ばけばけ PR

「ばけばけ」パイナップルは明治時代の日本・松江に存在した?伝来時期と史実

「ばけばけ」パイナップルは明治時代の日本・松江に存在した?伝来時期と史実

2025年後期放送のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロイン・松野トキは、「髙石あかり」さんが演じます。ドラマのあらすじは、以下の通りです。

外国人教師「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)」と、その妻「セツ」をモデルにしたオリジナル作品。

舞台は明治時代の松江。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)は、怪談を愛する外国人教師・ヘブン(トミー・バストウ)と出会い、心を通わせていく。

言葉も文化も異なるふたりは、怪談に込められた人々の想いを通じて、互いを支え合いながら、目には見えない“人の情”に寄り添って生きていく。

 

「ばけばけ」【第39話】ではフルーツの「パイナップル」が登場、トキとタエが初めて食べる印象的なシーンがありました。

ドラマの舞台設定は1890年(明治23年)ですが、当時の日本でパイナップルが手に入ったのでしょうか?

パイナップルの起源や日本への伝来時期を、史実に基づいて解説します。

 

「ばけばけ」第39話、トキは初めてパイナップルを食べる

「ばけばけ」第39話、トキは初めてパイナップルを食べる

「ばけばけ」【第38話】では、ヘブン(トミー・バストウ)先生がトキに、パイナップルの”お使い”を頼む場面が描かれます。

そして【第39話】タエ(北川景子)の家を訪ねたトキが、パイナップルを戸惑いながら切って、美味しく食べるシーンがあります。

また、家族そろってパイナップルを祖父・勘右衛門のちょんまげに見立てるという、ほほえましい演出もありました。

 

パイナップルの歴史と日本への伝来|いつ・どこで広まった?

パイナップルの歴史と日本への伝来|いつ・どこで広まった?

劇中で登場したパイナップルの起源、そして明治時代の島根・松江でも手に入ったのでしょうか。

 

パイナップルの起源とは?南米から世界へ広がったルーツを解説

パイナップルは、南アメリカの熱帯地域(主にブラジルやパラグアイ)を原産地とするフルーツです。

15世紀末、クリストファー・コロンブスが新大陸を探検した際にカリブ海諸島で発見し、スペインを通じてヨーロッパに伝わりました。

その後、17世紀にはオランダ人やスペイン人によってアジアや東南アジアに持ち込まれ、フィリピンや台湾などで栽培が始まりました。

 

日本にパイナップルが伝わったのはいつ?小笠原・長崎・沖縄の史実

日本では1830年、小笠原諸島父島への植栽が最初の記録とされ、1845年にはオランダ船によって長崎にもたらされたと伝えられています。​

また、1866年(または1868年)、石垣島沖で座礁したオランダ船から沖縄県石垣島に苗が漂着し、沖縄地方にも伝来しました。ただし、本格的な商業栽培が始まるのは昭和時代以降です

 

明治時代にパイナップルは日本で流通していた?入手ルートを考察

明治初期、日本におけるパイナップルの存在は、主に外国人居留地や、輸入果物を扱う商人によってもたらされました。

特に横浜・神戸などの港町では、明治10年代(1870年代後半)にはすでにパイナップルの輸入が始まっていたと考えられています。

当時の新聞広告や商業記録からも、東京や大阪の高級果物店で、珍しい南国果物として「パインアップル(Pine Apple)」が販売されていた記録が残っています。

ただし、価格は高価で、庶民の手が届くようなものではありませんでした。

 

1890年(明治23年)に松江で購入できた可能性は?

1890年当時、島根県松江市は、都市規模としては中程度の地方都市にあたります。

海運を通じて大阪や神戸とつながりがあり、薬種問屋や酒造業、舶来品を扱う商店なども存在していたため、ごく少量であればパイナップルの入手は可能だったと考えられます。

劇中にトキがパイナップルを購入するシーンはないので、あくまで推測になります。トキは、松江で唯一の舶来品店「山橋薬舗」でパイナップルを購入したのかもしれません。

「山橋薬舗」は、トキが初めてビールを買った店として登場しており、パイナップルのような珍しい果物も取り扱っていたという設定なのかもしれません。

松江で唯一の舶来品店「山橋薬舗」の店主・山橋才路を演じるのは、個性派俳優「柄本時生」さんです。「山橋薬舗」の実在モデルの詳細は、以下の記事で解説しています。

山橋薬舗・山橋才路(柄本時生)のモデルは?「ばけばけ」橘泉堂山口卯平衛商店の史実を紹介
山橋薬舗・山橋才路(柄本時生)の実在モデルは?「ばけばけ」橘泉堂山口卯平衛商店と小泉八雲の関係NHK朝ドラ「ばけばけ」に登場する山橋薬舗と山橋才路(柄本時生)のモデルは実在した?老舗薬局「橘泉堂山口卯平衛商店」と小泉八雲との関係も解説します。...

 

まとめ

朝ドラ「ばけばけ」【第39話】では、1890年の松江でトキとタエがパイナップルを味わう様子が描かれました。

パイナップルは明治期にすでに日本へ伝来しており、松江など港町では高級果物として販売されていた可能性が高いです。

他にも「ばけばけ」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

「ばけばけ」キャスト&相関図まとめ、俳優・子役・スタッフ一覧
「ばけばけ」キャスト&相関図まとめ、俳優・子役・スタッフ一覧NHK朝ドラ「ぱけばけ」キャスト&相関図まとめ、出演者・子役・スタッフ情報を一覧にして紹介します。...
ABOUT ME
大森拓也
放送作家、物書き、フリーライター歴20年以上です。放送作家としての仕事についてはこちらで記載しています⇒https://note.com/hearty_takin9949
朝ドラ【再放送/見逃し】動画を見る方法
朝ドラ【再放送/見逃し】動画を見る方法

無料の「NHK ONE」なら、放送後1週間分の朝ドラ「ばけばけ」が視聴可能です。

ただし、過去1週間以上前の朝ドラを見るためには、有料の「NHKオンデマンド」の契約が必要です。※ドラマの放送があった1週間後から、「NHKオンデマンド」配信されます。

動画配信サービス「U-NEXT」経由なら「31日間無料トライアル」、初月1,000ポイントもらえるので、「NHKオンデマンド」のお試し視聴が可能です。「ばけばけ」から過去作「あんぱん」「虎に翼」「ブギウギ」「らんまん」「おしん」なども見放題です。

\ お試し視聴可能 /

【U-NEXT】で見る

※2025/11/04時点の情報です。最新情報は「U-NEXT」公式サイトで、ご確認ください。

また、「U-NEXT」をオススメしている理由、注意点などは以下で解説しています。

関連記事:NHKオンデマンドは「U-NEXT」経由がお得