2024年1月7日スタートの第63作となるNHK大河ドラマ「光る君へ」
「光る君へ」の主人公・紫式部を演じるのは「吉高由里子」さんです。そして、大石静さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
平安時代(10世紀後半)に、千年の時を超える恋愛長編小説「源氏物語」を書き上げた女性・紫式部/まひろ(吉高由里子)の物語。
紫式部/まひろは藤原道長(柄本佑)への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏(光る君)のストーリーを紡いでゆく。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を描く大河ドラマ。
藤原道長(柄本佑)は中宮・彰子(見上愛)の懐妊祈願のため、息子の頼通(渡邊圭祐)と共に御嶽詣(みたけもうで)を行います。
道長が参拝した金峰山(きんぶせん)、「御嶽詣」とは何なのか?紹介します。
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「光る君へ」第35話、藤原道長は中宮・彰子の懐妊祈願で御嶽詣
藤原道長(柄本佑)は一条天皇(塩野瑛久)に娘の中宮・彰子(見上愛)を入内させます。ところが、一条天皇は中宮・彰子を遠ざけ、なかなか彰子の住む「藤壺」を訪れることがありませんでした。
「光る君へ」第35話では、道長は中宮・彰子の懐妊祈願のため、息子の頼通(渡邊圭祐)と共に御嶽詣を行います。第35話の「あらすじ」は以下の通りです。
【光る君へ】第35話「中宮の涙」
道長(柄本佑)は中宮・彰子(見上愛)の懐妊祈願のため、息子の頼通(渡邊圭祐)と共に御嶽詣へ向かう。しかし険しい行程と悪天候に悩まされ、目的地である金峯山寺への到達に手こずっていると、伊周(三浦翔平)が武者を引き連れ、不穏な動きを見せる。その頃、まひろ(吉高由里子)の書く物語に興味を持った一条天皇(塩野瑛久)が、まひろに物語の真意を尋ねては、自身の境遇を重ね…。さらにまひろは彰子の本心を知り…
出典:NHK番組表
藤原道長が、平安時代に行った「御岳詣(みたけもうで)」の史実について、以下より紹介します。
御岳詣(みたけもうで)とは?史実を解説
「御岳詣(みたけもうで)」とは、日本の伝統的な参詣行事の一つで、特に奈良県吉野郡の「金峰山(きんぶせん)」への参拝を指します。この行事は、修験道の信仰に基づくもので、大峰入りや行者参りとも呼ばれています。
「御岳詣」は金峰山だけでなく、その信仰が広まった結果、木曾御嶽山(長野)、武州御岳山(東京)、甲州御岳山(山梨)なども信仰の対象となりました。
「御岳詣」は、平安時代には非常に盛んに行われており、山岳信仰の一環として多くの人々が参加しました。この行事は、単なる観光やハイキングとは異なり、宗教的な意味合いが強く、参加者は精神的な浄化や祈願を目的として山を訪れました。
さらに、参加者の服装や準備に関する厳しい規則がありました。通常、質素な白装束で参拝することが求められましたが、例外的に派手な服装で参拝した事例(藤原宣孝のエピソード)も記録されています。
平安時代の「御岳詣」は、どれぐらい危険だったのか
大河ドラマ「光る君へ」でも、藤原道長(柄本佑)が行った「御岳詣」の危険さ、大変さが描かれていました。
平安時代において「御岳詣」は非常に危険で過酷な行事でした。その理由は、まず険しい山道を通る「金峯山」への参拝が天候の急変により視界不良となるなど、地形と気候が厳しかったことです。
また、参詣者は徒歩で長距離を移動し、修験道の厳しい修行もあり体力的な負担が大きかったことも挙げられます。さらに、地震や土砂崩れなどの自然災害のリスクや、旅中の病気や怪我も大きな問題であり、参詣は危険を伴うものでした。
御岳詣に行った平安時代の人物
「光る君へ」でも描かれましたが、御岳詣を行った歴史上の人物として、以下の二人が特に知られています。
- 藤原道長
- 藤原宣孝
藤原道長
藤原道長は寛弘4年(1007年)に金峯山への御岳詣を行いました。この参詣は、娘の彰子の懐妊を願ってのものでした。
『御堂関白記』によると、道長は8月2日に出発し、8月11日に金峰山に到着しています。道長は金峰山で自ら経典を納めて埋めました。
この経典には「法華経」「無量義経」「阿弥陀経」「弥勒経」などが含まれており、後世まで残されて国宝にも指定されています。
道長は当時、様々な不吉な出来事や自身の病気に悩まされており、これらを払拭するために参詣したとされています。結果的に、翌年に彰子が懐妊し、後一条天皇を出産したことから、この参詣が「金峯山の御霊験」と噂されました。
藤原宣孝
紫式部のと夫・藤原宣孝は990年に御岳詣を行ったことで知られています。
藤原宣孝は通常の質素な服装ではなく、派手な衣装で参詣し「枕草子」にもその様子が記されています。この参詣後、宣孝は筑前守に任命されるなど、出世を果たしました。
「光る君へ」で、藤原宣孝を演じたのは俳優「佐々木蔵之介」さんです。
まとめ
NHK大河ドラマ「光る君へ」藤原道長(柄本佑)は中宮・彰子の懐妊祈願のため「御嶽詣」を行います。
道長が行った平安時代の「御嶽詣」の史実について紹介しました。
他にも「光る君へ」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。
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