NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルにしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
「あんぱん」第75話、「月刊くじら」編集部の東京出張中に起きた「おでん事件」が描かれます。
嵩(北村匠海)や東海林、岩清水が次々と腹を押さえて倒れる「おでん事件」は、実際にあったエピソードを元にしています。
第75話「おでん事件」のあらすじ|東京出張で編集部に食中毒トラブル!

「月刊くじら」の編集部4人は東京出張へ、【第75話】東京に到着したのぶたちは「ガード下の女王」を探しに奔走、お腹が空いた一行は、屋台のおでんで一息…と思いきや、ある事件が!?
あんぱん【第75話】あらすじ
東京に到着したのぶ(今田美桜)たちは、さっそく聞き込みを始めるが『ガード下の女王』はなかなか見つからない。みんなで屋台のおでんで腹を満たしたが、嵩(北村匠海)は不意に腹を押さえてその場にうずくまってしまう。すると、東海林(津田健次郎)と岩清水(倉悠貴)も腹を押さえて…!慌てるのぶにとある女性が声をかけてくる。
出典:NHK番組表
「月刊くじら」編集部の男性陣が「おでん」でお腹を壊すというこの場面は、史実に基づいたエピソードです。
また、「ガード下の女王」と呼ばれる高知出身の代議士・薪鉄子は、アンパンマン声優の「戸田恵子」さんが演じています。

「おでん食中毒事件」は実話だった?暢が「やなせたかし」を看病

「あんぱん」で描かれた「おでん事件」は「やなせたかし」さんと、のちに妻となる「小松暢」さんの実話がベースになっています。
2人は戦後、高知新聞社の社内誌『月刊高知』編集部の同僚として出会います。戦後間もないある日、東京出張で一緒に上京。その途中、闇市の屋台でおでんを食べたところ、やなせさんを含む男性3人が食中毒になります。

暢さんは、ちくわ、つみれ、卵など、当時はめったに口にできないごちそうを「せっかくなら男性陣に食べてもらいたい」と譲り、自分は大根などの野菜だけを選んで食べていました。その結果、暢さんだけが食中毒にならずに済みました。
その後、暢さんは苦しむ3人を献身的に看病。やなせさんが男性陣の中で一番先に回復し、2人きりで東京出張の片付けをするうちに、自然と距離が縮まっていきます。
朝ドラ「あんぱん」で、今田美桜さんが演じるヒロイン・のぶの実在モデル「小松暢」さんの生涯については、以下の記事でまとめています。

「やなせたかし」は暢に恋心を抱く、それは“運命の回復”だった

「やなせたかし」さんは、のちに著書『アンパンマンの遺書』の中で、「自分が一番先に回復したのは、運命だった」と振り返っています。
食中毒で倒れた男性陣の中で、いち早く体調が戻ったやなせさんは、暢さんと2人きりで東京出張の片付けや原稿整理、雑務などを共にすることになります。
その中で、テキパキと動き、朗らかで快活な暢さんの姿に惹かれました。気が強い一方で、人への思いやりにあふれた彼女の人柄に、やなせさんは自然と恋心を抱くようになりました。
おでん中毒事件がなかったら、ぼくのその後の運命はちがったかもしれない。その時ぼくの心に恋情が芽生えた。
出典:やなせたかし著『アンパンマンの遺書』P77
また、嵩の初恋の相手が”のぶ”で、幼少期の2人が高知で出会い、幼馴染なのは、朝ドラ「あんぱん」のオリジナル設定です。詳細は以下の記事で解説しています。

まとめ

朝ドラ「あんぱん」第75話の東京出張で起きる「おでん事件」は、実際のエピソードを元にしています。
他にも「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。


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