2023年10月2日放送スタート、第109作となるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」
ヒロイン・福来スズ子(花田鈴子)は、「趣里(しゅり)」さんが演じます。「ブギウギ」のあらすじは、以下の通りです。
大正の終わり、大阪・下町の小さな銭湯の看板娘・花田鈴子は、歌って踊るのが大好きな天真爛漫な女の子。鈴子は「歌と踊りでみんなを笑顔にしたい」と、道頓堀に新しくできた歌劇団に入団。生まれ故郷・香川への思い、大阪の華やかなステージ、そして夢を追いかけ東京へ・・・“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていくヒロインの物語。
スズ子は、1956年(昭和31年)年末の「オールスター男女歌合戦」で大トリを務めた後、「歌手引退宣言」をします。
「ブギウギ」での「福来スズ子」のラストステージ、そして、スズ子のモデル「笠置シヅ子」さんの最後のステージについて解説します。
「ブギウギ」最終話(126話)スズ子の「さよならコンサート」
朝ドラ「ブギウギ」では第26週の最終回【126話】(2024/03/25)で、福来スズ子の「さよならコンサート」が描かれます。「ブギウギ」では、これがスズ子のラストステージになります。
NHK番組表に、以下の「ブギウギ」のあらすじがあります。
第26週「世紀のうた 心のうた」【第126話】あらすじ
スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(このか)らが見守る中、舞台に登場するスズ子。歌を愛し、家族を愛し、義理と人情に満ち、ズキズキ・ワクワクしながら、多くの人々に歌で勇気を与え続けた歌手・福来スズ子の最後のステージ。照明が落ち、静まる客席。その中で、羽鳥善一(草彅剛)のピアノ伴奏が静かにはじまる。
出典:NHK番組表
以下より、スズ子のモデル「笠置シヅ子」さんの、歌手としての最後のステージについて紹介します。
「笠置シヅ子」1957年5月主演舞台「クルクルパレード」がラストステージ
スズ子のモデル「笠置シヅ子」さんは、1956年(昭和31年)年末の「第7回NHK紅白歌合戦」で大トリを務めます。
ところが、朝ドラの流れと同じく翌年の1957年早々に、歌手を廃業して女優業に専念すると宣言しています。
「笠置シヅ子」さんが、「歌手引退宣言」した理由と史実については、以下でまとめています。
「笠置シヅ子」さんが「引退宣言」をした後、最後のステージとなったのが、昭和32年(1957)5月、新宿コマ劇場の主演舞台「クルクル・パレード」でした。舞台の主演で「踊って歌う」のは、これがラストステージでした。
主演舞台「クルクル・パレード」で、「服部良一」さんが「笠置シヅ子」のために用意した曲は「ロックンロール」だったそうです。
これ以降は、「笠置シヅ子」さんは鼻歌に至るまで、一切歌わなかったという逸話があります。
そして1970年以降、さまざまな「懐メロ番組」のテレビ企画で、歌手としてのオファーが「笠置シヅ子」さんへにありましたが、断り続けたそうです。
ただし、1960年(昭和35年)「服部良一銀婚式記念、シルバーコンサート」では、恩師・服部良一さんのために、お祝いとして歌唱しています。この時が「笠置シヅ子」さんが人前で歌った最後だとされます。
参考文献:「笠置シヅ子ブギウギ伝説」
※「ブギウギ」は実話をエピソードにしている場合もありますが、フィクションとして制作されたオリジナル作品です。
まとめ
NHK朝ドラ「ブギウギ」趣里さん演じる「福来スズ子」のラストステージは、最終回に描かれます。
そして、スズ子のモデル「笠置シヅ子」さんの、「歌って踊った」最後の主演舞台について紹介しました。
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