NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢(のぶ)」さんをモデルとしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
「あんぱん」【第2話】、屋村草吉(阿部サダヲ)は自分が焼いたパンを10銭で販売するシーンが描かれています。
その後、のぶに頼まれた草吉は朝田家に「あんぱん」の焼き方を教え、3銭で販売を始めます。(のぶが成長した昭和10年頃からは4銭で販売)
また、嵩は新聞社に投稿した漫画が入選し、10円の賞金を受け取ります。
当時は3銭・4銭・10銭・10円で一体、どんなものが買えたのでしょうか?昭和初期の貨幣価値を紹介します。
あんぱん【第2・5話】屋村草吉(阿部サダヲ)は自分が焼いたパンを「10銭」で販売

「あんぱん」【第2話】は、昭和2年(1927年)9月の高知が舞台です。
【第2話】屋村草吉(阿部サダヲ)は自分が焼いたパンを「10銭」で販売し、朝田釜次(吉田鋼太郎)が「1銭」で購入しようとする場面が描かれました。
【第5話】では、のぶの父・朝田結太郎(加瀬亮)が亡くなると、草吉は朝田家のために「あんぱん」を焼きます。その後、草吉は、大人が食べた「あんぱん」は「10銭」のお代を徴収しました。
その後、のぶに頼まれた草吉は朝田家にパンの焼き方を教え、「朝田パン」として「あんぱん」を「3銭」で販売します。
当時の貨幣価値を理解するために、1銭、3銭、10銭で購入できたもの、そして嵩がもらった賞金「10円」はどれぐらいの価値があったのか、具体的に紹介していきます。
昭和2年(1927年)1銭/3銭/10銭のお金の価値、何が買える

昭和初期の物価は現代とは大きく異なり、10銭は当時の庶民にとって決して小さな金額ではありませんでした。以下に、当時の1銭、3銭、10銭、で購入可能だった代表的な商品を挙げます。
昭和2年、10銭で買えるもの
- カレーライス:昭和2年頃、カレーライスは10銭で提供
- そば:同じく、そばも10銭で提供
- コーヒー:喫茶店でのコーヒー一杯も10銭程度
- 映画の入場料:昭和初期、映画館の入場料は約10銭程度
パン1個が、カレーライスやそばが食べられる値段であり、朝田釜次(吉田鋼太郎)は高いと感じたのでしょう。
昭和2年、3銭で買えるもの
- 封書:封書の郵便料金は3銭
- コロッケ:1個2銭程度で購入可能
昭和2年、1銭で買えるもの
- 駄菓子:子供たちに人気のあった駄菓子は、1銭で数個購入できるものもあり
- 新聞:日刊新聞の一部は1銭で購入可能
- 葉書:郵便葉書は1銭5厘で販売
嵩が漫画に入選、賞金「10円」の価値はいくら?

【第13話】昭和10年(1935年)、嵩は新聞社に投稿した漫画が入選し、「10円」の賞金を受け取ります。
昭和12年(1937年)の公務員の初任給は「75円」です。(出典『値段の明治・大正・昭和風俗史 続』)
これを現代のお金の価値に換算すると、たとえば月収20万円なら、嵩が受け取った賞金「10円」は約2万6千円相当です。
「100銭=1円」です。前述の「カレーライス」「そば」は10銭なので、10円は「カレーライス」「そば」が100杯食べられることになります。
まとめ

昭和2年当時、10銭はカレーライスやそば、コーヒーなどの食事や娯楽を楽しむことができる金額です。
朝田釜次(吉田鋼太郎)が高いと感じたように、「あんぱん」【第2話】で屋村草吉(阿部サダヲ)が「10銭」で販売したパンは、当時の物価や生活感をリアルに反映しています。
他にも「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。


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