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「虎に翼」星航一の戦時中の罪「総力戦研究所」とは?秘密の過去を史実から紹介

「虎に翼」星航一の戦時中の罪「総力戦研究所」とは?秘密の過去を史実から紹介

2024年4月1日(月)放送スタートの、第110作となるNHK連続テレビ小説「虎に翼」

ヒロイン・猪爪寅子は、「伊藤沙莉(いとう・さいり)」さんが演じます。「虎に翼」のあらすじは、以下の通りです。

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となったヒロイン・猪爪寅子(いのつめ・ともこ)の物語。

寅子は戦前に日本初の女性弁護士となり、日本中から注目され憧れの的に。ところが、戦争へと突き進んでいく日本では法学を使える場は急速に消えてしまう。

戦後、寅子は裁判官になることを決意。寅子は困難な時代に道なき道を切り開き、弱者を救っていくリーガルエンターテインメント。

 

寅子は戦後に「女性裁判官」となり、その後、判事補から判事に昇格すると「新潟地家裁・三条市支部」に異動を命じられます。

そして、寅子は新潟地方裁判所・刑事部の裁判官・星航一(岡田将生)の戦時中の罪、秘密の過去を知ることになります。

星航一の実在モデル・三淵乾太郎さんが戦前に所属した「総力戦研究所」の史実から、星航一の秘密の過去を解説します。

※この記事の内容は、当サイトが運営する「YouTube」で解説しています。動画でご覧になりたい方は、以下をご視聴ください。

 

「虎に翼」第85話、麻雀大会で優未を見た途端、杉田太郎(高橋克実)が泣き崩れる

「虎に翼」第85話、麻雀大会で優未を見た途端、杉田太郎(高橋克実)が泣き崩れる

「虎に翼」第85話、星航一(岡田将生)に誘われた寅子と娘・優未(竹澤咲子)は麻雀大会の見学へ行きます。

すると、麻雀大会に参加していた弁護士・杉田太郎(高橋克実)は優未を見るなり、大泣き。泣き崩れた杉田太郎を、星航一が抱きしめ、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝るのでした。

杉田太郎は1945年8月1日の新潟・長岡空襲で一人娘と孫娘を亡くしていて、寅子と優未に面影を重ねて泣き崩れるのでした。

 

星航一の秘密を察した寅子はその後、「航一さんは、戦時中に何か」と聞きますが、航一は「秘密です」と右手の人さし指を唇に当てます。

星航一の実在モデルは、三淵乾太郎さんで、戦時中「総力戦研究所」に所属しています。史実通りであれば、星航一が弁護士・杉田太郎に謝った理由は、これが原因と推測できます。

 

「総力戦研究所」とは?星航一のモデル・三淵乾太郎が所属

虎に翼「総力戦研究所」とは?星航一のモデル・三淵乾太郎が所属

「総力戦研究所」は、太平洋戦争直前の1940年に、内閣総理大臣直轄の研究所として設立されました。

星航一の実在モデル、三淵乾太郎さんは戦時中「総力戦研究所」に所属、日米戦争を想定したシミュレーションを行っています。

 

「総力戦研究所」の目的と活動

「総力戦研究所」は、当時の世界的な軍事的・経済的情勢を背景に、国家全体で戦争に対応するための戦略を研究する目的で設立されました。

当時の政府は第一次世界大戦の経験から、戦争が軍事だけでなく、経済や社会全体を巻き込む「総力戦」になることを理解していました。

「総力戦研究所」では、様々な分野の専門家が集まり、戦争に必要な資源の確保、産業の動員、国民の士気の維持など、多岐にわたる研究が行われます。

 

日米戦争を想定したシミュレーションを行い「敗戦」を導き出す

「総力戦研究所」では1941年7月12日から、日米戦争を想定した「第1回総力戦机上演習」のシミュレーションが行われます。

日米戦争の展開を研究予測した結果は、

「緒戦は勝利が見込まれるが、その後の長期戦、その負担に日本の国力は耐えられない。戦争終末期にはソ連の参戦もあり、敗北は避けられず、戦争は不可能」

という「日本敗戦」の結論が導き出されました。

この結果は、ほぼ現実の太平洋戦争と同じ経過をたどっていて、実際の戦況を予測した驚きのシミュレーション内容となっています。

机上演習の研究結果は1941年8月の首相官邸で、当時の「近衛文麿」首相や「東條英機」陸相などの関係者の前で報告されています。

将来の指導者になる選りすぐりのエリート36人が集められてシミュレーションを行った「総力戦研究所」についてもっと知りたい方は、猪瀬直樹さんの著書「昭和16年夏の敗戦」で詳細が分かります。

 

星航一は戦争を止められなかったことを後悔【第90話】

星航一の実在モデル、三淵乾太郎さんは戦時中「総力戦研究所」に所属していて、「日本敗戦」のシミュレーション結果を出しています。

史実通りであれば、星航一は「戦争を止められなかったこと」を後悔していたことになります。

【第90話】あらすじは以下の通りです。

【虎に翼】第90話(2024/08/02)

判決後、涼子(桜井ユキ)の店で偶然一緒になった寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たち。戦争で娘と孫を亡くした杉田。彼の「戦争を止めることはできなかった」という言葉をきっかけに、航一(岡田将生)は戦争中に経験した「ある秘密」を語り始める。

出典:NHK番組表

 

「第90話」星航一(岡田将生)は、戦争に敗北するというシミュレーション結果にもかかわらず、戦争を止められなかった後悔がありました。

そのため、戦争で亡くした一人娘と孫娘を思い出し泣き崩れた弁護士・杉田太郎(高橋克実)に対し、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝ったのでした。

 

まとめ

NHK朝ドラ「虎に翼」寅子は新潟地方裁判所・刑事部の裁判官・星航一の戦時中の罪、秘密の過去を知ることになります。

星航一の実在モデル・三淵乾太郎さんが戦前に所属した「総力戦研究所」の史実から、星航一の秘密の過去を解説しました。

他にも「虎に翼」の登場人物・キャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

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