NHK連続テレビ小説「風、薫る」のダブルヒロインは、「見上愛」さんと「上坂樹里」さんです。ドラマのあらすじは、以下の通りです。

明治18年、日本初の看護婦養成所が誕生した時代。シングルマザーの一ノ瀬りん(見上愛)と、教会で育った大家直美(上坂樹里)は運命に導かれ同じ養成所へ入所する。

正反対のふたりは「看護とは何か」を問いながらぶつかり合い成長し、やがて最強のバディとして新たな時代を切り拓いていく。

 

一ノ瀬りんのモデルとなったのが、実在の人物・大関和(おおぜき ちか)さんです。「明治のナイチンゲール」と呼ばれた彼女は、近代日本における看護の礎を築いた先駆者です。

りんの実在モデルである大関和の生涯と、演じる見上愛さんのプロフィールを紹介します。

 

朝ドラ「風、薫る」一ノ瀬りんとは?

朝ドラ「風、薫る」で、見上愛さんが演じるダブルヒロイン・一ノ瀬りんのキャラクターは、以下の通りです。

栃木県那須地域の山すその町で、元家老の家に長女として生まれる。物心ついた頃には一家は帰農していて、細やかではあるが不自由のない暮らしに幸せを感じていた。

「己の良心に恥じないか」が判断基準。育ちは良いが視野が狭くなりがち。いざという時に潔く思い切った行動力がある。

 

「風、薫る」一ノ瀬りんの実在モデル「大関和」の生涯

「風、薫る」一ノ瀬りんの実在モデル「大関和」の生涯

一ノ瀬りんの実在モデルとされる大関和(おおぜき ちか)は、日本の近代看護の草分けとして知られる人物です。

まだ看護師という仕事の社会的地位が高くなかった時代に、正規の訓練を受けた看護師の一人として活躍し、日本の看護の発展に大きく貢献しました。

※年齢は満年齢で表記

 

大関和は黒羽藩の家老の家に生まれる

大関和は、安政5年(1858年)5月23日、現在の栃木県大田原市黒羽地区に生まれました。父は黒羽藩の重臣で、家老を務めた大関増虎(弾右衛門)です。

ドラマで一ノ瀬りんが武家の娘として描かれている背景には、こうした大関和の出自が重ねられていると考えられます。

 

上京、そしてキリスト教との出会い

明治維新後、大関家は一家で東京へ移り住みました。大関和は、1876年(明治9年)18歳のときに渡辺豊綱(福之進)と結婚し、一男一女をもうけます。

しかし、その後に離婚し、1881年(明治14年)23歳のときに東京へ戻りました。東京で牧師・植村正久と出会ったことが、彼女の人生を大きく変える転機になります。

植村の勧めを受けて看護の道を志し、さらに1887年(明治20年)28歳のときにはキリスト教の洗礼を受けました。信仰との出会いは、大関和の生き方だけでなく、看護に向き合う姿勢にも大きな影響を与えたとみられています。

 

「桜井女学校附属看護婦養成所」への入学

大関和は、植村正久の勧めによって、1886年(明治19年)27歳のときに桜井女学校附属看護婦養成所へ第一期生として入学しました。

当時の日本では、まだ近代的な看護教育は始まったばかりでした。そんな中で大関和は、帝国大学医科大学附属第一病院での実習を通じて西洋式看護を学び、看護師としての基礎を築いていきます。

のちに「明治のナイチンゲール」と呼ばれることになる歩みは、ここから始まりました。

 

帝国大学病院、そして知命堂病院へ

卒業後、大関和は帝国大学医科大学第一医院で外科看病婦取締を務めました。現在でいえば、看護部門をまとめる立場に近い重要な役割です。

その後は新潟県の知命堂病院へ移り、初代看護長として看護教育や地域医療に力を尽くしました。現場で患者を支えるだけでなく、後進の育成にも取り組んだことが、大関和の大きな特徴です。

 

東京に戻り、看護の普及へ

東京に戻ってからは、1896年(明治29年)38歳のときに東京看護婦会で教師を務め、のちに会頭(会を率いる立場)に就任しました。

大関和の活動は、病院の中だけにとどまりません。看護の普及に取り組むとともに、女性の社会的地位の向上にも力を注ぎ、日本キリスト教婦人矯風会などでも幅広く活動しました。

 

大関看護婦会の設立

1909年(明治42年)51歳のとき、大関和は大関看護婦会を設立しました。

キリスト教信仰を土台にしながら、看護の実践と教育を生涯にわたって続けた大関和は、看護の分野だけでなく、廃娼運動、禁酒運動、婦人参政権運動にも取り組みました。

大関和は、看護師として活躍しただけではなく、女性がよりよく生きられる社会を目指して行動した人物でもあったのです。

 

晩年と死去

大関和は、1932年(昭和7年)5月22日、73歳で東京・本郷の大関看護婦会にて亡くなりました。

看護師という仕事がまだ十分に認められていなかった時代に道を切り開き、日本の近代看護の発展に尽くしたことから、大関和は「明治のナイチンゲール」とも称されています。

一ノ瀬りんのモデルをたどると、そこには激動の時代の中で、自分の信じる道を切り開いた一人の女性の力強い生涯が見えてきます。

 

「風、薫る」一ノ瀬りんを演じる「見上愛」プロフィール、国宝で新人賞を受賞

一ノ瀬りんを演じるのは、女優の「見上愛(みかみ・あい)」さんです。プロフィールは以下の通りです。

生年月日 2000年10月26日
出身地 東京都

2019年、ドラマ「ボイス 110緊急指令室」で初出演し、女優デビュー。ドラマ「恋はつづくよどこまでも」でレギュラー出演。

2022年にはドラマ「liar」で初主演、2024年の映画「不死身ラヴァーズ」で単独初主演を果たす。2025年の映画「国宝」で、第49回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。

朝ドラへの出演は「風、薫る」が初となります。また、NHKでは2024年の大河ドラマ「光る君へ」で、中宮・藤原彰子を好演していました。

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まとめ

見上愛さんが演じる「一ノ瀬りん」の実在モデル・大関和は、幕末に黒羽藩家老の家に生まれ、明治の激動期を生き抜いた看護師です。

離婚を経てキリスト教と出会い、看護の道へ進みました。日本で最も早い時期に正規の訓練を受けた看護師の一人として現場に立ち、日本の近代看護の発展に大きく貢献した人物です。

他にも「風、薫る」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

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大森拓也
放送作家、物書き、フリーライター歴20年以上です。放送作家としての仕事については、以下のブログに記載しています。
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