2021年5月17日スタートの第104作となるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」
ヒロイン・永浦百音(ながうらももね)を演じるのは「清原果耶(きよはらかや)」さんです。
「おかえりモネ」は宮城・登米で育ったヒロインが、気象予報士を目指して上京し、やがて故郷の島(亀島)へ戻り地域に貢献する姿を描くオリジナルストーリーです。
ヒロインの百音が気象予報士なるストーリーなので、ドラマ内でも気象用語がたくさん出てきます。またドラマの印象的なシーンでは、天気に関わる描写があります。
「おかえりモネ」に登場した気象用語、印象的なシーンについて解説していきます。
※「おかえりモネ」で気象用語や天気にまつわるシーンが出たら、随時更新します!
彩雲(さいうん)【第1週第1回など】
NHK連続テレビ小説「#おかえりモネ」に彩雲!彩雲は、いわし雲やひつじ雲などが太陽の近くにいる時に虹色に色づく現象です。雲を作る水滴が光を回折してこの虹色が生まれます。特に上空の風が強い時にいわし雲がレンズ状になると、天女の羽衣のような大規模な彩雲に出会える事があります。#天気の図鑑 pic.twitter.com/UVcYAEql0U
— 荒木健太郎 (@arakencloud) May 16, 2021
「おかえりモネ」の第1週第1話ではヒロイン・永浦百音が洗濯物を干している時に空を見上げて
「なにあれ。きれー」
と独り言をしゃべる場面があります。第1週には何度も登場している虹色に光る雲が「彩雲(さいうん)」です。
彩雲は、上空の比較的薄い雲がその縁に沿うように赤、黄、緑などの色に分かれて見える現象です。この現象は、太陽の光が雲の粒を回り込んで進む(これを回折といいます)ことにより発生します。
出典:気象庁HP
ヒロイン・百音が何かを始める時、希望を持つシーンで度々、彩雲のシーンが登場しています。
移流霧(いりゅうぎり)霧はいつか晴れる
東日本大震災が起きた時、地元の離島・亀島にはいなかった百音。「おかえりモネ」第1週第5回放送では、震災時に「何も出来なかった」と涙ながらに語るシーンがあります。
その時にお天気キャスターの朝岡覚と一緒に見ていたのが、「移流霧(いりゅうぎり)」です。朝岡には「霧はいつか晴れる」と言われ、一つの希望を見つけたようなモネでした。
移流霧は、暖かく湿った空気が冷たい地表面や水面の上を移動するときにできる霧です。
東日本大震災が起きた時、地元・亀島にはいなかった理由、「何も出来なかった」と語るモネの葛藤については以下でまとめています。
気仙沼などで見られる気嵐(けあらし)・蒸気霧(じょうきぎり)
けあらし!こちらが「気嵐」です。寒さの厳しい冬の時期、冬を運ぶ風物詩として、気仙沼湾に現れる「蒸気霧」です。#おかえりモネhttps://t.co/sA3CnhSPkz pic.twitter.com/se2YJk8c7v
— 気仙沼さ来てけらいんWEB (@KesennumaWeb) July 8, 2021
朝岡覚と一緒に「移流霧」を見ているシーンでは、地元・亀島では「移流霧」に似た気嵐(けあらし)を、気仙沼の海で見るのが好きだったとドラマ内で、モネが語っています。
冬を運ぶ風物詩「気嵐」
早朝の気仙沼湾に立ちこめる薄い霧。初冬のよく晴れた日だけに見られるこの景色は、「気嵐(けあらし)」と呼ばれる現象です。気嵐は秋が終わる頃に発生するため、冬の訪れを示すものとして知られています。
出典:JTB公式HP
気あらしは正確な用語では「蒸気霧(じょうきぎり)」と呼ぶそうです。
大気より海水の温度が高い時、海面から蒸発した水蒸気が、大気によって急激に冷やされ起こる現象です。移流霧に似ていますが、少し違う霧の現象です。
ちなみにモネの地元・亀島はドラマ内の架空の島です。
※「おかえりモネ」で気象用語や天気にまつわるシーンが出たら、随時更新します!
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