NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルにしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
朝ドラ「あんぱん」第110話では、嵩のモデル「やなせたかし」さんが手掛けた、実在の絵本『やさしいライオン』が登場しました。
史実でもラジオドラマとして制作された『やさしいライオン』は、その後、絵本やアニメとしても展開され、今なお多くの人々の心を打ち続けている感動作です。
【あんぱん第110話あらすじ】羽多子がラジオドラマの緊急依頼を受ける

【第110話(2025/08/29)】のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は、羽多子(江口のりこ)と同居生活をスタート。
そんな中、電話に出た羽多子が、嵩に届いたラジオドラマ脚本の緊急依頼を代わりに引き受けてしまいます。
焦る嵩に、のぶは謝罪しますが、嵩は何かを思い出し、昔描いた一枚の絵を取り出します。それは、ライオンと犬のような親子の絵。のぶはその話に引き込まれ、「子どもとお母さんの話だから」と書くことをためらう嵩の背中を押します。
翌朝、嵩が書き上げた『やさしいライオン』がラジオから流れ出すと、その優しい物語は多くのリスナーの胸に深く届くことに。
「やなせたかし」絵本作家デビュー『やさしいライオン』とは?「アンパンマン」へつながる原点

朝ドラ「あんぱん」で嵩が手掛けたラジオドラマ『やさしいライオン』は、史実でも「やなせたかし」さんの絵本作家デビュー作にして、今なお読み継がれているロングセラー作品です。
『やさしいライオン』誕生秘話、急なラジオドラマから誕生、そして『あんぱんまん』へ
『やさしいライオン』はもともと、「やなせたかし」さんが文化放送のラジオドラマとして1967年(昭和42年)に制作された作品です。
やなせさんは当時、文化放送で台本の仕事もしており、ある日ディレクターから「とにかく明日までに何か書いてくれ」と急な依頼を受けました。時間もテーマを練る余裕もなかった中で、以前書いていた短いコント「やさしいライオン」をもとに30分のドラマに仕上げました。
ラジオドラマでは音楽はボニージャックスが歌唱、作曲は磯部俶(いそべ・とし)さんが手がけました。
放送後、このラジオドラマは思いがけず大きな反響を呼び、1969年(昭和44年)にフレーベル館から絵本として刊行されることになります。
この『やさしいライオン』のヒットで、「やなせたかし」さんのもとには子ども向け絵本の仕事が増え、次に手掛けた絵本が『あんぱんまん』です。
『やさしいライオン』あらすじ|親子の絆がテーマの名作絵本
物語は、動物園で育てられたライオンの赤ちゃん「ブルブル」が主人公。母ライオンを失い、犬の「ムクムク」に育てられます。
ムクムクはブルブルに愛情を注ぎ、子守唄を歌いながら育てますが、やがて別れの時がやってきます。成長したブルブルは檻の中の生活に戻るも、母のようなムクムクを忘れられず、最後は——。
親子の愛、種を超えた絆、そして別れの切なさが丁寧に描かれ、子どもへの読み聞かせにもぴったりの絵本です。
手塚治虫の元で「やさしいライオン」はアニメ映画化

ラジオドラマから絵本として出版された『やさしいライオン』はその後、「やなせたかし」さんと「手塚治虫」さんの特別なつながりによって、短編アニメとして映画化されることになります。
『千夜一夜物語』から生まれたアニメ映画版『やさしいライオン』
1969年、手塚治虫さんが製作総指揮を務めた劇場用映画『千夜一夜物語』の美術・キャラクターデザインに、当時大人向け漫画を手がけていた「やなせたかし」さんを抜擢。手塚さんは「やなせたかし」さんの絵柄を気に入り、直接依頼したといいます。
映画は商業的にもヒットし、「ヒットはやなせさんの功績」と感じた手塚治虫さんは、御礼として「好きな映画を、うちのスタッフで自由に作ってください。お金は全部ぼくが出します」と申し出たそうです。
こうして生まれたのが、短編アニメ『やさしいライオン』でした。
手塚治虫のスタジオ「虫プロダクション」による製作秘話

この作品の制作は、「手塚治虫」さんが創設した虫プロダクションで行われました。しかし、社内の役員会では「そんな実験映画に予算は出せない」と反対の声もあったとのこと。
それでも、「手塚先生のポケットマネーでやる」という形で最終的にGOサインが出され、1970年(昭和45年)に短編映画『やさしいライオン』が完成します。
朝ドラ「あんぱん」で手塚治虫さんをモデルとした「手嶌治虫(てじま・おさむ)」は、若手俳優・眞栄田郷敦さんが演じています。「手塚治虫」さんと「やなせたかし」さんの関係の詳細については、以下でまとめています。

まとめ

朝ドラ「あんぱん」第110話に登場した嵩が手掛けたラジオドラマ『やさしいライオン』は、史実でも「やなせたかし」さん絵本作家デビュー作です。
他にも、「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。


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