2024年1月7日スタートの第63作となるNHK大河ドラマ「光る君へ」
「光る君へ」の主人公・紫式部を演じるのは「吉高由里子」さんです。そして、大石静さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
平安時代(10世紀後半)に、千年の時を超える恋愛長編小説「源氏物語」を書き上げた女性・紫式部/まひろ(吉高由里子)の物語。
紫式部/まひろは藤原道長(柄本佑)への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏(光る君)のストーリーを紡いでゆく。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を描く大河ドラマ。
「光る君へ」第46話(2024/12/01)から、異国の海賊が対馬・壱岐・九州北部を侵攻してきます。
平安時代中期に起きた、この外敵の襲来事件を「刀伊の入寇(といのにゅうこう)」と呼びます。「刀伊の入寇」の史実について紹介します。
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「刀伊の入寇(といのにゅうこう)」の史実とは?海賊集団の日本侵攻
「刀伊の入寇(といのにゅうこう)」とは、寛仁3年(1019年)に起きた、対馬・壱岐・九州北部を舞台にした外敵の襲来事件です。
海賊集団「刀伊(とい)」とは?満州地域の女真族が海賊行為
「刀伊(とい)」は、当時の日本における異民族の総称で、特に女真族(満州地域に住んでいた民族)を指します。
11世紀の女真族は宋との貿易を遮断されており、近海で海賊行為に及ぶようになります。さらに日本へ新たな活路を求め、豊かな地域と知っていた対馬や壱岐、九州北部を襲撃しました。
「刀伊の入寇」の経緯
女真族は約50隻の船団で、まずは対馬・壱岐への襲撃。島民148人殺害、239人を拉致したとされます。
その後、九州北部の筑前(現在の福岡県)にも上陸を試みました。しかし、大宰権帥に任じられていた藤原隆家などを中心に日本側は防衛を固めており、太宰府の防衛軍が刀伊の進攻を食い止めます。
そして、日本側の反撃により、刀伊は最終的に撤退を余儀なくされました。
「光る君へ」第46話【刀伊の入寇】藤原隆家が防衛に活躍
大河ドラマ「光る君へ」では「刀伊の入寇(といのにゅうこう)」は、第46話(2024/12/01)から描かれます。
「光る君へ」第46話【刀伊の入寇】のあらすじは、以下の通りです。
第46話「刀伊の入寇」あらすじ
まひろ(吉高由里子)は念願の旅に出て、亡き夫が働いていた大宰府に到着。そこでかつて越前で別れた周明(松下洸平)と再会し、失踪した真実を打ち明けられる。その後、通訳として働く周明の案内で、政庁を訪ねるまひろ。すると鍛錬中の武者達の中に、双寿丸(伊藤健太郎)を発見する。さらに大宰権帥の隆家(竜星涼)に、道長(柄本佑)からまひろに対するある指示を受けたと告げられる。そんな中、国を揺るがす有事が…
「刀伊の入寇」では、大宰府の役人・藤原隆家(ふじわらのたかいえ)が防衛の指揮を執り、刀伊の侵攻を撃退しました。
「光る君へ」でも、藤原隆家(竜星涼)は眼病治療のため、太宰権帥(だざいのごんのそち)を希望し、大宰府に赴任しています。藤原隆家は中宮・定子(高畑充希)、失脚した藤原伊周(三浦翔平)の弟です。
藤原隆家はこの功績により、武将としての名声を高めました。
「刀伊の入寇」では藤原隆家(竜星涼)だけでなく、「光る君へ」では以下の登場人物が関わります。
- 藤原隆家(竜星涼)…藤原道隆(井浦新)の四男
- 平為賢(神尾佑)…武者、双寿丸の主
- 双寿丸(伊藤健太郎)…若武者、主君・平為賢に従い太宰府へ。「光る君へ」のオリジナルキャラ
紫式部は「刀伊の入寇」の時、大宰府にいたのか?大河のオリジナルストーリー
「光る君へ」では、寛仁3年(1019年)に「刀伊の入寇」が起きた時、まひろは九州の大宰府を訪れています。
ただし、史実では紫式部が大宰府にいたという事実を裏付ける史料は存在しません。紫式部は1010年代の後半には宮廷を離れたと考えられていますが、具体的な行動記録は残されていません。
「刀伊の入寇」が起きた時、まひろが大宰府に滞在していたのは、大河ドラマのオリジナルストーリーです。
紫式部は特に晩年の動向について、確実な記録がないため、まひろが大宰府を訪れた話は「光る君へ」の脚本家・大石静さんが創作したエピソードと推測されます。
まとめ
NHK大河ドラマ「光る君へ」第46話から描かれる外敵の襲来事件「刀伊の入寇」について紹介しました。
この事件の時、まひろが大宰府に滞在していたのは大河ドラマのオリジナルストーリーです。
他にも「光る君へ」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。
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