NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルにしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
「あんぱん」の主人公・嵩は、「東京高等芸術学校」卒業後、東京の製薬会社に就職します。
嵩が就職した製薬会社には実在モデルがあるのか?紹介します。
朝ドラ「あんぱん」嵩は卒業後、東京の製薬会社に就職

朝ドラ「あんぱん」では、嵩(北村匠海)は「東京高等芸術学校」卒業後、東京の製薬会社に就職します。
これは、嵩のモデルであるアンパンマンの生みの親「やなせたかし」さんの史実どおりです。やなせさんは1940年(昭和15年)に高等工芸学校(現・千葉大学工学部)を卒業後、戦前の「東京田辺製薬」の宣伝部に就職しています。
「やなせたかし」さんにとって医師であり育ての親でもあった伯父・柳瀬寛さんに安く薬を卸すことができるなど、役に立てるかもしれないと思っての就職でした。

嵩の伯父・柳井寛(竹野内豊)の実在モデル「柳瀬寛」さんの史実については、以下の記事でまとめています

嵩が就職した製薬会社のモデルは「東京田辺製薬(現:田辺三菱製薬)」

嵩のモデルである「やなせたかし」さんは、実際に「東京田辺製薬株式会社」の宣伝部に勤めていた経歴があります。
戦前から新聞広告や販促印刷物による宣伝活動に力を入れており、当時としては先進的な企業でした。
東京田辺製薬とは?会社の歴史と特徴
「東京田辺製薬」のルーツは、明治34年(1901年)に創業された薬種問屋「田邊元三郎商店」。1921年には株式会社化され、医薬品の製造・販売を本格化します。
1936年には、日本で初めてビタミンCの合成に成功し、「アスコルチン」として製品化。当時の日本において、最先端の医薬品メーカーの一つでした。
その後、「東京田辺製薬」は徐々に事業を拡大。戦後は三菱ウェルファーマ(旧三菱化学)と統合され、2007年に田辺製薬(大阪)と再統合して「田辺三菱製薬」が誕生しました。
東京田辺製薬・宣伝部での「やなせたかし」さんの役割

「やなせたかし」さんが所属していた宣伝部は、パッケージデザイン、新聞広告、薬局向けパンフレットなど、視覚的に薬の効果を伝えるための広報物を制作していました。
同社では、戦前の段階から新聞広告や薬局向けパンフレット、パッケージデザインなどを通じた宣伝活動に積極的に取り組んでおり、当時としては比較的早い段階から広報活動を重視していた企業の一つといえます。
特に、イラストやデザインの知識を活かせる部署だったため、「東京高等工芸学校」で美術を学んだ「やなせたかし」さんにとってはスキルが活かされた職場でした。
しかしその後、「やなせたかし」さんは1941年(昭和16年)に徴兵され、戦地へと赴くことになります。
「あんぱん」崇の実在モデル「やなせたかし」の生涯については、以下の記事で詳細をまとめています。

まとめ

朝ドラ「あんぱん」で描かれる嵩の就職先は、「やなせたかし」さんが実際に勤めていた「東京田辺製薬・宣伝部」がモデルになっています。
他にも、「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。


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