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朝ドラ「あんぱん」甲乙丙丁(こうおつへいてい)とは?【昭和10年の成績表を解説】

朝ドラ「あんぱん」甲乙丙丁(こうおつへいてい)とは?【昭和10年の成績表を解説】

NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。

漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルとしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。

戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。

朝ドラ「あんぱん」【第16話】に登場したヒロイン・朝田のぶと嵩の学校の成績表。

そこに書かれていたのは「甲乙丙」という文字、さらに嵩の成績表には見慣れない「丁(てい)」の文字がありました。

物語の舞台である昭和10年(1935年)当時の成績表「甲乙丙丁」は、何を表すのか紹介します。

 

昭和10年の成績表、甲乙丙丁(こうおつへいてい)とは?意味を解説

昭和10年の成績表、甲乙丙丁(こうおつへいてい)とは?意味を解説

「甲乙丙丁」は、成績や順位を4段階で評価するための表現です。

現代でいう「A・B・C・D評価」に近いもので、明治時代から昭和初期にかけて日本の学校で広く使われていました。

当時の成績表評価現代だと
優秀A
良いB
普通C
不可(よくない)D

つまり、「甲」が一番よくて、「丁」が一番下の評価になります。

 

嵩の成績は?「丁(てい)」はどういう意味だった?

朝田のぶと嵩が手にしていた成績表にも、この「甲乙丙」が書かれていました。

成績がかんばしくない”のぶ”と嵩の成績表には「乙丙」が多く、なかでも嵩の数学は「丁(てい)」評価です。

「丁」は、現代で言うところの「赤点」レベル。授業についていけていなかったり、学業態度に問題があるとされる成績でした。

嵩は数学のテスト中、問題の意味すらわからず、答案用紙の裏に先生の似顔絵漫画を書いていたら先生が怒り、「丁」になります。

「丁」が多いというのは当時でも「かなり、よくない成績だった」と周囲から見られるということです。

成績がイマイチの二人ですが”のぶ”は教員を目指し、女子のエリートが通う「女子師範学校」、嵩は男子の超エリート進路「高知第一高等学校(旧制高等学校)」を目指して勉強します。

「女子師範学校」と「高知第一高等学校」の当時の難易度については、以下の記事で解説しています。

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昭和10年(1935年)当時の成績表の状況

昭和10年(1935年)当時の成績表の状況

昭和10年ごろは、まだ「甲乙丙丁」や「甲乙丙」などの漢字による成績評価が使われていました。

ただし、昭和13年(1938年)の学籍簿改訂で、成績評価は「10点法」や「優良可」などに切り替わり、甲乙丙丁は徐々に使われなくなっていきます。

「丁」は実際にはあまり使われなかった、という記述もありますが、制度上は存在し、落第や不可の意味を持っていました。

 

まとめ

朝ドラ「あんぱん」で登場した「甲乙丙丁」は、昭和10年当時の成績表の一種でした。

  • 「甲」は優秀
  • 「乙」は良い
  • 「丙」は普通
  • 「丁」は不可(よくない)

と4段階で成績が評価されていたことがわかります。

他にも「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

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