2025年1月5日（日）スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」
「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
江戸の出版王と称された「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。
田沼意次の時代に「黄表紙本」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎ら後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。
「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎の幼なじみ、吉原の花魁「花の井（5代目瀬川）」は女優「小芝風花」さんが演じます。
「花の井」が継ぐ、名跡「5代目瀬川」は実在の人物です。伝説の花魁「5代目瀬川」史実についても紹介します。
※この記事の内容は、当サイトが運営する「YouTube」で解説しています。動画でご覧になりたい方は、以下をご視聴ください。
「べらぼう」に登場の花魁「花の井」とは？
吉原の花魁「瀬川」は、江戸時代の吉原遊廓を代表する遊女の名跡（名前の継承）です。
女郎屋「松葉屋」で、享保から天明（1716年から1789年）にかけて9人の女郎が「瀬川」を名乗りました。
「べらぼう」では、小芝風花さん演じる女郎「花の井」が、「5代目瀬川」を継ぐことになります。「5代目瀬川」は実在した人物です。
蔦屋重三郎と「5代目瀬川」の接点については、歴史史料には残っていません。大河ドラマ「べらぼう」の「花の井と蔦重が幼なじみで良き相談相手」「花の井は蔦重への恋心を隠していますが、蔦重はその気持に気づけない」といった設定はフィクションと推測されます。
吉原の女郎屋「松葉屋」の名跡「5代目瀬川」の史実
↑吉原遊郭の案内書「吉原細見」安永4年(1775)
出典：国立国会図書館ウェブサイト（https://dl.ndl.go.jp/pid/2539485/1/6）
蔦重が出版に関わった「吉原細見」にも、老舗女郎屋「松葉屋」の名前が見られます。
名跡「瀬川」は美貌と才色を兼ね備えた花魁の代名詞として、吉原を象徴する存在です。この名跡を継ぐ女性は、単なる接客の技量にとどまらず、三味線や舞踊といった芸事に優れ、教養や知性を備えていることが求められました。
特に「4代目瀬川」と「5代目瀬川」が有名です。「べらぼう」では、小芝風花さん演じる「花の井」が「5代目瀬川」の名跡を引き継ぎます。
「5代目瀬川」の史実は以下の通りです。
幼少期に親に捨てられ、吉原の老舗女郎屋「松葉屋」に引き取られます。三味線、舞踊などの芸事に秀で、和歌や書にも通じる教養の深さを持っており、代々受け継がれてきた「瀬川」の名跡を継ぎました。
1775年（安永4年）、高利貸しの鳥山検校（とりやま・けんぎょう）に1,400両（現在の約1億4,000万円相当）という高額で身請けされ、江戸中の評判となります。
※「身請け」とは、女郎の借金を肩代わりして遊郭から解放し、身請けした男性の妻や愛人になることが一般的です。
「5代目瀬川」が身請けされた翌年には、その話が浄瑠璃で上演されるなど、江戸中で大きな話題となったことが分かります。
1778年（安永7年）、鳥山検校が悪徳高利貸しの罪で全財産を没収され、江戸から追放されます。その後の「5代目瀬川」は、「武士と結婚した」「大工と暮らした」など諸説ありますが、正確な後日談は伝わっていません。
また、大河ドラマ「べらぼう」で、盲目の大富豪・鳥山検校を演じるのは「市原隼人」さんです。
「小芝風花」プロフィール、大河ドラマ初出演
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— YESNEWS 編集部 (@Yes53659747) December 26, 2024
「花の井（五代目・瀬川）」を演じるのは、女優「小芝風花（こしば・ふうか）」さんです。プロフィールは以下の通りです。
| 生年月日 | 1997年4月16日 |
|---|---|
| 出身 | 大阪府 |
2011年、ガールズオーディションでグランプリを獲得し、芸能界デビュー。2014年、映画「魔女の宅急便」で主人公・キキを務め注目を集める。
主な出演ドラマは「大奥」「GO HOME〜警視庁身元不明人相談室〜」など。2023年からはバラエティ番組「ぐるナイ ゴチになります!」に出演し、女優だけでなくマルチに活躍。
NHK朝ドラは「あさが来た」に出演、大河ドラマは「べらぼう」が初出演になります。
「小芝風花」さんは2024年の年末に芸能事務所「オスカープロモーション」を退所し、2025年からは「トップコート」に移籍することを発表しています。
また、「べらぼう」で花の井の幼少時代「あざみ」は、子役「前田花」さんが演じています。
まとめ
NHK大河ドラマ「べらぼう」、主人公・蔦屋重三郎の幼なじみ「花の井（5代目瀬川）」は「小芝風花」さんが演じます。
吉原の花魁「5代目瀬川」の史実、演じる「小芝風花」さんのプロフィールを紹介しました。
他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。
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