NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルとしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
朝ドラ「あんぱん」各週のサブタイトルには、実在のモデルである「アンパンマン」の作者・やなせたかしさんの言葉が深く関わっていると考えられます。
サブタイトルは、やなせさんが遺した数々の詩や言葉、エッセイから引用・着想を得たもので、その週のテーマや登場人物の心情などがリンクしていると推測しています。
朝ドラ「あんぱん」各週サブタイトルの由来【一覧と出典】

朝ドラ「あんぱん」のサブタイトルは以下の通りです。
当サイト調べで、現時点で判明している「やなせたかし」さんの言葉と出典を紹介していきます。※あくまで当サイトの考察になります。
サブタイトル | |
第1週 | 人間なんてさみしいね |
第2週 | フシアワセさん今日は |
第3週 | なんのために生まれて |
第4週 | なにをして生きるのか |
第5週 | 人生は喜ばせごっこ |
第6週 | くるしむのか愛するのか |
第7週 | 海と涙と私と |
第8週 | めぐりあい、わかれゆく |
第9週 | 絶望の隣は希望 |
第10週 | 生きろ |
第11週 | 軍隊は大きらい、だけど |
第12週 | 逆転しない正義 |
第13週 | サラバ 涙 |
※第14週以降は、サブタイトルが判明次第、情報を更新します。
第1週「人間なんてさみしいね」
出典:詩集『人間なんてさびしいね』(サンリオ出版)
「人間なんてさみしいね」は、1976年に「やなせたかし」さんが出版した代表的な詩集のひとつに似たタイトル『人間なんてさびしいね』があります。
朝ドラ「あんぱん」第5話では、嵩とのぶの父親が亡くなっていることを聞いた屋村草吉(阿部サダヲ)が、嵩に向かって次のように語りかけます。
「たった一人で生まれてきて、たった一人で死んでいく。人間なんてそんなもん」「人間なんておかしいな」
出典:朝ドラ「あんぱん」第5話から一部抜粋
これらのセリフは、やなせたかしさんの詩集『人間なんてさみしいね』に収められた詩の一節から引用されています。
第2週「フシアワセさん今日は」
出典調査中(2025年4月時点)
現時点では、やなせたかし氏の著作や名言には明確な出典が見つかっていません。「しあわせさんこんにちは」的な対句表現としてのユーモアや皮肉かもしれません。
第3週「なんのために生まれて」
出典:『アンパンマンのマーチ』(作詞:やなせたかし)
「何のために生まれて 何をして生きるのか」
アニメ「それいけ!アンパンマン」のオープニング主題歌、あまりにも有名な歌詞の一節です。
第4週「なにをして生きるのか」
出典:『アンパンマンのマーチ』(作詞:やなせたかし)
上記とセットになる形で、2週にわたって「アンパンマンのマーチ」のフレーズが使われています。
第5週「人生は喜ばせごっこ」
出典:やなせたかしの名言
「人生はよろこばせごっこ。人を喜ばせて自分もうれしい。」
やなせさんが生前、何度も語っていたフレーズです。自分だけでなく、誰かを喜ばせることで自分も幸せになれるという思いがあります。
第6週「くるしむのか愛するのか」
出典調査中(2025年4月時点)
第7週「海と涙と私と」
出典調査中(2025年4月時点)
第8週「めぐりあい、わかれゆく」
出典調査中(2025年4月時点)
第9週「絶望の隣は希望」
出典:やなせたかし自伝「絶望の隣は希望です! 」
2011/9/26に発売された、自伝のタイトルが「絶望の隣は希望です! 」です。
「東日本大震災」後に発売された、自身の92年の波乱万丈な人生を通して「絶望の果てにも必ず希望がある」と語る、生きる勇気をくれるメッセージ集です。
第10週「生きろ」
シンプルながら強烈なこの言葉。やなせたかしさんはエッセイ集の中でも、「生きることの意味」を繰り返し問い続けています。短い一語に力強いメッセージが込められています。
第11週「軍隊は大きらい、だけど」
やなせたかしさんは軍隊経験を通じて「命令には逆らえない。でも人を殺すことが正義だとは思わなかった」と語っており、戦争への複雑な思いを抱えていました。
このサブタイトルはその心情をなぞっているように思えます。
第12週「逆転しない正義」
やなせたかしさんは「正義とは力ではない。やさしさであり、勇気だ」と語っています。
「逆転」や「勝ち負け」で決まる正義ではなく、自分の中の信念を描くという意味合いがありそうです。
第13週「サラバ 涙」
詩的で余韻を残すタイトル。やなせたかしさんの詩やエッセイでは類似表現が見られます。感情に寄り添う、やなせ的表現とも解釈できます。
まとめ

NHK朝ドラ「あんぱん」のサブタイトルには、「アンパンマン」の作者・やなせたかしさんの言葉が深く関わっていると考えられます。
他にも「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。


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