2025年後期放送のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロイン・松野トキは、「髙石あかり」さんが演じます。ドラマのあらすじは、以下の通りです。
外国人教師「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)」と、その妻「セツ」をモデルにしたオリジナル作品。
舞台は明治時代の松江。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)は、怪談を愛する外国人教師・ヘブン(トミー・バストウ)と出会い、心を通わせていく。
言葉も文化も異なるふたりは、怪談に込められた人々の想いを通じて、互いを支え合いながら、目には見えない“人の情”に寄り添って生きていく。
「ばけばけ」【第8週】では、ヒロイン・トキが外国人教師ヘブンからスキップを教わるシーンが登場。
スキップといえば、現代では子どもも大人も知っている軽快な動きですが、ドラマの舞台である1890年(明治23年)には、日本でどれほど一般的な動作だったのでしょうか。
「ばけばけ」第8週、ヘブンがトキに教えた“スキップ”

「ばけばけ」【第8週】では、主人公・松野トキ(髙石あかり)が、ヘブン(トミー・バストウ)の家で女中として働き始めます。
その中で、「ビール」を飲んで上機嫌になったヘブンが、トキに「スキップ」を教える場面が登場しました。
異国文化に戸惑いながらも、明るく素直に受け入れていくトキの姿が印象的なシーンです。
ドラマ内の時代設定は1890年(明治23年)ですが、日本にスキップという文化はこの時点で存在していたのでしょうか。
また、劇中に登場した「ビール」が日本に伝わった史実は、以下の記事でまとめています。
スキップが日本に伝わった時期はいつ?明治時代に定着したかは不明

「ばけばけ」【第8週】に登場したスキップのシーンですが、史実では日本にこの動きがいつ、どのように伝わったのでしょうか。
スキップの意味と語源|ヨーロッパでの歴史と文化的背景
スキップ(skip)は、英語で「軽やかに跳ねるように歩く」という意味を持つ動詞です。欧米では19世紀以前から子どもの遊びや舞踏の動作のひとつとされてきました。
特にヴィクトリア朝(19世紀)のヨーロッパでは、女の子や子どもの遊びの定番動作と見なされていました。なお「skipping rope(縄跳び)」もこの時期、イギリスやアメリカで一般的になったと考えられています。
スキップはいつ日本に伝わった?明治時代の体育教育と背景
日本で「スキップ」にあたる動作や名称が意識的に普及したのは明治時代以降です。明治維新(1868年)を契機に、欧米の教育や体育が導入され、明治10年(1877年)の東京師範学校では「西洋体操」が正式に採用されました。
この時期に体操や舞踏、音楽運動(リトミック)の一部として、スキップに近い動きが日本に持ち込まれた可能性はあります。
ただし、「スキップ」として明瞭に記録された証拠は現時点で確認できません。
「ばけばけ」スキップを教えるシーンはフィクションか?

劇中の時代設定である明治23年(1890年)当時、日本でスキップという動作が一般庶民の間で広く知られていた証拠は確認されていません。一方で、教育機関や外国人との接点を通じて、スキップは徐々に伝わり始めていたと考えられます。
また、ヘブンの実在モデル・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が妻・セツに「スキップを教えた」という史実は存在しません。
そのため、「ばけばけ」劇中で描かれたスキップを教えるシーンはドラマオリジナルの演出であり、トキとヘブンとの関係性や異文化交流を象徴的に描くためのフィクションと考えられます。
朝ドラ「ばけばけ」で髙石あかりさんが演じるヒロイン・トキの実在モデル「小泉セツ」の生涯、史実については以下の記事で解説してます。
まとめ

朝ドラ「ばけばけ」【第8週】では、トキがヘブンからスキップを教わる場面が描かれました。
劇中の時代設定である明治23年(1890年)では一般庶民の間でスキップが定着していた証拠はなく、教育機関や外国人との接点のある場では徐々に知られるようになったと考えられます。
他にも「ばけばけ」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

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