「ブラッサム」父・清治は死ぬ?モデル・宇野俊次の最期と千代15歳の転機
朝ドラ「ブラッサム」で、ヒロイン・葉野珠の父「葉野清治(はの・きよじ)」を演じるのが、渡部篤郎(わたべ・あつろう)さんです。
家族に厳しく、自らは働かずに本家からお金を受け取って暮らす清治は、今後どのような最期を迎えるのでしょうか。
史実では、珠のモデルとなった作家・宇野千代の実父「宇野俊次」が、千代が15歳だった1913年(大正2年)に亡くなっています。
清治と重なる父・宇野俊次の人物像と最期、そして父の死が宇野千代の人生に与えた影響を、ドラマの設定とあわせて解説します。
「ブラッサム」父・葉野清治とは?渡部篤郎が演じる厳格な父
朝ドラ「ブラッサム」で、渡部篤郎さんが演じる葉野清治のキャラクターは以下の通りです。
葉野清治は、1908年(明治41年)の山口県岩国(現在の山口県岩国市)で暮らす、ヒロイン・葉野珠の父です。岩国の蔵元「葉野酒造」の長男ですが、本家の家督(家を継ぐ立場)を弟の清重に譲り、その見返りとして毎月給金を受け取って、自らは働かずに暮らしています。
清治は珠のしつけにはとにかく厳しく、【第2話】では、羽織を準備していなかったことを叱られた珠が、罰として蔵に一晩閉じ込められる場面も描かれました。
珠の家族構成や、父・清治、継母・リョウ、弟妹については、以下の記事で詳しくまとめています。
父・清治の最期とは?史実では宇野千代15歳のときに父が死去
「ブラッサム」は、作家・宇野千代をモデルに、その生き方を大胆に再構成したフィクションです。
そのため、葉野清治と宇野千代の父・宇野俊次を、まったく同じ人物として考えることはできません。ただし、しつけに厳しく、定職に就かずに暮らす清治の人物像には、俊次と重なる部分が多くみられます。
史実では、1913年(大正2年)2月8日、宇野千代が15歳のときに、父・俊次が57歳で病没しています。
このとき千代は、岩国高等女学校の3年生でした。ドラマでも、珠が少女から大人へと成長していく時期に、父・清治との大きな別れが描かれる可能性があります。
宇野俊次はどんな父親だった?「スパルタ式」の厳しい教育
宇野千代(出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」)
宇野千代の父・宇野俊次は、かなり個性的な人物でした。
千代自身の回想によると、俊次は競馬や博打など、あらゆる道楽にふけった父親でした。本家からの仕送りで働かずに暮らしていたことや、カナリアを飼い、娘を裸足で使いに出した教えなど、清治と重なる俊次の暮らしぶりについては、以下の記事で詳しく解説しています。
子供たちに対しては「スパルタ式」の厳しい教育を施し、家での会話は、父が命令して千代が答えるだけだったといいます。
また、1911年(明治44年)、女学校に通っていた千代は、父の命令で従兄弟のもとへ嫁がされています。ただしこの結婚は長続きせず、千代はわずか10日で実家に戻りました。
その一方で、小学校時代の千代は成績優秀で、毎年春に旧岩国藩主・吉川家(きっかわけ)から褒美を受けていました。俊次はその褒美の品を手に、料理屋や道具屋、株式相場の店などへ娘を連れて歩き、誇らしげに自慢することもあったのです。
ただ怖いだけではなく、娘の優秀さを誇りに思う一面も持った父親でした。
ドラマでも【第4話】で、珠が「父について」の綴方(つづりかた・明治時代の小学校での作文)を書き上げ、父親の前で発表する場面が描かれました。はじめは興味を示さなかった清治ですが、珠の発表の番になると教室に姿を見せ、娘の作文を聞いて喜ぶ姿が描かれています。
厳しい一方で娘の優秀さを誇らしげに自慢した俊次の一面が、清治にも重ねられていると考えられます。
父・宇野俊次の死後、千代と継母リュウは「解放」された
宇野俊次の死は、15歳だった千代の生活を大きく変えました。
厳格な父が亡くなったことで、子供たちだけでなく、当時30歳だった継母・リュウも解放感を得たとされています。
俊次が生きている間は、人形芝居や猿芝居が家の近くに来ても見に行くことができず、家族は息をひそめるように暮らしていました。
しかし父の死後、家の雰囲気は一変します。
近所の人たちも、お悔やみを述べたあとで、これからは気楽に暮らせるだろうと、ひそかに声をかけてくれたほどでした。
千代は継母に連れられて、浪花節(なにわぶし・三味線を伴奏に物語を語る芸能)を聞きに出かけるようになります。のちに千代は自伝『生きて行く私』の中で、このとき初めて聞いた浪花節が、芸術への最初の目覚めだったと振り返っています。
父の死は悲しい出来事である一方、千代が自分の世界を広げていく大きな転機になりました。
「父からの解放」は珠が自分の人生を歩み始める転機?
宇野千代にとって、父・俊次の死は単なる家族との別れではありませんでした。
父の死と同じ1913年(大正2年)、千代は文学に興味を持ち始め、別の名前を使って雑誌「女子文壇」などに投稿したり、文学サークルを始めたりしています。
1914年(大正3年)、16歳のときに女学校を卒業すると、地元の小学校で代用教員(正式な資格を持たない臨時の教員)として働き始めました。
その後は故郷・岩国を離れ、京城(現在の韓国・ソウル)、京都、東京、札幌などへ移り住みながら、小説家への道を歩んでいきます。
ドラマでも、父・清治との別れが、珠が作家を目指して歩み出すきっかけとして描かれることになりそうです。
葉野珠の実在モデル・宇野千代の生涯については、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
「ブラッサム」で渡部篤郎さんが演じる葉野清治は、ヒロイン・珠に厳しく接する父親です。
「ブラッサム」はフィクションのため、清治と宇野千代の父・宇野俊次を同一人物とはいえません。一方、史実では1913年(大正2年)2月8日、宇野千代が15歳のときに、父・俊次が57歳で亡くなっています。
父の死によって千代と継母・リュウの暮らしは大きく変わり、千代が芸術や文学の世界へ目を向けていくきっかけにもなりました。
他にも「ブラッサム」のキャストや相関図は、以下の記事でまとめています。
放送後1週間以内なら、ネットで見られる「NHK ONE」で「風、薫る」を視聴できます。ただし、1週間を過ぎた回は、有料の「NHKオンデマンド」で視聴できます。
そこでオススメなのが、動画配信サービス「U-NEXT」を経由して「NHKオンデマンド」に登録する方法です。
- U-NEXTは31日間の無料トライアルあり
- 登録時に1,000円分のポイントがもらえる
- そのポイントをNHKオンデマンド「まるごと見放題パック」に使える
- 「風、薫る」から過去作「ひよっこ」「ひまわり」「おしん」なども見放題
\ お試し視聴可能 /
※2026/09/07時点の情報です。最新情報は「U-NEXT」公式サイトで、ご確認ください。
また、「U-NEXT」をオススメしている理由、注意点などは以下で解説しています。

