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「べらぼう」眉毛がない女将・花魁とは?「引眉」は江戸時代の伝統

「べらぼう」眉毛がない女将・花魁とは?「引眉」は江戸時代の伝統

2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」

「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。

“江戸の出版王”と呼ばれた「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。

田沼意次の時代に「黄表紙」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎など、後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。

 

「べらぼう」には眉毛がない女性が登場し、その姿が印象的です。眉毛がないのは「引眉(ひきまゆ)」と呼ばれる日本の伝統的な習慣に関係しています。

「引眉」の歴史や意味、「べらぼう」に引眉で登場する人物を紹介します。

※この記事の内容は、当サイトが運営する「YouTube」で解説しています。動画でご覧になりたい方は、以下をご視聴ください。

引眉(ひきまゆ)とは?

「引眉(ひきまゆ)」は、奈良時代から始まった日本の伝統的な化粧法で、眉を剃るか抜く習慣です。平安時代には公家や武家の女性に広まり、江戸時代には主に既婚女性の身だしなみとなりました。

眉を剃った後、墨で新たな眉を描くこともありました。この習慣は美意識の表現や成人の象徴として機能しましたが、明治時代に入ると文明開化の影響で衰退し、現代ではほとんど見られません

 

江戸時代の引眉文化

江戸時代の引眉文化

江戸時代の引眉は、既婚女性や成人女性の象徴として広く行われた化粧習慣でした。

お歯黒とセットで行われ、武家の妻は出産後に引眉をするのが一般的ですが、未婚女性でも18〜20歳頃から行うこともありました。

また、遊郭で働く花魁は引眉をすることが多く、また一部の料亭・茶屋の女将も行っていたとされます。彼女たちは華やかな着物や髪型とともに、眉を剃ることで独特の美しさや品格を演出していました。

 

「べらぼう」眉毛がない「引眉」の登場人物

「べらぼう」で眉毛がない「引眉」で登場する人物は、以下の通りです。

  • ふじ(飯島直子)…引手茶屋・駿河屋の女将で、蔦屋重三郎の義理の母
  • いね(水野美紀)…女郎屋・松葉屋の女将で、かつては花魁
  • りつ(安達祐実)…女郎屋・大黒屋の女将で、吉原を取りまとめる存在
  • 志げ(山村紅葉)…女郎屋・大文字屋の教育係
  • きく(かたせ梨乃)…女郎屋・二文字屋の女将で、元吉原の女郎

 

駿河屋の女将「ふじ(飯島直子)」

駿河屋の女将「ふじ(飯島直子)」

引手茶屋・駿河屋の女将「ふじ」を演じるのは、「飯島直子(いいじま・なおこ)」さんです。役どころは以下の通りです。

蔦屋重三郎(横浜流星)の義理の母。駿河屋(高橋克実)の妻で、引手茶屋の女将。蔦重はじめ身寄りのない子どもたちを育て見守る慈愛の人で、実の子である次郎兵衛(中村蒼)を溺愛している。

 

松葉屋の女将「いね(水野美紀)」

松葉屋の女将「いね(水野美紀)」

老舗女郎屋・松葉屋の女将「いね」を演じるのは、「水野美紀(みずの・みき)」さんです。役どころは以下の通りです。

代々、瀬川という伝説の女郎を輩出する老舗の松葉屋の女将。いねもかつて花魁であったが、主人(正名僕蔵)に見初められ女将として見世の経営に携わる。

四代目・瀬川とは同年代であり、いつしか花の井(小芝風花)に瀬川の名跡の“或るいわく”について語る。

 

大黒屋の女将「りつ(安達祐実)」

大黒屋の女将「りつ(安達祐実)」

女郎屋・大黒屋の女将「りつ」を演じるのは、「安達祐実(あだち・ゆみ)」さんです。役どころは以下の通りです。

吉原の女郎屋・大黒屋の女将として、駿河屋、松葉屋(正名僕蔵)、大文字屋(伊藤淳史)、扇屋(山路和弘)らと共に吉原を取りまとめ、蔦重の後見となる。

のちに女郎屋を廃業し、芸奴の見番となったあとは、蔦重が手がけた『富本本』や『浄瑠璃本』の出版に大きな影響を与えることになる。

 

大文字屋の教育係「志げ(山村紅葉)」

大文字屋の教育係「志げ(山村紅葉)」

女郎屋・大文字屋の教育係「志げ」を演じるのは、「山村紅葉(やまむら・もみじ)」さんです。役どころは以下の通りです。

大文字屋(伊藤淳史)の遣手(教育係)で誰袖(福原遥)のお目付け役。蔦重に想いを寄せる誰袖の恋の行く手を、仕置き棒を手に阻む。

 

二文字屋の女将「きく(かたせ梨乃)」

二文字屋の女将「きく(かたせ梨乃)」

女郎屋・二文字屋の女将「きく」を演じるのは、「かたせ梨乃(かたせ・りの)」さんです。役どころは以下の通りです。

行き場のない女郎たちを抱える「二文字屋」の女将。きくもかつては吉原の女郎であり、年季があけて場末の女郎屋の経営を任されている。

己の欲や利益だけを考えている忘八(引手茶屋や女郎屋の経営者)たちとは違い、最下層で生きる女たちに手を差し伸べようと腐心する蔦重に心を動かされる。

 

まとめ

NHK大河ドラマ「べらぼう」眉毛がない「引眉」の歴史や意味、引眉で登場する登場人物を紹介しました。

他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。

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