「ブギウギ」スズ子の日宝引き抜き騒動とは？東宝への移籍問題を史実から紹介

2023年10月2日放送スタートの、第109作となるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」

ヒロイン・福来スズ子（花田鈴子）は、「趣里（しゅり）」さんが演じます。「ブギウギ」のあらすじは、以下の通りです。

大正の終わり、大阪・下町の小さな銭湯の看板娘・花田鈴子は、歌って踊るのが大好きな天真爛漫な女の子。鈴子は「歌と踊りでみんなを笑顔にしたい」と、道頓堀に新しくできた歌劇団に入団。生まれ故郷・香川への思い、大阪の華やかなステージ、そして夢を追いかけ東京へ・・・“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていくヒロインの物語。

1939年（昭和14年）春、スズ子のモデル・笠置シヅ子さんが「松竹」からライバル会社「東宝」へ移籍を誘われる出来事が起きます。

「ブギウギ」でも【第7週】に描かれる、スズ子の「日宝移籍問題」を、史実に基づいて紹介します。

笠置シヅ子の「東宝移籍問題」とは？引き抜きの史実を紹介
スズ子の日宝移籍(引き抜き)「ブギウギ」第7週に描かれる
まとめ

笠置シヅ子の「東宝移籍問題」とは？引き抜きの史実を紹介

まずは、笠置シヅ子さんの「東宝移籍問題」の史実を紹介します。

「ブギウギ」ヒロイン・スズ子（趣里）のモデル「笠置シヅ子」さんは、東京で結成された「松竹楽劇団（SGD）」の1938年の旗揚げ公演以来、「スイングの女王」として世間で称賛されます。

1939年（昭和14年）春、笠置シヅ子さんは、所属している「松竹」から、ライバル会社「東宝」へ月給300円という高待遇で引き抜きがあります。（松竹の月給は200円）

この頃、母親・うめが病床にあり、お金が必要だったため、「笠置シヅ子」さんは移籍を承諾することになります。

「東宝」へ移籍を誘ったのは、SGD旗揚げ公演の演出家だった「益田貞信」さんです。

笠置シヅ子さんは「益田貞信」さんに、ほのかな恋心（初恋）を抱いており、移籍を断れなかったとされます。「益田貞信」さんは三井物産の創始者の孫にあたります。

「ブギウギ」で、スズ子を「日宝」に誘うのは松永大星（新納慎也）です。松永大星の実在モデルが「益田貞信」さんです。

ドラマ内でもスズ子が、松永大星に恋心を抱くシーンも描かれています。

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その後、東宝移籍問題を知った「松竹」の幹部が激怒、「笠置シヅ子」さんは、ほぼ軟禁状態に置かれます。

この移籍問題を解決するために奔走したのが、作曲家・服部良一さんです。服部良一さんは「ブギウギ」では、羽鳥善一（草彅剛）のモデルとなっている人物です。

服部良一さんは「笠置君がやめるなら僕もやめさせてもらう」と言うほどだったそうです。そして、松竹と東宝の間で金銭問題が解決し、笠置シヅ子さんは「松竹」に留まることになります。

参考文献：「ブギの女王・笠置シヅ子　心ズキズキワクワクああしんど」

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スズ子の日宝移籍(引き抜き)「ブギウギ」第7週に描かれる

「ブギウギ」では、スズ子が所属する「梅丸」から、ライバル会社「日宝」への移籍問題（引き抜き）は第7週にエピソードとして描かれます。

ドラマに登場する「梅丸」のモデルは「松竹」、「日宝」のモデルは「東宝」になります。ブギウギ【第33話】のあらすじは、以下の通りです。

ブギウギ【第33話】（2023/11/15）あらすじ

スズ子（趣里）が日宝から引き抜きを受けているという話が梅丸にも伝わってしまう。梅丸の大熊社長（升毅）は激怒し、辛島部長（安井順平）がスズ子の元へとやってくる。辛島から問い詰められ、スズ子は大変なことをしてしまったと悟る。辛島は、これ以上日宝に話を進められないようにするためにスズ子をしばらく軟禁すると言うが、スズ子はうまく辛島の目を盗んで抜け出す。スズ子は松永（新納慎也）に会いに行く。

出典：NHK番組表

「ブギウギ」ドラマ内で日宝移籍問題に関連する人物は、以下の通りです。