2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」
「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
“江戸の出版王”と呼ばれた「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。
田沼意次の時代に「黄表紙」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎など、後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。
「べらぼう」第26話「三人の女」では、江戸の町に大きな混乱をもたらした「天明の米騒動」が描かれます。
この「天明の米騒動」を含む「天明の大飢饉」は、「浅間山の大噴火」などの災害が引き金となり、物語の舞台である江戸の暮らしに深刻な影響を与えました。
さらには、田沼意次政権に終止符を打つ転換点となった歴史的出来事です。
「べらぼう」第26話では「天明の米騒動」が描かれる

NHK大河ドラマ「べらぼう」第26話「三人の女」では、江戸の町に混乱をもたらした「天明の米騒動」が描かれます。
米価が昨年の倍に高騰し、庶民の暮らしに大きな打撃を与えた天明の米騒動は、田沼意次を含む幕政全体の混乱にもつながっていきます。
「べらぼう」【第26話】あらすじ
冷夏による米の不作で、米の値が昨年の倍に上昇。奉公人も増え、戯作者たちが集まる耕書堂では、米の減りが早く蔦重(横浜流星)も苦労していた。そこに蔦重の実母、つよ(高岡早紀)が店に転がり込み、髪結いの仕事で店に居座ろうとする。一方、江戸城では、意次(渡辺謙)が高騰する米の値に対策を講じるも下がらず、幕府の体たらくに業を煮やした紀州徳川家の徳川治貞(高橋英樹)が幕府に対して忠告する事態にまで発展する…。
出典:NHK番組表
この「天明の米騒動」を含む「天明の大飢饉」は、浅間山の大噴火や冷害、不漁などの災害が重なった江戸時代最大級の危機となります。
天明の米騒動とは?「天明の大飢饉」は江戸時代最大級の危機

「天明の大飢饉(てんめいのだいききん)」は、江戸時代中期の1782年(天明2年)から1788年(天明8年)にかけて日本全国を襲った、史上最大級の飢饉です。
江戸時代の「三大飢饉」(享保・天明・天保)の中でも最も被害が深刻だったとされます
主な原因は、以下の通りです
- 1770年代から続いた天候不順や冷害
- 1783年の浅間山噴火による火山灰の影響で日照が遮られたこと
- 各地での洪水や不漁
これらが重なり、特に東北地方や北関東で米がほとんど収穫できなくなりました。餓死者は30万人~50万人、関連死を含めると100万人を超えたとも言われています。(※数値に関しては諸説あり)
人々は食べるものがなくなり、雑草や海藻、樹皮などを口にし、最悪の場合は人肉にまで手を出す悲惨な状況も記録されています。
「べらぼう」第25話で描かれた「浅間山噴火」については、以下の記事で詳細をまとめています。

「天明の大飢饉」江戸にはどんな影響があった?庶民と社会の大混乱

江戸の町でも「米騒動」や「打ちこわし」(米屋や商家への暴動)が発生しました。米価が急騰し、庶民は日々の食事にも困るようになり、米屋に押しかけて米の値下げや放出を求める騒動が各地で多発しました。
また、米不足は江戸の出版業界や文化活動にも影響を与え、娯楽や贅沢品への支出が減少。町人や商人も経済的に苦しみ、町民生活から幕政に至るまで、社会のあらゆる側面が不安定化しました。
そして「天明の大飢饉」の混乱の責任を問われて、当時の老中・田沼意次は失脚し、後の「寛政の改革」へと時代が移っていきます
渡辺謙さんが演じる「田沼意次」の政治、生涯については以下の記事で詳細をまとめています。

まとめ
NHK大河ドラマ「べらぼう」で描かれる「天明の大飢饉」について紹介しました。
他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。


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