「光る君へ」三条天皇(居貞)の生涯・史実とは？「木村達成」が演じる

平安時代（10世紀後半）に、千年の時を超える恋愛長編小説「源氏物語」を書き上げた女性・紫式部/まひろ（吉高由里子）の物語。

紫式部/まひろは藤原道長（柄本佑）への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏（光る君）のストーリーを紡いでゆく。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を描く大河ドラマ。

三条天皇（さんじょうてんのう）、幼名「居貞親王（おきさだしんのう）」は、平安時代中期の第67代天皇です。976年に冷泉天皇の第二皇子として誕生、母は藤原兼家の娘・藤原超子。

1011年に即位した三条天皇の治世は、約5年間続きましたが、その間、藤原道長の絶大な権力の影響を強く受けました。

11歳のとき、4歳年下の一条天皇が即位したにも関わらず、逆に皇太子に立てられ、「さかさの儲けの君」と呼ばれました。そして、三条天皇が即位するまでに25年を要します。

即位後も三条天皇は、藤原道長の強い影響下に置かれます。道長は自身の長女・彰子と一条天皇の間に生まれた敦成親王（のちの後一条天皇）の即位を望んでおり、三条天皇に対してしばしば干渉しました。

1012年、道長の次女・藤原妍子を中宮としつつ、皇太子時代からの妃であった藤原娍子を皇后に立てたため、「一帝二后」の状況（天皇に二人の正室）が生まれ、道長との緊張関係がさらに深まりました。

1014年、三条天皇が眼病を患うと、道長は天皇に対して露骨に退位を迫るようになります。そして1016年、ついに三条天皇は、藤原娍子との間の子・敦明親王の立太子を条件に譲位し、敦成親王（後の後一条天皇）へと皇位を譲りました。

三条天皇は後一条天皇に譲位、42歳で崩御します。その後、道長に圧力をかけられた敦明親王は、自ら皇太子を辞退しました。

三条天皇は和歌にも優れており、「小倉百人一首」には「心にもあらで憂き世に長らへば恋しかるべき夜半の月かな」という歌が収められています。この歌は、治世の困難と退位を決意したときの心情を表した名歌として知られています。

2012年にミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンの海堂薫役としてデビュー、その後、ミュージカル舞台を中心に活躍。2021年のミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」では、演技力が高く評価されました。2022年にはデビュー10周年を迎え、初のソロコンサートを開催。

ミュージカル以外の主な出演ドラマは「弱虫ペダル」「オールドファッションカップケーキ」、映画は「お茶をつぐ」など。