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「べらぼう」家基は暗殺?黒幕の正体は誰?「死を呼ぶ手袋」の意味と史実を解説

「べらぼう」家基は暗殺?黒幕の正体は誰?「死を呼ぶ手袋」の意味と史実を解説

2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」

「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。

“江戸の出版王”と呼ばれた「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。

田沼意次の時代に「黄表紙」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎など、後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。

 

「べらぼう」【第15話】「死を呼ぶ手袋」では、将軍・徳川家治の嫡男である家基(奥智哉)が、鷹狩りの最中に急死するという衝撃的な展開が描かれました。

タイトルに込められた「死を呼ぶ手袋」の意味、そしてドラマの描写と実際の史実をもとに、家基の死にまつわる真相について解説します。

※この記事の内容は、当サイトが運営する「YouTube」で解説しています。動画でご覧になりたい方は、以下をご視聴ください。

 

徳川家基が鷹狩り中に急死、親指を噛む癖が仇に【べらぼう第15話】

徳川家基が鷹狩り中に急死、親指を噛む癖が仇に【べらぼう第15話】

【第15話】では、徳川家治の嫡男・家基(奥智哉)が、鷹狩りの最中に突然苦しみ出し、そのまま命を落とします。

家基は“親指を噛む癖”があり、苦しみ出したのはその癖の直後。そして、手には色鮮やかな手袋をはめていました。

その手袋は、家基と因縁深い田沼意次(渡辺謙)から贈られたもので、ドラマの中では「手袋に毒が仕込まれていたのでは?」と暗示されるような描写です。

「べらぼう」のドラマ内で、徳川家治(眞島秀和)の嫡男・家基は「西の丸様」と呼ばれます。江戸城「西の丸」については、以下で詳細をまとめています。

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第15話タイトル「死を呼ぶ手袋」の意味とは?

物語の鍵となる“手袋”はその後、松平武元(石坂浩二)が保管することになります。

家基の急死により、松平武元は田沼意次(渡辺謙)を失脚させるための証拠として利用されるかと思われましたが、意次と武元は今後の対処を話し合うことに。

ところが直後、武元も急死。手袋は何者かに持ち去られてしまいます。

【第15話】タイトル「死を呼ぶ手袋」の手袋は、家基と松平武元の“連鎖する死”を象徴する存在として描かれています。

 

「べらぼう」家基の死、黒幕の正体は?手袋の行方と政争の裏側

徳川家治の嫡男・家基(奥智哉)で最も利益を得るのは、将軍後継争いに関与する一橋家や清水家など「御三卿」の面々です。

「御三卿」(将軍家の補佐的家系)と「御三家」(将軍継承資格を持つ家系)については、以下で詳細をまとめています。

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一方で、家基と不仲だった田沼意次が関与を疑われつつも、武元との対話の中で今後の対処を模索していた様子も描かれます。

しかし、武元の死と手袋の消失により、「真の黒幕」の存在が浮かび上がってきます。

家基の死を巡る毒殺説には二つの有力な説があります。ひとつは、将軍就任によって失脚を恐れた田沼意次による毒殺説。ただし、「べらぼう」では意次が首謀者ではないことが明示されています。

もう一つの有力な説は、一橋治済によるものです。治済は、自身の嫡男・豊千代(後の徳川家斉)を将軍に就けることで、一橋家の勢力を幕政の中枢にまで伸ばそうという野心を抱いていたとされます。田沼意次に疑惑の目を向けさせながら、裏で巧妙に手を回した可能性は十分にあります。

※あくまで「べらぼう」内のストーリーに基づく推測で、史実については後述します。

もしかすると「べらぼう」では、一橋治済(生田斗真)がこの黒幕として、描かれているのかもしれません。

 

【史実解説】家基の毒殺、手袋は実話か?

【史実解説】家基暗殺、手袋は実話か?

「べらぼう」【第15話】で描かれた、鮮やかな手袋や家基が死去するエピソードの史実を解説します。

 

家基死去の史実とは?

徳川家基(とくがわ・いえもと)は、江戸幕府第10代将軍・徳川家治の嫡男として生まれた人物です。

1762年に誕生し、将軍継承者として大切に育てられましたが、1779年(安永8年)、わずか18歳で急逝しました。

史実によれば、鷹狩りの帰りに立ち寄った品川の東海寺で休息中、突然体調不良を訴え、江戸城に緊急搬送されました。その後、療養の甲斐なく、発症から3日後の2月24日に江戸城で息を引き取ります。

死因については、「天然痘」や「持病の悪化」など諸説あるものの、公式記録では病死とされています。ただ、その若すぎる死と微妙なタイミングから、「暗殺説」も根強くささやかれてきました。

 

田沼意次が手袋を贈ったのは本当?

田沼意次が家基に手袋を贈ったという話、そしてその手袋に毒が仕込まれていたという描写は、ドラマ独自のフィクションです。

ただし、田沼意次が実際に政敵を多く抱えていたこと、家基を推していた一派と対立していたことから、意次に暗殺の疑惑がかかるのは、時代背景的にリアリティのある脚色かと思います。

 

まとめ

NHK大河ドラマ「べらぼう」徳川家基の死は、史実上は「病死」とされ、手袋や鷹狩の描写はドラマオリジナルの演出です。

しかし、家基の死が政争に大きな影響を与えたことは事実で、そこに毒殺説や陰謀論が生まれた背景があります。「べらぼう」は、これらの事実を元に脚色されています。

他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。

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