NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルとしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
朝ドラ「あんぱん」嵩(北村匠海)が通う「東京高等芸術学校」の教師、レジェンド声優・山寺宏一さんが演じる「座間晴斗」です。
授業中に生徒を外に連れ出したり、「毎日銀座に行ってこい」と説いたりと、常識にとらわれない教育スタイルで、嵩にとって大きな転機となる存在です。
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「あんぱん」山寺宏一演じる座間晴斗(ざま・はると)とは?

嵩が上京して通う「東京高等芸術学校(モデル:東京高等工芸学校)」で教鞭を執る恩師が「座間晴斗(ざま・はると)」です。
授業中に生徒を外に連れ出したり、「毎日銀座に行ってこい」と説いたりと、常識にとらわれない教育スタイルで、嵩にとって大きな転機となる存在です。
朝ドラに登場する「座間晴斗」のキャラクターのベースには、嵩のモデル「やなせたかし」さんが実際に出会った恩師「杉山豊桔」さんの存在があります。
また、嵩が通う「東京高等芸術学校」のモデル「東京高等工芸学校」の詳細については、以下の記事でまとめています。

実在モデル・杉山豊桔(すぎやま・とよき)とは?やなせたかしの“人生を変えた先生”

座間晴斗の実在モデルとされる「杉山豊桔(すぎやま・とよき)」さんは、「やなせたかし」さんが在籍した東京高等工芸学校(現・千葉大学工学部)で、図案科を担当していた教育者です。
芸術を「技術」だけではなく「感性」「人間性」として捉える視点を持ち、当時の教育界では異色ともいえる存在でした。
「やなせたかし」さんは、杉山先生の影響を生涯忘れず、著書でも「杉山先生に出会わなければ、僕の人生は違っていた」と語っています。
朝ドラでも描かれる「杉山豊桔」さんのエピソードは以下があります。
「1日1回は銀座へ行ってこい」感性を育てる街歩きのすすめ
「やなせたかし」さんが杉山先生を語った言葉の中でも、特に印象深いのが、
「ここは銀座に近い。一日に一度ぐらい銀座に出て散歩するのがいい」「机にかじりついているより、銀座で遊んでいたほうがよほど感性がよくなる」
という教えだったとされています。
学生たちに「街こそが最高の教科書だ」と語り、銀座で展示会やショーウィンドウ、建築、カフェなど、あらゆるものを観察して“本物の感性”を養うよう勧めました。
この体験を通して、「やなせたかし」さんは現実の中にある「芸術性」と「人間味」に目を開かれたといいます。杉山先生の指導は、創作と人生を地続きに考えるやなせの礎となったのです。
「図案科に入ったって、デザイナーにならなくていい」
杉山先生は、進路や将来についても型にはめることをしませんでした。「やなせたかし」さんが語っている杉山先生のもうひとつの名言が、
「図案科に入ったからといって、デザイナーにならなくてもいい。小説家でもタップダンサーでも何でもいいんだ」
というもの。美術は人生を豊かにする手段であり、職業に結びつけなくてもよいという柔軟な考え方です。
「やなせたかし」さんが、漫画家・作詞家・舞台美術・放送作家と、多彩な表現者として生きた背景には、この言葉がありました。
「図案科の歌」も史実だった?伝承された“ナンセンス歌”
劇中で座間晴斗が嵩たち生徒に教える、「ワッサワッサワッサリンノ モンチキリンノホイ」から始まる謎めいた“図案科の歌”。
これは「東京高等工芸学校」では“図案科の歌”として、学生たちの間で口ずさまれていた実在の歌です。
伝承されたナンセンス歌「図案科の歌」は、以下の記事で詳細をまとめています。

座間晴斗を演じる声優・山寺宏一、アニメ「アンパンマン」ではチーズなど
映画『マインクラフト/ザ・ムービー』の日本語吹替え版の試写を3Dで観ました。
最っっっっっ高に面白いです!
初ジャック・ブラックで不安もあったんですが「まだまだテンション高く叫んだり歌ったりする役が出来る」という自信にもなりました。… pic.twitter.com/J2LjH1GeVc— 山寺宏一 (@yamachanoha) April 18, 2025
「山寺宏一(やまでらこういち)」さんは声優だけでなく、モノマネ番組、ラジオパーソナリティ、MCなどマルチに活躍しています。
NHK朝ドラは「半分、青い。」「なつぞら」「おかえりモネ」に続く、「あんぱん」が4回目の出演です。プロフィールは以下の通りです。
生年月日 | 1961年6月17日 |
---|---|
星座 | ふたご座 |
出身地 | 宮城県 |
主な出演作は、新世紀エヴァンゲリオン(加持リョウジ)、ルパン三世(銭形警部)、それいけ!アンパンマン(めいけんチーズ、カバオくん、ジャムおじさん)、スティッチ!(スティッチ)など。
山寺宏一さんはインタビューで、「やなせたかし」さんとはアニメ「アンパンマン」のアフレコ現場などで何度も会っており、 「バイタリティとサービス精神のあふれる方だった」と答えています。
また、「山寺宏一」さんはアニメ「アンパンマン」では以下の役を演じています。
- ジャムおじさん(増岡弘さんの後を継ぎ2019年から)
- めいけんチーズ
- かまめしどん
- ゆずじいや(2代目声優を担当)
- カバオ
朝ドラ「あんぱん」に出演しているアンパンマン声優は、以下の記事で詳細をまとめています。

まとめ

朝ドラ「あんぱん」嵩の恩師・座間晴斗のモデルは、東京高等工芸学校の「杉山豊桔」先生です。座間晴斗はレジェンド声優・山寺宏一さんが演じます。
他にも「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。


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