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【べらぼう第31話】醍醐(だいご)とは?将軍・家治が急死!毒殺説もあり

【べらぼう第31話】醍醐(だいご)とは?将軍・家治が急死!毒殺説もあり

2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」

「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。

“江戸の出版王”と呼ばれた「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。

田沼意次の時代に「黄表紙」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎など、後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。

 

「べらぼう」第31話では、将軍・徳川家治(眞島秀和)が「醍醐(だいご)」を食べた後に体調を崩し、そのまま命を落とす展開が描かれました。

その「醍醐」を差し入れたのは側室・知保の方(高梨臨)。一見、将軍を思っての善意の差し入れのように見えますが、その背後には一橋治済(生田斗真)の影が描かれ、実は“仕組まれた政変”だったことが明らかになります。

 

【べらぼう第31話あらすじ】知保の方が差し入れた「醍醐」の真相

【べらぼう第31話あらすじ】知保の方が差し入れた「醍醐」の真相

第31話では、体調を崩していた将軍・徳川家治のもとに、側室の知保の方(高梨臨)が「醍醐(だいご)」を差し入れるシーンがあります。

「醍醐」は、当時滋養に良いとされた高級な乳製品で、病中の将軍を気遣う差し入れとしては自然です。しかし、ここには裏がありました。

醍醐の差し入れを勧めたのは、11代将軍・家斉の乳母である大崎(映美くらら)。そして、その背後で指示を出していたのが、一橋治済(生田斗真)と推測されます。治済は将軍・家治の死後、11代将軍になる家斉の父です。

「知保の方」は治済の策略に巻き込まれる形で、「家治を死に追いやるための道具」として醍醐を差し入れさせられた可能性が高いです。

結果として、醍醐を食べた家治は体調を急変させ、そのまま命を落としました。一方で毒見をした人物には異変がなかったため、毒殺ではなく「偶然の死」のようにも見えます。

 

醍醐とは?江戸時代の高級乳製品にして、最上の味の象徴

醍醐とは?江戸時代の高級乳製品にして、最上の味の象徴

ドラマに登場した「醍醐(だいご)」とは、現代で言えばヨーグルトやチーズに近い発酵乳製品とされます。

サンスクリット語では「sarpir-maṇḍa(サルピル・マンダ)」または「maṇḍa(マンダ)」と呼ばれ、牛乳を煮詰めて作られる濃厚な液体であり、「最上の味」を意味する象徴的な食べ物でした。

このことから、「仏の教えの中でも最も深く真理を極めたもの=醍醐味(だいごみ)」という言葉も生まれています。

 

ただし、すでに製法は失われており、以下のような諸説があり、実際の「醍醐」がどのような食品だったかは、現代では明らかになっていません。

  • バターのようなもの
  • 飲むヨーグルトやカルピスに近い発酵飲料
  • 「蘇(そ)」という乳製品をさらに熟成させたもの

いずれにせよ、醍醐は牛乳をもとに作られる、高脂肪・高栄養の発酵食品で、江戸時代には非常に貴重な存在でした。

 

家治は毒殺されたのか?「醍醐」に隠された陰謀と体調の影響

ドラマでは「毒が盛られていたかどうか」は明確には語られていません。描写はありませんが「醍醐に毒が盛られていた」可能性はあります。

しかし、毒見役が無事だったことからも、明らかな毒殺ではないとも考えられます。

なぜ毒見役は体調を崩さず、家治だけが亡くなったのか?ここからは考察を紹介しています。

 

① 醍醐は体調不良の人には“毒”になり得る食品だった

体調を崩していた家治にとって、脂肪分や乳糖が多く、消化に負担のかかる醍醐は大きなリスクとなりました。

また、醍醐はヨーグルトやチーズに近い発酵乳製品であるため、腸内環境が乱れている人が摂取すれば、下痢や嘔吐などを引き起こす可能性もあります。

さらに、江戸時代には冷蔵技術がなかったため、保存状態が悪ければ食中毒の危険も十分に考えられます。

 

② 毒見役は健康だったため無事だった?

毒見役(と思われる)大崎は、健康な状態で少量しか口にしなかったため、影響が出なかったとも考えられます。

つまり、毒が使われていなくても、家治の体調では「醍醐」そのものが命取りになりかねなかったというわけです。

※あくまで推測なのでご了承ください。

 

徳川家治の実際の死因は毒殺説もあり、醍醐エピソードは「べらぼう」の創作

徳川家治(第10代将軍)は、1786年(天明6年)に亡くなりました。

死因については記録が少なく、家治の死因として有力視されているのは、白米中心の食生活が原因の脚気(ビタミンB1欠乏症)による急性心不全です。

家治の死には「毒殺説」もあります。田沼意次が推挙した医師の治療後に病状が急変し、死去直前に厚い恩賞が与えられたことから不審視されました。

また、同時代の記録には「急な吐血」や「田沼による毒薬の噂」が記されています。しかしながら、これらは当時の風説にとどまり、現在では脚気による病死が最も有力と考えられ、毒殺説の信憑性は低いとされています。

なお、「醍醐を食べて亡くなった」という史実はなく、今回のエピソードはドラマ『べらぼう』による創作と推測されます。

上記の方のX(ツイッター)などから推測すると、「田安家が江戸城内で牛を飼っていて、乳製品を作っていた」という史実をもとに膨らませたオリジナルエピソードであると考えられます。

とはいえ、当時は「天明の大飢饉」や「田沼意次の政争」など、政局が大きく揺れていた時期。そんな背景を踏まえた創作として、非常にリアリティある展開と言えるかもしれません。

 

まとめ

「べらぼう」第31話では「醍醐」は単なる乳製品としてではなく、将軍・家治の命を奪い、政権を大きく揺るがす象徴的な存在として描かれました。

他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。

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大森拓也
放送作家、物書き、フリーライター歴20年以上です。放送作家としての仕事についてはこちらで記載しています⇒https://note.com/hearty_takin9949
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