠原諸島父島への植栽が最初の記録とされ、1845年にはオランダ船によって長崎にもたらされたと伝えられています。
また、1866年(または1868年)、石垣島沖で座礁したオランダ船から沖縄県石垣島に苗が漂着し、沖縄地方にも伝来しました。ただし、本格的な商業栽培が始まるのは昭和時代以降です
明治時代にパイナップルは日本で流通していた?入手ルートを考察
明治初期、日本におけるパイナップルの存在は、主に外国人居留地や、輸入果物を扱う商人によってもたらされました。
特に横浜・神戸などの港町では、明治10年代(1870年代後半)にはすでにパイナップルの輸入が始まっていたと考えられています。
当時の新聞広告や商業記録からも、東京や大阪の高級果物店で、珍しい南国果物として「パインアップル(Pine Apple)」が販売されていた記録が残っています。
ただし、価格は高価で、庶民の手が届くようなものではありませんでした。
1890年(明治23年)に松江で購入できた可能性は?
1890年当時、島根県松江市は、都市規模としては中程度の地方都市にあたります。
海運を通じて大阪や神戸とつながりがあり、薬種問屋や酒造業、舶来品を扱う商店なども存在していたため、ごく少量であればパイナップルの入手は可能だったと考えられます。
劇中にトキがパイナップルを購入するシーンはないので、あくまで推測になります。トキは、松江で唯一の舶来品店「山橋薬舗」でパイナップルを購入したのかもしれません。
「山橋薬舗」は、トキが初めてビールを買った店として登場しており、パイナップルのような珍しい果物も取り扱っていたという設定なのかもしれません。
松江で唯一の舶来品店「山橋薬舗」の店主・山橋才路を演じるのは、個性派俳優「柄本時生」さんです。「山橋薬舗」の実在モデルの詳細は、以下の記事で解説しています。
まとめ
朝ドラ「ばけばけ」【第39話】では、1890年の松江でトキとタエがパイナップルを味わう様子が描かれました。
パイナップルは明治期にすでに日本へ伝来しており、松江など港町では高級果物として販売されていた可能性が高いです。
他にも「ばけばけ」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。
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