NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢（のぶ）」さんをモデルにしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
朝ドラ「あんぱん」に登場する六原永輔（ろくはら・えいすけ）は、放送作家・作詞家・構成作家としてマルチに活躍した「永六輔」さんがモデルです。
六原永輔を演じるのは、若手俳優・藤堂日向（とうどう・ひなた）さん。
柳井嵩（北村匠海）のモデル「やなせたかし」さんと「永六輔」さんの関係性、史実を紹介します。
朝ドラ「あんぱん」変わり者の天才演出家・六原永輔とは？
六原永輔（ろくはら・えいすけ）は、ひらめき型の天才で、演出家・作詞家・構成作家として幅広く活躍する人物。
型にとらわれない自由な発想と、少し風変わりな魅力を併せ持つクリエイターです。その突飛な言動で嵩をたびたび驚かせながらも、共に数々の作品を生み出していきます。
ドラマの中では、嵩に「見上げてごらん夜の星を」の舞台美術を依頼し、物語の重要な転機をつくります。
史実で永六輔がやなせたかしに『見上げてごらん夜の星を』舞台美術を依頼した経緯
「やなせたかし」さんと「永六輔」さんは、異なる分野で活躍しながらも、戦後の文化シーンをともに歩んだ同時代のクリエイター同士です。
ラジオ、舞台、イベントといった創作の現場で活動が重なり、直接的な協力関係も生まれました
マルチクリエイター・永六輔さんとは？
永六輔（えい・ろくすけ、1933～2016）さんは、昭和8年東京・浅草生まれ。
早稲田大学在学中から放送作家として活動を始め、テレビやラジオの構成を数多く担当しました。
作詞家としては「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「こんにちは赤ちゃん」など、日本の音楽史に残る名曲を次々と発表しています。
また、出演者としてラジオパーソナリティ、俳優・エッセイスト・旅人としても幅広く活動し、昭和から平成にかけて多くの人に愛された文化人です。
永六輔とやなせたかしの出会い『見上げてごらん夜の星を』でのつながり
『見上げてごらん夜の星を』は、永六輔さんが作詞、いずみたくさんが作曲し、坂本九さんの歌で知られる名曲ですが、もともとは舞台ミュージカルとして誕生した作品です。
永六輔さんがこの舞台美術を「やなせたかし」さんに依頼したことが、二人の出会いのきっかけになりました。
面識ゼロからの依頼！永六輔がやなせたかしに舞台美術を任せた理由
『見上げてごらん夜の星を』舞台化の際、永六輔さんは、なんとそれまで面識のなかったやなせたかしさんに直接連絡を取り、「舞台美術をやってほしい」と突然依頼しました。
女優・丹下キヨ子さんとのインタビュー記事で、「やなせたかし」さんが永六輔さんを褒めた記事（実際には女優が永六輔さんを褒めた）を見て、永六輔さんは「やなせたかし」さんに仕事を依頼しています。
永ははじめて自分の名前が雑誌に出たことがうれしく、「このやなせさんという人と仕事をしよう」と決めたという。
出典：梯 久美子著『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』P157
嵩のモデル「やなせたかし」さんの生涯については、以下の記事で詳細をまとめています。
藤堂日向（とうどう・ひなた）プロフィール、朝ドラ初出演
藤堂日向『あんぱん』で朝ドラ初出演決定❗️
永六輔さんモデルの新キャラクター👤六原永輔
気鋭の演出家・作詞家・構成作家。ひらめき型の天才で、変わり者。嵩（北村匠海）にミュージカル「見上げてごらん夜の星を」の舞台美術を依頼する💬コメントhttps://t.co/ljhkwzbK7s#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/uTV7Ps1z62
— ORICON NEWS（オリコンニュース） (@oricon) July 23, 2025
「六原永輔」を演じるのは、「藤堂日向（とうどう・ひなた）」さんです。プロフィールは以下の通りです。
| 生年月日 | 1995年11月24日 |
|---|---|
| 出身 | 愛知県出身 |
2017年に舞台『いつか、どこかに』で俳優デビュー。2021年には映画『東京リベンジャーズ』シリーズに出演し注目を集め、2025年には映画『夢に生きる』『遺書、公開。』『世界征服やめた』など話題作への出演も続く実力派俳優。
藤堂日向さんにとって朝ドラは、「あんぱん」が初出演になります。
「六原永輔」を演じる「藤堂日向」さんは朝ドラ出演にあたり、以下のコメントを発表しています。
＜藤堂日向さん コメント＞
小学生のころにおばあちゃんと一緒に朝ドラを見ていて、「私あんまりテレビは見ないけど大河と朝ドラは見ているのよ」と言っていました。
そしてこの度の「あんぱん」に出演が決まった時は手を合わせておばあちゃんに報告させていただきました。
おばあちゃん、俺あの永六輔さんがモデルの役を演じるよ！
役者を志した時から、朝ドラに出ることが一つの大きな目標でした。朝ドラ初出演、心の底から感謝の気持ちでいっぱいです。
六原永輔が、のぶや嵩たちの人生に鮮烈で強烈に輝くように、精一杯演じさせていただきます！
出典：NHK公式サイト
まとめ
朝ドラ「あんぱん」六原永輔は、放送作家で作詞家の永六輔さんがモデルです。
ドラマ内で描かれる嵩（やなせたかしモデル）との出会いは、永六輔さんが舞台『見上げてごらん夜の星を』で、「やなせたかし」さんに舞台美術を依頼したエピソードをもとにしています。
また、「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。
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