2025年度後期放送のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロイン・松野トキは、「髙石あかり」さんが演じます。ドラマのあらすじは、以下の通りです。

日本の怪談を世界に伝えた作家「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)」と、その妻「小泉セツ」をモデルにしたオリジナル作品。

舞台は明治時代の松江。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)は、外国人教師・ヘブン(トミー・バストウ)と出会い、心を通わせていく。

言葉も文化も異なるふたりは、怪談に込められた人々の想いを通じて、互いを支え合いながら、目には見えない“人の情”に寄り添って生きていく。

 

「ばけばけ」【第115話】では、ヘブンが書き上げた著作「東の国から」が登場します。

また、実在モデル・小泉八雲が書いた「東の国から」とはどんな作品なのか、史実をもとに解説します。

 

「ばけばけ」第115話|ヘブンが「東の国から」を書き上げる

「ばけばけ」第115話|ヘブンが「東の国から」を書き上げる

「ばけばけ」【第115話(2026/03/13)】のあらすじは、以下の通りです。

久しぶりに松江の朝を迎えたヘブン(トミー・バストウ)。しかし、かつて感じたはずの感情が、音を聞いても、風景を見ても、なにも感じられない。自分の変化に動揺するヘブンに声をかけたのは、錦織(吉沢亮)だった。

声をかけられたヘブンは、自分は八雲だ、日本人だと告げる。そんなヘブンに、錦織は日本人になる意味、錦織が反対する理由、ヘブンの現実を淡々と突き付ける。そんな二人の様子をトキ(髙石あかり)は目撃する。

来日後の2作目を書けずに悩んでいたヘブンは、錦織から焚き付けられたことで、一心不乱に新著「東の国から」を書き上げます。

ドラマ「ばけばけ」では「東の国から」として登場しますが、実在する小泉八雲の著作は一般に「東の国より(Out of the East)」とも表記されます。どちらも同じ作品です。

 

小泉八雲が書いた「東の国から」とは?史実を解説

「東の国から」(英題:Out of the East)は、1895年(明治28年)に出版された、小泉八雲の来日2作目の著書です。

前作「知られぬ日本の面影」(1894年)が松江での見聞をもとにした紀行的な作品だったのに対し、「東の国から」は松江を離れ熊本の第五高等学校(現・熊本大学)に赴任した時期を中心に書かれた作品集です。収録されているのは以下の全11篇。

  • 夏の日の夢
  • 九州の学生とともに
  • 博多にて
  • 永遠の女性について
  • 生と死の断片
  • 石仏
  • 柔術
  • 赤い婚礼
  • 願望成就
  • 横浜で
  • 勇子

紀行よりも再話や随想の割合が多く、日本人の精神や生死観を内側から観察しようとした八雲らしい視点が色濃く反映されています。

 

「東の国から」が書かれた背景

この作品が執筆されたのは、日清戦争(1894〜1895年)を前後する時期にあたります。近代化・欧化の波が急速に押し寄せていた明治の日本で、八雲は伝統的な日本の姿が失われていくことを深く憂いていました。

東西の文化を比較しながら、変わりゆく日本への警鐘と、変わらない日本人の”心”への愛情が綴られた作品集とも言えます。

他にも小泉八雲の著書の一覧は、以下の記事で詳しく紹介しています。

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「東の国から」は西田千太郎(錦織友一)に献呈された

「東の国から」には、もう一つ見逃せない史実があります。この作品は、八雲の親友・西田千太郎に献呈されています。

西田千太郎は、「ばけばけ」で吉沢亮さんが演じる錦織友一の実在モデル。松江中学の教頭として八雲を支え、妻・セツとの縁を取り持った、公私ともに最も信頼した友人です。

熊本へ転任したあとも頻繁に文通を続けた二人。第115話でヘブンを叱咤した錦織が、新著の献呈相手でもあるというのは、ドラマを見るうえでも感慨深いエピソードです。

「ばけばけ」で吉沢亮さんが演じる錦織友一の実在モデル・西田千太郎については、以下の記事で詳しく解説しています。

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まとめ

「ばけばけ」【第115話】でヘブンが書いた「東の国から」は、モデルとなった小泉八雲が実際に書いた著書です。

また、近代化が進む明治の日本を見つめながら、日本人の精神や心のあり方を描いた作品としても知られています。

他にも「ばけばけ」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

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大森拓也
放送作家、物書き、フリーライター歴20年以上です。放送作家としての仕事については、以下のブログに記載しています。
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