2023年10月2日放送スタートの、第109作となるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」
ヒロイン・福来スズ子(花田鈴子)は、「趣里(しゅり)」さんが演じます。「ブギウギ」のあらすじは、以下の通りです。
大正の終わり、大阪・下町の小さな銭湯の看板娘・花田鈴子は、歌って踊るのが大好きな天真爛漫な女の子。鈴子は「歌と踊りでみんなを笑顔にしたい」と、道頓堀に新しくできた歌劇団に入団。生まれ故郷・香川への思い、大阪の華やかなステージ、そして夢を追いかけ東京へ・・・“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていくヒロインの物語。
「ブギウギ」の一つの見どころに、「梅丸少女歌劇団(USK)」による「レビューショー」があります。レビューショーとは何なのか?そして、レビューの歴史を紹介します。
また、「ブギウギ」のレビューショーやステージシーンは、舞台演出は「荻田浩一」さん、歌劇音楽は「甲斐正人」さんが担当しています。
「歌劇団」のレビューショーとは?
華やかな「レビュー」もしくは「レビューショー」は、19世紀末から20世紀にかけて各国に流行します。日本では1926年頃(昭和初期)から、少女歌劇団が演じて発展しました。
「レビュー」の語源として、当時は1年間の出来事を扱った風刺劇のことを意味していたそうです。
現在は歌劇団で使われる「レビュー」とは、歌・ダンス・演劇などを組み合わせた華やかなステージを意味するかと思います。
「歌劇団」のレビューの歴史
日本では1913年(大正2年)に発足された宝塚少女歌劇団(現・宝塚歌劇団)が、歌と踊りなど時事風刺劇を組み合わせた「レビュー」を、日本で初めて取り入れました。
今日は、宝塚歌劇団レビュー記念日。宝塚歌劇団が1989年に制定。1927年の今日、宝塚少女歌劇団が日本初のレビュー『モン・パリ』の初演を行いました。ここから、宝塚の輝かしい歴史は、始まったんですね。
器 pic.twitter.com/YKNRiCH1tr— utsuwa-Shun (@ShunUtsuwa) September 1, 2023
「宝塚少女歌劇団」による1927年(昭和2年)の演目「モン・パリ」により、庶民の娯楽としてのレビューの人気が高まります。
その後、レビュー劇団が数多く登場、戦前の昭和初期に第1次黄金期を迎えます。その中でも「宝塚歌劇団」「松竹楽劇部(現・OSK日本歌劇団)」「東京松竹楽劇部(後・松竹歌劇団)」が三代少女歌劇団として人気となります。
「ブギウギ」のヒロイン・福来スズ子(趣里)が所属するUSKのモデルは、「松竹楽劇部(現・OSK日本歌劇団)」です。
ドラマに登場する「歌劇団」と実在モデルは、以下でまとめています。
「歌劇団」は戦後1ヶ月後にレビュー公演を再開、戦後の復興期から高度経済成長期が終わる1970年代までレビューは隆盛を誇りました。
現在は、主に「宝塚歌劇団」と「OSK日本歌劇団」がレビューと銘打った公演を行っています。
「ブギウギ」のレビューは舞台演出「荻田浩一」歌劇音楽「甲斐正人」が担当
#ブギウギ のドラマの中の舞台部分は、その道のプロフェッショナルの方にお願いしました!
歌劇音楽は甲斐正人さん、舞台演出は荻田浩一さん。#OSK日本歌劇団 や #宝塚歌劇団 など、歌劇の第一線で活躍されているお二人です! pic.twitter.com/64BIzXTjZJ— ドクター橋爪│プロデューサー@ブギウギ (@drhashizume) July 18, 2023
「ブギウギ」には、もちろん監督(朝ドラでは演出)がいます。「ブギウギ」の演出家については、以下をチェックしてください。
ただし、ドラマ内で披露される「梅丸少女歌劇団(USK)」のレビューショーに関しては、監督とは別に舞台演出「荻田浩一」さんが担当しています。
また、「ブギウギ」の音楽を担当しているのは「服部隆之」さんですが、レビューショーの歌劇音楽は作曲家「甲斐正人」さんが担当しています。
ブギウギ舞台演出は「荻田浩一」が担当、元・宝塚歌劇団演出部
「ブギウギ」の華やかなレビューショーを演出しているのは、「荻田浩一(おぎた・こういち)」さんです。
宝塚歌劇団演出部として演出家デビューした荻田浩一さんのプロフィールは、以下の通りです。
大阪府出身。1994年から2008年まで、宝塚歌劇団演出部に在籍。1997年、宝塚歌劇団「夜明けの天使たち」で演出家デビュー。2004年「ロマンチカ宝塚’04~ドルチェ・ヴィータ!~」で文化庁芸術祭演劇部門優秀賞を受賞。宝塚退団後は、OKS日本歌劇団などミュージカルの構成・演出を担当する。
ブギウギ歌劇音楽は「甲斐正人」が担当
「ブギウギ」のレビューショーの音楽を担当しているのは、「甲斐正人(かい・まさと)」さんです。
様々なジャンルで活躍する作曲家・甲斐正人さんのプロフィールは、以下の通りです。
1951年東京生まれ。作曲家として、映画からテレビドラマ、芝居など幅広いジャンルに楽曲を提供。1983年映画「蒲田行進曲」では「日本アカデミー賞」最優秀音楽賞を受賞。帝国劇場、日生劇場、宝塚歌劇団公演など、ミュージカルの音楽監督としても活躍。
USKのレビューで披露される曲は「恋のステップ」「桜咲く国」以外は、「甲斐正人」さんが新しく作曲しています。
他にもの振付師、OSKの劇団員が参加
ダンスは朝ドラ「あまちゃん」の振付などを担当した木下菜津子さん、OSK出身の奥山賀津子さんが協力しています。
そして、USKのレビューショーには「OSK日本歌劇団」から、30人を超える現役の劇団員が参加して華やかなステージを演出しています。
また、スズ子のUSKの先輩・橘アオイはOSK日本歌劇団の男役スター「翼和希」さんが演じています。
ブギウギ内で披露される「レビューショー」は、多くの人数が関わっていて、稽古の時間も大変なんだそうです。それだけ時間をかけている「ブギウギ」で披露されるレビューショーは、見どころの一つです。
また、ドラマ内で登場するレビューショーの演目、スズ子が歌う曲については、以下でまとめています。
まとめ
NHK朝ドラ「ブギウギ」ドラマ内で披露される「梅丸少女歌劇団(USK)」の「レビューショー」は一つの見どころです。
「ブギウギ」でのレビューショーやステージシーンは、舞台演出「荻田浩一」さん、歌劇音楽「甲斐正人」さんが担当しています。
他にも「ブギウギ」の登場人物やスタッフ一覧は、以下をチェックしてください。
無料の「NHKプラス」なら、放送後1週間分の朝ドラ「おむすび」が視聴可能です。ただし、過去1週間以上前の朝ドラを見るためには、有料の「NHKオンデマンド」の契約が必要です。
動画配信サービス「U-NEXT」経由なら「31日間無料トライアル」、初月1,000ポイントもらえるので、「NHKオンデマンド」のお試し視聴が可能です。「おむすび」から過去作「虎に翼」「ブギウギ」「らんまん」「おしん」なども見放題です。
\ お試し視聴可能 /
※「U-NEXT」は2024/11/10時点の情報です。最新情報は「U-NEXT」公式サイトで、ご確認ください。
また、「U-NEXT」をオススメしている理由、注意点などは以下で解説しています。